コロンとした見た目と生育の面白さから人気のリトープス。
初心者でも比較的育てやすく見た目も可愛いリトープスですが、管理のポイントを押さえていないとあっという間に枯れることもあります。
そこで今回は、リトープスが枯れる主な原因と枯れそうな時の対処法、長持ちさせる3つのポイントをご紹介します。
この記事を読めば、
- リトープスが枯れる主な原因
- リトープスが枯れそうな時の対処法【症状別】
- 梅雨~夏はリトープスが枯れる(溶ける)ことが多い理由
- リトープスを長持ちさせるための3つのポイント
が分かるよ!
リトープスが枯れる原因とは?
丈夫で育てやすいといわれるリトープスですが、以下のような状態に晒されると枯れるリスクが高まります。
リトープスが枯れる原因①水の遣り過ぎ
リトープスは多肉質な葉に沢山の水分を蓄えています。
そのため、土が乾いているうちに次から次へと水を与え続けていると高確率で根が腐り枯れてしまいます。
また、リトープスは一年に1回脱皮します。脱皮中は水遣りを控え目にする必要があります。
☆★リトープスの脱皮中のお手入れ方法についてはこちらの記事↓↓
リトープスが枯れる原因②暑さ、蒸れ
リトープスは20度以上になると生育が緩慢になります。
そのため、夏に水を与え過ぎていると根腐れを起こしやすいです。
また、蒸れを嫌うリトープスにとって梅雨も過酷な時期となります。
リトープスの主な原産地・南アフリカは比較的に湿度が低く、日中は暖かくても夜にグッと涼しくなるのが特徴。そんなリトープスにとって過度の暑さに晒される日本の夏はかなり過酷なんだ。
リトープスが枯れる原因③夏の直射日光
過度の暑さが続く日本の夏はリトープスが特に弱りやすい時期です。
さらに、高温時の強烈な直射日光に晒されることで葉が傷みやすくなります。
最悪の場合、そのまま枯れることもあるので屋外管理の場合は夏場、半日陰か日陰へ移動する必要があります。
特に夕方の強烈な西日には要注意。屋外管理の場合は遮光ネットを使うのがおすすめ。
リトープスが枯れる原因④霜、凍結
リトープスは冬に生育がさかんになる「冬型」の多肉植物です。
ただし、リトープスは冬の寒さに強いというわけではありません。
0度以下の寒さや霜に晒されると途端に弱って枯れてしまいます。
☆★多肉植物の霜、凍結対策についてはこちらの記事↓↓
リトープスが枯れる原因⑤日光不足
リトープスは日当たりの良い場所を好みます。
長い間日当たりがイマイチな場所に置き続けているとひょろひょろに伸び、そのまま弱って枯れてしまうこともあるでしょう。
丈夫な株に育てるためには日光が欠かせません。
リトープスは上部の天窓から光を取り込むよ。でも日当たりが悪いと少しでも多くの日光を取り込もうとしてひょろひょろ間延びしちゃうんだ。日光不足が続くと株自体も弱くなってちょっとしたストレスで枯れやすくなるよ。
☆★観葉植物がすぐ枯れる…そんな方はこちらの記事がおすすめ↓↓
リトープスが枯れる原因⑥風通しが悪い
リトープスを育てる上で欠かせないのが風通しです。
特に蒸れを嫌うリトープスですので、室内管理の場合は湿気がたまりやすく、蒸れるとそのまま溶けるようにして枯れることもあります。
真夏や真冬に室内で管理する場合、南向きの窓際に置くことはもちろんですが、サーキュレーターを回して空気の循環を良くすることも重要です。
室内はただでさえ風通しが悪くなりやすい。窓を閉め切る時期は要注意。ちなみに筆者はほぼ一年中サーキュレーターを回しっぱなしだよ。
☆★サーキュレーターを使うメリット、置き方などについてはこちらの記事↓↓
枯れそうなリトープスを復活させる方法を症状別で解説
枯れそうなリトープスを復活させる方法をよくある症状別でご紹介しましょう。
枯れそうなリトープスを復活させる ケース①ひょろひょろな場合
リトープスがひょろひょろで弱っている場合は日照不足が考えられます。置き場所を見直してみましょう。
- 室内の場合…観葉植物に比べて日光不足に耐える力がほとんどないため、南向きの窓際に置く。北向きの窓際だと日照不足で弱りやすい
- 屋外の場合…冬~春にかけては半日陰~日向。夏は日陰が安心。ただし0度以下になる時期や30度以上の真夏は室内へ移動
☆★ひょろひょろになったリトープスの対処法についてはこちらの記事↓↓
枯れそうなリトープスを復活させる ケース②ふにゃふにゃな場合
リトープスがふにゃふにゃ、ぶよぶよとして元気がない場合は蒸れ、根腐れが考えられます。
水遣りは控え、できるだけ明るく風通しの良い場所に置いて様子をみましょう。
- 土がカラカラに乾くまでは水遣りを控える
- 明るく風通しの良い場所に置いて見守る
- ただし夏場の直射日光は避ける
元気がないからといって焦って肥料を与えるのは控えて。逆に根を傷めることも多いよ。リトープスには肥料はほとんど不要。
枯れそうなリトープスを復活させる ケース③しわしわな場合
リトープスがしわしわな場合、脱皮や過度の乾燥などが考えられる原因です。
リトープスの脱皮時期は2月~3月ですが、早いものだと1月頃から脱皮し始めるものもあります。
☆★リトープスがしわしわでお困りならこちらの記事↓↓
梅雨~夏はリトープスが枯れる(溶ける)ことが多いため要注意!
梅雨~夏にかけてはリトープスの生育が緩慢になる時期です。蒸れや暑さによって株が弱りやすい時期ともいえます。
リトープスの故郷・南アフリカは意外と涼しい
▲ケープタウン・テーブル山
リトープスの主な自生地である南アフリカの夏は、日中は暖かくても夜は涼しくなるのが特徴です。
南アフリカ・ケープタウンの夏の最高気温は27度程度、夜は15度前後まで下がります。
日本の夏に比べるとかなり穏やかで過ごしやすいのではないでしょうか?
日本の夏に比べるとかなり過ごしやすい気候なんだね。熱帯夜が続く日本の夏はリトープスにとってかなりストレスフルな環境かも…。
梅雨~夏は蒸れ、高温によりリトープスが弱りやすい時期
30度以上の高温が24時間続くことも多い日本の夏。
夜になっても気温が下がらず、高温に晒され続けることでリトープスはどうしても弱りやすくなります。
このような状態で水を足しすぎたり、風通しの悪さが続くとあっという間に溶けて枯れることも多いのです。
屋外管理の場合、真夏は室内の窓際に置いて過度の暑さから守ってあげることも必要かも。ただし室内管理の場合、風通しの悪さには注意しよう。
もう枯らさない!リトープスを長く育てる時に押さえておくべき4つのポイント
リトープスを枯らさずに長く育てるためには以下4つのポイントを押さえておきましょう。
もう枯らさない!リトープス管理のポイント①水遣りは土がカラカラに乾いてから
リトープスの水遣りは土がカラカラに乾いてからが基本です。
可愛いからといって水をまめに与えているとあっという間に根が腐って溶け枯れてしまいます。
- 梅雨時期~夏…土がカラカラに乾いてさらに3~4日ほど経ってから土の約1/3が湿る程度の量を与える。涼しい時間帯に。できれば天気の良い日の朝。
- 秋~春…土がカラカラに乾いたタイミングでたっぷりと与える
- 真冬…約10度以下なら水の遣り過ぎに注意。土が乾いてさらに2~3日ほど経ってからやや控えめの量で与える。晴天の日の午前中までに済ませるのが理想的。
- 春先の脱皮中…水遣りは控える。古い葉に残った水分で脱皮が進む。余計な水遣りは脱皮異常の原因になることもあるため注意。
リトープスの水遣りは「〇日に1回」などと決めず、土の状態や葉の状態を見て決めよう。日当たりや気温、風通しによっても土が乾く速度は異なるよ。
もう枯らさない!リトープス管理のポイント②梅雨~夏は蒸れ、根腐れに注意
梅雨~夏にかけてはリトープスが弱りやすい時期です。
この時期は高温、直射日光、蒸れ、水の遣り過ぎに注意しなければなりません。
水遣りは土が乾いてさらに3~4日ほど経ってから、土の約1/3が湿るくらいの量で与えて様子をみます。
水遣りのタイミングが分からなければ葉にシワが寄ってからでもok。水の遣り忘れよりも遣り過ぎによるリスクの方が高いのが多肉植物だよ。
もう枯らさない!リトープス管理のポイント③明るく風通しの良い場所に置く
リトープスを室内で育てている場合に注意したいのが「日照不足」と「風通し不足」です。
室内なら置き場所は南向きの窓際がベスト。
窓を閉め切る真夏や真冬は風通しが悪くなることで根腐れを起こしやすいため、サーキュレーターを回して湿気が一か所に停滞しないよう気を付けます。
風通しが悪くなりいやすい室内でリトープスを育てるなら素焼き鉢がおすすめ。多孔質で通気性に優れる素焼き鉢は根に優しいよ。
もう枯らさない!リトープス管理のポイント④水はけ、通気性に優れる土をチョイス
どんなに管理を気を付けていても、肝心の土がリトープスに合っていなければ枯れるリスクは高いままです。
リトープスは水はけ、通気性の良い土を好みます。
例えばピートモスや腐葉土を多く含む土だと保水性が高すぎて、根腐れを起こしやすくなります。
リトープスにおすすめの土には、市販の「さぼてん・多肉植物用の土」です。
自分で配合するなら「赤玉土4:鹿沼土4:川砂1」などが良いでしょう。
ちなみに筆者は真夏や真冬に室内管理することも考慮して、虫が湧きにくい「室内向け観葉・多肉の土」を使っているよ。室内でも清潔に管理できる上、見た目も綺麗でおすすめ。
まとめ
- リトープスが枯れる主な原因は「水の遣り過ぎ」「暑さ、蒸れ」「夏の直射日光」「凍結、霜」「日光不足」「風通しの悪さ」など
- 梅雨~夏はリトープスが弱りやすい。高温と蒸れ、過湿に気を付ける
- リトープスの故郷である南アフリカの夏は日本の夏よりもずっと過ごしやすい
育てている地域や置き場所、日当たりや風通しなどによっても管理方法は異なるよ。ただし共通していえることは「リトープスは極端な暑さと寒さ、蒸れに弱い」ってこと。リトープスの主な自生地である南アフリカは思っているより涼しく、日本の夏と比べると湿度が低くカラッとしていて過ごしやすい。
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