多肉植物って結局、外で育てるのが一番いいって聞いたけどできれば室内で楽しみたい。多肉植物を室内で育てるのは無理…?
多肉植物は室内での育て方が分からず、手を出すのをためらっている方も多いことでしょう。
結論から申し上げると、管理のコツさえ押さえておけば室内でも多肉植物を長く育てることは可能です!
この記事では、多肉植物を室内で育てる方法や季節ごとの管理方法、おすすめの品種、飾り方までお伝えします。
多肉植物を室内で育てるときに押さえておくべきポイント4つ
多肉植物は一般的に屋外での栽培がベストといわれますが、室内での育成も可能です。
室内で多肉植物を育てるなら、以下のポイントに気を付けてください。
①室内で多肉植物を育てるなら南向きの窓際に置く
多肉植物は観葉植物と違い耐陰性がほとんどありません。
そのため、日当たりがイマイチだとあっという間に徒長を起こして弱々しい姿に変わってしまいます。
室内の場合、南向きの窓際がベストです。窓際に配置することで多肉植物が必要な光を受けることができます。
もし日光が不十分な場合は「植物育成ライト」の使用も検討しましょう。
②風通しを確保すること
多肉植物は風通しの良い環境を好みます。
室内では、換気しやすい場所に配置しましょう。窓を開けるか、扇風機やサーキュレーターを使うことで風通しを確保できます。
風通しが悪いとあっという間に根腐れ起こし弱ってしまいます。
③通気性に優れる土、鉢
多肉植物には通気性のある土が必要です。
市販の多肉植物用土や、赤玉土とパーライトを混ぜた土を使用すると良いでしょう。
また、鉢は鉢底穴の開いているものを使うのが最低条件です。
おすすめは通気性に優れる素焼き鉢。蒸れやすい室内でも多孔質な素焼き鉢なら根腐れを防いでくれます。
④水やりは土がしっかり乾いてから
多肉植物は乾燥に強く、過剰な水やりは根腐れの原因になります。完全に土が乾いてから水を与えるようにしましょう。
水やりの頻度は季節や気温によって異なるので、土の状態を確認しながら調節しましょう。
特に冬は水やりを控えめにする必要があります。
☆★多肉植物の冬の水やり方法についてはこちら↓↓
室内で多肉植物を育てる【季節ごとの管理方法】
多肉植物を室内で育てる際には、各季節ごとに適切な管理方法を取る必要があります。
以下では、春・秋、夏、冬の季節ごとの管理方法をご紹介します。
室内で多肉植物を育てる【春・秋】
- 多くの多肉植物は春と秋に成長するため、明るい場所を選びましょう。
- 室内の日光が不足している場合は、日当たりの良い窓辺に置くことが重要です。
- 春と秋は多肉植物の成長を促すために、窓辺に配置して十分な日光を浴びせましょう。
室内で多肉植物を育てる【夏】
- 夏になると室内の温度が上昇し、多肉植物にとって直射日光は負担になります。したがって、直射日光の当たらない日陰や半日陰に移動させる必要があります。
- 高温多湿の環境も避けるため、風通しの良い場所に配置しましょう。
- 水やりは気温が下がるタイミングや曇りや雨が予想される前日の夕方から夜に行うのが理想的です。
室内で多肉植物を育てる【冬】
- 冬になると室内の窓際は外気温と同じぐらい冷え込むため、窓際に置くのは避けましょう。
- 日当たりは重要ですが、窓際は非常に寒くなるため、多肉植物には適していません。窓から少し離れた、日当たりの良い場所に移動する必要があります。
- 多肉植物の種類や部屋の環境によっては、冬季に一時的な温室を使用することもあります。
室内で多肉植物を育てるなら日当たりと風通し、使用する土が重要
多肉植物を室内で育てる際には、日当たり時間と風通し、使用する土の選び方が重要です。
以下でそれぞれのポイントについて詳しく解説します。
日当たり時間に注意する
多肉植物が元気に育つためには、1日に4〜5時間の日照時間が必要です。
しかし、室内の限られたスペースでは、十分な日照時間を確保することが難しい場合もあります。
このような場合は、育成ライトの使用が考慮されます。育成ライトは、太陽光に近いスペクトルの光を放射し、植物の成長をサポートします。
風通しの確保を心掛ける
風通しの悪い環境では、水やり後に土が乾きにくくなります。
特に窓を開けることができない場合は、サーキュレーターを使用して風を循環させることが必要です。
土の選び方について
室内での育成に適した土は、排水性の高いものを選ぶ必要があります。室内では屋外よりも土が乾きにくいため、排水性が重要です。
おすすめは「室内向け観葉・多肉の土」。
コバエやキノコが発生しにくいので、室内でも安心して多肉植物を育てることができます。
ちなみに筆者は室内管理の植物にはすべて「室内向けの土」を使ってるよ。虫が湧きにくい上、通気性にも優れるから多肉植物にもおすすめ。
室内で育てやすい多肉植物5選
室内で育てるのに適した多肉植物はたくさんあります。ここでは、特におすすめの室内で育てやすい多肉植物5選を紹介します。
ハオルチア・オブツーサ
- 日陰でも育つため、室内での栽培に適しています。
- 膨らんだ葉の透明感が美しく、インテリアプランツとして人気です。
- レースカーテンのある窓辺に置くとよいでしょう。
リプサリス
- 沢山の日光を必要とせず、室内でも育てやすい多肉植物です。
- 白い花を咲かせるため、花を楽しみたい人におすすめです。
- 直射日光の当たらない場所に置き、湿気を好むため乾燥気味に管理しましょう。
十二の巻
- 室内でも育てやすく丈夫な多肉植物です。
- 尖った葉に白い縞模様が特徴で、クールな見た目が魅力です。
- 直射日光や湿気に弱いため、直射日光の当たらない場所に置き、乾燥気味に管理が必要です。
スノージェイド
- 赤い先端とふくらんだ葉がかわいらしい多肉植物です。
- 室内の日当たりの良い場所で育てることができます。
- 日当たりの良い窓辺に置き、風通しを良くして管理しましょう。ただし、水やりは控えめに行う必要があります。
グリーンネックレス
- 球状の葉が連なるユニークな多肉植物です。
- オシャレな見た目が人気で、インテリアプランツとしてよく使われます。
- 日当たりと風通しが良い窓辺に置くのがおすすめです。ただし、直射日光には弱いため、真夏の熱い日差しには注意が必要です。
これらの多肉植物は、室内での栽培が比較的簡単。中でも筆者のおすすめはグリーンネックレス。強い日光が苦手なグリネは室内の窓際でもモリモリ育ってくれるよ!
室内でもおしゃれに!多肉植物の飾り方
多肉植物をおしゃれに飾る方法はたくさんあります。以下にいくつかのアイデアをご紹介します。
ガラス容器に入れて飾る
ガラス容器に多肉植物を入れると、おしゃれな雰囲気を演出することができます。土がガラス越しに見えるので、土の温かみを感じることができます。
ガラス容器の中で育てる方法としては、テラリウムという方法もあります。
☆★多肉植物をハイドロカルチャーで育てる方法はこちら↓↓
トレーにまとめる
複数の多肉植物の鉢をトレーにまとめて配置すると、華やかで彩り豊かな雰囲気になります。
植物の組み合わせによって、自分だけのオリジナルなインテリアを作り上げましょう。
植木鉢をペイントしてみる
自分の好みの植木鉢が見つからない場合は、自分で植木鉢をペイントするのもおすすめです。
オリジナリティあふれる植木鉢を作ることができます。
多肉植物を室内で育てるときによくある質問
Q1. 多肉植物は室内で育てるのに適していますか?
A1. はい、多肉植物は室内での育成が可能です。室内環境を適切に管理し、日照や風通し、土の選び方に気を付けることで、元気に育てることができます。ただし日当たりが悪いとあっという間に弱ってしまうため置き場所は重要です。室内なら南向きの窓際がベストです。
Q2. 多肉植物の水やりの頻度はどのくらいですか?
A2. 多肉植物は乾燥に強く、過剰な水やりは根腐れの原因となります。完全に土が乾いてから水を与えるようにしましょう。水やりの頻度は季節や気温によって異なるので、土の状態を確認しながら調節しましょう。水の遣り忘れよりも遣り過ぎによるリスクが高いのが多肉植物です。特に室内は土が乾きにくいので水の遣り過ぎには注意が必要です。
Q3. 多肉植物の育て方を詳しく教えてください。
A3. 多肉植物を室内で育てる際には、十分な日光を確保し風通しの良い場所に配置し、通気性のある土を使用することが重要です。また、水やりは乾燥してから行い、季節ごとの管理方法にも気を付けましょう。
Q4. 室内で育てやすい多肉植物を教えてください。
A4. 室内で育てやすい多肉植物として、ハオルチア・オブツーサ、リプサリス、十二の巻、スノージェイド、グリーンネックレスなどがおすすめです。それぞれの特徴や適した育て方に注意しながら、お気に入りの多肉植物を育ててください。
まとめ
多肉植物を室内で育てることは、比較的簡単で楽しいものです。
日照や風通し、使用する土などに気を付けることで、美しい多肉植物を育てることができます。
季節に応じた管理方法やおしゃれな飾り方も参考にして、自分のお部屋にぴったりの多肉植物を見つけましょう。
多肉植物は癒しの要素もたくさん持っているため、心を落ち着かせる癒しの空間を作り出すことができます。
また、多肉植物の育て方や飾り方を楽しみながら、自然とのふれあいを感じることができるでしょう。
是非、多肉植物を室内で育てることに挑戦してみてください。