寒さで赤く染まる葉が魅力的な多肉植物「紅葉祭り」。
数多くの多肉植物の中でも、紅葉祭りは暑さにも寒さにも強く、初心者でも枯らしにくい非常に育てやすい種類です。
そして、冬場の鉢植えを華やかにしてくれる紅葉祭りは、増やすのもとっても簡単なんですよ。
そこで今回は、寒い時期が楽しみになる多肉植物・紅葉祭りの簡単な増やし方を画像付きで分かりやすく解説します。
紅葉祭りの簡単な増やし方を徹底解説します【多肉】
それでは、紅葉祭りの増やし方をみていきましょう。とっても簡単な上、コツさえつかめば失敗しにくく非常に増やしやすいのが紅葉祭りです。
紅葉祭りの増やし方 手順①茎をカット
紅葉祭りは挿し木で簡単に増やすことができます。
そして、挿し木に適している時期は紅葉祭りの生長がさかんな春か秋です。逆に、真夏や真冬は生長が緩慢になっているため、発根しにくい傾向があります。
失敗を防ぐためにも、適期におこなうのがおすすめです。
丈夫そうな紅葉祭りの株から、葉付きの茎を5cm~7cmほどカットしましょう。この茎を土に差して発根させることで、簡単に紅葉祭りを増やすことができますよ。
土に差す部分の葉は取っておく
土に差す部分の葉はあらかじめカットしておきます。土に差しやすくするだけでなく、葉を減らしておくことで蒸散による枯死を防ぎます。
取り除いた葉は葉挿しに使うこともできますよ。葉挿しに使う場合、葉はハサミではなく手でひねるようにそっと取り外します。
葉の根元が傷つくと発根しにくいからです。下写真は「恋心」という多肉植物の葉です。葉の根元から発根しているのが分かりますね。
紅葉祭りの場合も、取り除いた葉を乾いた土の上や新聞紙の上に転がしておくだけです。うまくいけば2週間~1か月ほどで葉の根元から根が伸びてきます。
紅葉祭りの増やし方 手順②切り口を乾燥させる
カットした紅葉祭りの茎は、そのまま乾いた土に差してもよいですが、できれば切り口を1日ほど乾燥させるのがおすすめです。
理由は、切り口から雑菌が侵入するのを防ぐためです。
挿し穂は立てて乾燥させると茎が曲がりにくい
そのまま新聞紙の上に横倒しにして乾燥させてもよいですが、茎が縦になるようにしておくと土に差す部分が曲がりにくいですよ。
下写真はペン立てに挿した多肉の茎です。
このように乾燥させることで、土に差す際に作業がスムーズになります。
たくさん増やす場合は、網やネット状の上に茎を並べて乾燥させるのもおすすめです。
紅葉祭りの増やし方 手順③鉢と土を準備
茎を発根させるための鉢植えを準備します。
▲赤玉土(小粒)を入れた鉢
挿し木に適した土とは?
挿し木に適した土は、「養分を含まない」「排水性にすぐれる」「使い古しではない(清潔)」の3点の条件を満たしたものです。
市販の「挿し木・種まき用の土」でも構いませんが、なければ赤玉土(小粒)やバーミキュライト、川砂、パーライトなどを混ぜ込んだものを使います。
▲ダイソーのバーミキュライトとパーライト
紅葉祭りの増やし方 手順④茎を挿す
切り口を乾燥させておいた紅葉祭りの茎をピンセットでつかみ、そのまま土にグッと差し込むように植え付けます。
ピンセットで茎を縦方向にはさみ、そのまま土に一緒に差し込むと作業しやすいですよ。
※注意:まだ水は与えないでください。
紅葉祭りの増やし方 手順⑤風通しのよい半日陰に置いて発根を待つ
これで作業は完了です。そして、ここからが重要になります。
植え付け後、すぐに水を与えたくなるかもしれません。しかし、挿し木してから10日ほどはそのまま水を与えずに待ちます。
なぜ、すぐに水を与えないの?
多肉植物はその多肉質な葉や茎に多くの水分や養分を蓄えています。そのため、すぐに水をやらなくとも発根のためのエネルギーを十分に蓄えているのですね。
また、まだ発根していない状態で水やりすると、土がなかなか乾かないため鉢内の多湿状態が長く続くことになります。
多肉植物にとって多湿はもっとも苦手とする環境です。また、これは筆者の経験上ですが、乾燥気味にしておいた方が根が出やすい傾向にあります。
挿し木から10日ほど経ったら水を与えましょう。その後も、水やりはしっかりと土が乾いてから与えます。
気温が許す限りは、できるだけ屋外の風通しのよい場所に置いて管理を続けましょう。
挿し木から7か月経過した紅葉祭り
挿し木から10か月経過した紅葉祭り。寒さによって葉が赤く色づいています。
挿し木後は直射日光を避けた半日陰に置き、水やりは我慢!
まとめ
今回は、多肉植物・紅葉祭りの簡単な増やし方を分かりやすく解説しました。
紅葉祭りの真っ赤に色づく姿は、色味が少なくなる寒い時期によく映えますよ。多肉植物の中でも発根しやすく増やすのが簡単な紅葉祭り。
ぜひ、挿し木で増やす楽しみも味わってみてください。
多肉植物・紅葉祭りの増やし方【手順】
- 適期は春か秋
- 茎を5cm~7cmほどカット
- 切り口を乾燥させる
- 挿し床にピンセットで挿す
- 直射日光を避けた半日陰で発根を待つ(水はやらない!)
- 挿し木から10日程経ったら水を与える
- その後も水やりは土がしっかりと乾いてから行う。水のやり過ぎには注意。
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