色鮮やかな葉や美しい幹で私たちを癒してくれる観葉植物。せっかく迎え入れたなら、できるだけ長く育てていきたいですね。
しかし、どうしても観葉植物が長持ちしない…とお悩みではありませんか? そこで今回は、観葉植物を枯らさない方法を3つのポイントにまとめて徹底解説します。
「大切に育てているはずなのに、なぜかいつも観葉植物を枯らせてしまう…」という方は、ぜひ、今回の記事をご参考にされてください。
観葉植物を枯らさない方法!3つのポイントを抑えて長く楽しむ!
それではさっそく、観葉植物を枯らさないために抑えておくべき3つのポイントをみていきましょう。
観葉植物の管理の基本は「温度管理」「水やり管理」「植え替え」の3つです。
観葉植物を枯らさないために抑えておくべきポイント①温・湿度計を設置
観葉植物を枯らさないために欠かせないアイテムが温度・湿度計です。
観葉植物の多くが熱帯地方が原産ですね。そのため、多くの観葉植物が寒さに強くありません。
観葉植物の種類にもよりますが、多くが15度以下になると生長がほとんど止まります。それと同時に根が水分を吸い上げる力も弱まるのですね。
15度以下になったら冬越しに備えた管理方法にシフトするのが基本です。また、以下の表も参考にして温度・湿度計をチェックしてみてください。
人が快適と感じる温度と湿度【目安】 | 17度~27度程度、湿度40%~60% |
多くの観葉植物が好む温度と湿度【目安】 | 20度~30度未満、湿度70%以上 |
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寒さに弱い観葉植物を把握しておくことも大切!
▲アロマティカスは観葉植物の中でも寒さに弱い
観葉植物といっても種類はさまざまですね。寒さに極端に弱いものもあれば、比較的寒さに耐えるものもあります。
ちなみに、筆者が今まで育ててきた観葉植物の中で、特に寒さに弱いと感じた観葉植物は以下になります。ご参考までに。
- クロトン
- フィットニア
- ヒポエステス
- アロマティカス
- コーヒーの木
▲クロトンも寒さには弱い
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観葉植物を枯らさないために抑えておくべきポイント②水やりチェッカーを活用
観葉植物の管理でもっとも難しいのが「水やりのタイミング」でしょう。植物の種類にもよりますが、春から秋の暖かい時期は生育がさかんなため、土が乾いたタイミングでたっぷりと与えます。
ただ、気温が15度以下になる秋から冬にかけては、「土が乾いてさらに3~4日ほど経過してから与える」必要があります。
気温が下がると根が水分を吸う力も弱くなるため、暖かい時期と同じタイミングで水やりを繰り返していると、根が呼吸できずに傷む「根腐れ」を招きやすくなるのですね。
土が乾いた目安となるのが、「鉢を持ち上げて軽い」「土に指を2~3cmほど差して湿気を感じない」「鉢底から見える土が乾いている」などです。
とはいえ、「土が乾いたタイミング」をいちいち確認するのはかなり手間ですね。そんな時に重宝するのが水やりチェッカーです。
スティック状のチェッカーを土に挿しておくだけで、土の乾き具合を色でお知らせしてくれます。
観葉植物への水やりの基本は、春から秋の暖かい時期はチェッカーが白になったらたっぷりと水を与え、秋~冬にかけてはチェッカーが白になって3~4日ほどしてから常温の水を与えます。
窓を閉め切る真夏や真冬は扇風機やサーキュレーターをフル活用し、根腐れや病害虫を防ぐ!
窓を閉め切りがちな真夏や真冬。この時期は極端な暑さや寒さをしのぐため、観葉植物を室内に置きっぱなしにしている方がほとんどではないでしょうか。
しかし、窓を閉め切ることで風通しが悪くなり、湿気や冷気が一か所に停滞します。これにより高まるのが根腐れや病害虫、カビなどのリスクです。
特に、窓を閉め切る時期は1日に1回でも新鮮な空気を取り込みましょう。とはいえ、冷房や暖房を効かせている時期に頻繁に窓を開け閉めするのは現実的ではありません。
そこで活躍するのが扇風機やサーキュレーターです。停止しがちな室内の空気をかき混ぜるように動かすことで、空気の流れを作ることができます。
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観葉植物を枯らさないために抑えておくべきポイント③根詰まりしたら植え替え
観葉植物を2年以上植え替えていない場合、鉢底から根がはみ出ていないか確認してみましょう。
もし、鉢底から根がはみ出ていれば鉢の中が根っこでぎゅうぎゅう詰めになる「根詰まり」を起こしている可能性が高いです。
根詰まりをおこすと、根がスムーズに水分や養分を吸収できず生長に影響を及ぼし始めます。
たとえば、「葉先が茶色く枯れる」「新しい葉が綺麗に開かない」「葉の色つやが全体的に良くない」などです。
また、根詰まりを放置し続けた場合、鉢内の水はけが悪い状態が続くことになりますね。その結果、根腐れを引き起こすこともあります。
根腐れを起こすと、そのほとんどがそのまま枯れてしまいます。
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観葉植物の植え替えサインは?根詰まりに気付いたらすぐ植え替えるべき?
▲葉でいっぱいになったサンスベリアの鉢
「鉢底から根がはみ出ている」「水やり後、土になかなか水分が浸透していかなくなった」「土がカチコチに固まっている」「土の表面から根が見えている」「2年以上植え替えていない」
上記のような症状が観葉植物に見られる場合、根詰まりを起こしている可能性が高いです。また、購入時にすでに根詰まりを起こしていることもあります。(下写真)
▲セールで購入したモンステラの鉢底(購入当日)
この場合、鉢から株を取り出して確認するのが手っ取り早いです。鉢からなかなか株が取り出せないという場合は根詰まりを起こしていることが多いです。
根がまだたくさん張っておらず、根詰まりしている様子が見られない場合はそっと元に戻しましょう。
根がぎゅうぎゅうに詰まっていたら、できるだけ暖かい時期にひとまわり大きめの鉢へ植え替えます。
ただし、冬場の植え替えは株を弱らせる原因にもなるため避けた方が無難です。
また、冬場はそう焦らずとも、寒さによってほとんど根が生長しないことが多いです。植え替えは暖かくなるまで待つのがおすすめですよ。
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まとめ
▲熱帯地方が原産の観葉植物は湿度70%以上を好む傾向
今回は、観葉植物を枯らさないために抑えておくべき3つのポイントをくわしくご紹介しました。多くの観葉植物は熱帯地方が原産ですね。そのため、湿度が高い状態を好みます。
特に空気が乾燥しがちな秋から冬にかけては、こまめな葉水(はみず)で空中湿度を確保してあげましょう。
熱帯地方が原産の観葉植物の多くが、空気中の水分を葉からも吸収する力が高いといわれます。
鉢の横には水を入れた霧吹きを置いて、気づいたときに株全体に水分を吹きかけてやると葉が生き生きとしてくるはずですよ。
▲葉の表だけでなく葉の裏、茎などにも吹きかける
※ただし、葉水を好まない植物もあるため事前に管理方法を再確認してください。葉水をあまり好まない観葉植物の例としてはシュガーバイン、サンスベリア、多肉植物などがあります。
観葉植物を枯らさないための方法【3つのポイントを抑える!】
- 温・湿度計を設置
- 水やりチェッカーを活用
- 根詰まりに気付いたら植え替え(気温15度~20度以上の暖かい時期)
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