光沢のある葉や個性的な色味の葉で室内を明るい雰囲気にしてくれる観葉植物。その多くが熱帯地方が原産の暖かい環境を好む植物です。
そのため、春から秋にかけては元気いっぱいでも、気温が下がる冬は弱ってしまったり、枯れてしまったりすることも多い観葉植物…。
せっかく育てるなら冬越しのコツを抑えて長く楽しみたいですよね。そこで今回は、観葉植物を冬越しさせるコツ3つを徹底解説いたします。
「いつも冬場に観葉植物をだめにしてしまう…」という方は、今回の記事をぜひご参考に管理をしてみてください。
冬越しのコツ3つを抑えて観葉植物を冬越しさせよう!
まずはじめに、観葉植物を冬越しさせる際に欠かせないアイテムのひとつが温度・湿度計です。
100円ショップのものでも構いません。 寒さが苦手な観葉植物を冬越しさせる基本は「温度管理」です。
観葉植物の冬越しのコツ①温度計を見る習慣をつける
観葉植物を冬越しさせる際に欠かせないのが温度管理ですね。 春から秋の暖かい時期にはそこまで温度を気にせずとも、元気よく育つのことの多い観葉植物。
しかし、気温の下がる冬場はそうはいきません。 特に、熱帯地方が主な原産地である観葉植物の多くは寒さが苦手です。15度を下回ると生長が緩慢になるものが多いのですね。
そのため、15度を下回るようになってきたら、徐々に冬越しに備える必要があります。
室内だから大丈夫?注意が必要なのが朝晩の窓際
「とはいっても、室内に置いてさえいれば寒さ対策は大丈夫だよね?」
このように思われている方も多いかもしれません。しかし、室内でも冷え込みやすい場所があります。それが、暖房を切った後の朝晩の窓際です。
夜になったら窓から1~2m離しておくと寒さ対策になりますよ。鉢が重くて移動が大変という場合は、キャスター付きの鉢スタンドがあると便利です。(下写真)
▲セリアで200円程度で購入したキャスター付き鉢スタンド
朝になったら、元の明るい場所へ戻してあげてくださいね。特に、集合住宅よりも戸建て住宅の方が、夜間の冷え込みが顕著な傾向があります。
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観葉植物の冬越しのコツ②水やりは間隔を空けて樹液濃度を高める
15度以下になってきたら、水やりの間隔を空けて乾燥気味に管理します。このようにすることで、樹液濃度を高めて寒さに備えることができるのですね。
ちなみに、水やりを控え目にするというのは、「毎日ちょこちょこと水やりする」ということではありません。これでは土が常に湿った状態になり根腐れを招いていしまいます。
冬の水やりは、「土が乾いてさらに2~3日程してから与える」が基本です。「土が濡れている状態」と「土が乾いている状態」のメリハリをつけることが大切です。
難しい冬場の水やりは「水やりチェッカー」があると楽に!
土が乾いたかどうかの確認方法は、「鉢を持ち上げて軽い」「鉢底からみえる土が乾ききっている」「土に指を2~3cmほど入れ湿気を感じない」などです。
とはいえ、土の乾き具合をいちいち確認するのはかなり大変ですね。特に、鉢植えを沢山管理している場合、ひとつひとつの鉢の土の状態を確認するとなると時間もかかります。
このような場合、家庭用水分計を活用するのがおすすめです。スティック状のチェッカーを土に挿しておくだけで、土の乾き具合を色でお知らせしてくれますよ。
- 土が濡れている場合⇒水色
- 土が乾いている場合⇒白
冬の場合、チェッカーが白になってから約2~3日してからの水やりが理想的でしょう。
観葉植物の冬越しのコツ③風通しを確保し根腐れ、病害虫を防ぐ
窓を閉め切ることの多い冬場の室内は、どうしても風通しが悪くなりがちです。とはいえ、暖房の効かせた冬場の室内、頻繁に窓を開け閉めするのは現実的ではありませんね。
ただ、最低でも1日に1回は窓を開けて新鮮な空気を取り込みましょう。その後は扇風機やサーキュレーターを使って、停止しがちな室内の空気を意識的に動かします。
扇風機やサーキュレーターを使おう!
室内でたくさんの観葉植物を管理している場合、必ず持っておきたいのがサーキュレーターです。 風通しが悪くなることで高まるのが病害虫のリスクです。
また、湿気が一か所に停滞することで蒸れ、根腐れを招きやすくもなります。 扇風機やサーキュレーターを使うことで室内の空気をかき混ぜ、風の流れを作ることができます。
あわせて読みたい「観葉植物が喜ぶ!サーキュレーターおすすめの置き方」はこちら
まとめ
▲冷気は下に溜まる性質を持つため、鉢を床に直に置かないのも寒さ対策になる
今回は、観葉植物を冬越しさせる3つのコツをくわしくご紹介しました。観葉植物を冬越しさせるために欠かせないのが「寒さ対策」です。
寒さ対策のひとつに「水やりを控え目にシフトし耐寒性を確保する」も含まれます。また、夜になったら、「冷え込みがきつい窓際から離す」のも寒さ対策ですね。
これらを判断する基準となるのが温度です。そして当然ですが、温度は温度計が無くては正確に確認できません。
「なんとなくの肌感覚」では把握しきれないのが、私たちが眠っている間の冷え込みです。
「暖房も付けていたし寒さ対策は万全だったはず…」という場合でも、暖房を切った後の朝晩の室内は想像以上に冷え込んでいることが多いのですね。特に、窓際の冷え込みには注意が必要になります。
観葉植物を冬越しさせる3つのコツとは?
- 温度計を見る習慣をつけること
- 水やりは間隔を空けて樹液濃度を高めること
- 風通しを確保し根腐れ、病害虫の発生を防ぐこと
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