セダムの仲間は多肉植物の中でも丈夫で育てやすいって聞いていたのに、なんだか近ごろ調子が悪いな…。なんで?
土が乾いてからの水やりを繰り返していたのに、いつのまにか根が腐ってダメになってしまった。なぜ?
ぷりぷりとした葉が可愛いセダム。多肉植物の中でも寒さ、乾燥に強く丈夫で育てやすいのが特徴です。
そんなセダムですが、管理のポイントを押さえないまま育てているとあっという間に枯れてしまうこともあります。
そこで今回は、セダムが枯れる主な原因とその対処法、弱った時に復活させる方法などをまとめてお届けします。
この記事を読めば、
- セダムが枯れる原因は?元気がなくなる時に考えられること
- 枯れそうなセダムを復活させる方法はある?
- セダムを育てるときに押さえておくべきポイント3つ
が分かるよ!
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セダムが枯れる原因は?元気がなくなる時に考えられることとその対処法
セダムが枯れる原因には以下のようなものがあります。原因は1つとは限らず、いくつかの原因が重なり合っていることも多いです。
セダムが枯れる原因①水のやりすぎ、蒸れ
セダムは蒸れを嫌います。
土が湿った状態で水やりを繰り返していると、根が呼吸できずに傷んでそのまま枯れてしまうことも多いです。
地植えの場合は長雨が続くとそのまま根が蒸れ、枯れてしまうこともあるでしょう。
セダムをはじめとする多肉植物の水やりは、土が乾いてからたっぷりとが基本。ただ、生育が緩慢になる夏と冬は土が乾いてさらに3~4日経ってから、土の約1/3が湿るくらいの量で水を与えるよ。
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セダムが枯れる原因②高温多湿
土が乾かないうちに水やりしたり、水やり後のセダムを高温に晒したりすると、鉢内が蒸れて根が腐敗し枯れることが多いです。
セダムは極端な暑さが苦手です。夏は高温により生育が鈍るため、土は乾かし気味に管理する必要があります。
日当たりの良い場所を好むセダムだけど、真夏の直射日光は葉を傷めてしまうことも多い。屋外の場合は遮光ネットを被せておくと安心。
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セダムが枯れる原因③霜、凍結
セダムは寒さに強く、多くの品種がマイナス1度~2度くらいまでなら耐えられることが多いです。
ただし、霜や凍結に晒されると細胞が壊れ、あっという間にブヨブヨに傷んで枯れてしまうこともあります。
セダムは霜に当たっても耐えられるくらい強いけど、心配な場合は不織布を被せておくと霜対策になるよ。
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セダムが枯れる原因④土の劣化、根詰まり
セダムを鉢植えで育てる場合、2年以上植え替えないままだと鉢内の水はけが悪くなることで根が蒸れ、徐々に弱って枯れてしまうことがあります。
土は経年によって粒が崩れ粘土状に固まります。結果、鉢内が蒸れて根腐れを起こしやすくなります。
どんなに正しく管理していても、肝心の土がセダムに適していないと枯れるリスクは高まる。セダムは水はけの良い土を好むよ。多肉・さぼてん用の土がおすすめ。
セダムが枯れる原因⑤光線不足
セダムは観葉植物と違い、耐陰性がほとんどありません。
そのため、日当たりの悪い場所に置きっぱなしにしているとあっという間に徒長し、茎ばかり伸びて形が崩れます。
光線不足が続くことで株自体も弱々しくなり、ちょっとしたストレスで葉を落したり、根を傷めたりしやすくなるよ。
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セダムが枯れる原因⑥病害虫
セダムは害虫被害を受けにくい多肉植物ですが、暖かい時期はカイガラムシ、ハダニ、アザミウマ、アブラムシなどの害虫が付くこともあります。
これらの害虫を放置していると、吸汁によって葉がダメージを受け、被害が拡がるにつれて枯らされてしまうこともあります。
葉に蜘蛛の巣状のものや白い綿状のものが湧いていたり、見慣れない小さな虫がついていたら害虫の可能性あり。早目に駆除すれば被害を抑えられることが多いんだ。セダムを植える土にはあらかじめ、害虫予防としてオルトランDXを混ぜておくと安心だよ。
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枯れそうなセダムを復活させる方法はある?
まずは株の状態を確認しよう
- 硬い茎、葉が残っている➡挿し芽や葉挿しなどで復活できる
- 全体的にぶよぶよ、根も腐っている➡復活は困難
硬い葉や茎が残っていれば復活の可能性がありますが、全体的にぶよぶよに傷んでいる場合は復活が難しいです。
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硬い茎、葉が残っている場合の復活方法【2パターン】
- 硬い茎、葉が残っている場合➡挿し芽で復活できる可能性あり
☆★セダムを葉挿しで復活させる方法はこちら↓↓
- 硬い葉が残っている場合➡葉挿しで復活の可能性あり
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もう枯らさない!セダムを育てるならこの3つを押さえておくべし
セダムを枯らさずに長く育てていくなら、以下3つのポイントを押さえておく必要があります。
セダム栽培のコツ①気温が許す限りは屋外管理
セダムは観葉植物のような耐陰性が殆どありません。日光が少ないとあっという間に光線不足で弱ってしまいます。
そのため、セダムを長く育てるなら気温が許す限りは屋外で管理するのが望ましいです。
屋外管理なら、0度以下になるなら室内へ移動すると良い。室内管理なら南向きの窓際に置いてね。もちろん風通しが悪いと蒸れて根が傷みやすいから注意。窓を閉め切る時期はサーキュレーター必須!
☆★室内で多肉植物を育てたい方はこちらの記事をどうぞ↓↓
セダム栽培のコツ②土が乾いてからの水やりが基本
セダムは蒸れを嫌います。
水やりは土が中心部まで乾いてからたっぷりと与えるのが基本です。
ただし、夏と冬は水やりを控えて土を乾かし気味に管理します。
特に梅雨~夏は蒸れやすいため、無理な水やりは控えた方が無難。水やりのタイミング分からないなら葉にシワが寄ってからでも全然ok。
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セダム栽培のコツ③水はけの良い土を使う
セダムは水はけの良い土を好みます。
草花用の土や観葉植物用の土だと保水性が高すぎて、どうしても鉢内が蒸れやすくなります。
セダムを植え付けるなら、鉢植え・地植えどちらの場合も水はけの良い土を選びましょう。
室内管理メインでセダムを育てるなら、虫が湧きにくい「室内向け観葉・多肉の土」がおすすめ。室内でも清潔に植物が楽しめるよ。見た目も綺麗。
よくある質問
セダムがふにゃふにゃ…水やりしても復活しない…
水を与えても葉が膨らまな。土が5日以上湿りっぱなし…
このような場合、すでに根が腐っている可能性が高いです。
根腐れが疑われる場合、まずは鉢から株を取り出して根の状態を確認します。
黒く傷んだ根があるなら取り除き、水はけの良い清潔な土に植えつけて明るく風通しの良い場所で発根を待ちます。
セダムが根腐れを起こしやすいのは梅雨~夏にかけての高温多湿に晒される時期。夏は直射日光を避けて。土が湿った状態で強い光に晒すと水温が上昇し、土が煮えて根が傷んでしまうことも多いんだ。
地植えのセダム「ゴールデンカーペット」が枯れてしまった…
地植えの場合、特に注意すべきが梅雨時期~夏にかけてです。
- 梅雨~夏に枯れる場合➡土が湿った状態で直射日光に晒されると地中の温度が急上昇し、根が煮えるように傷んでしまうことが多い
- 冬に枯れる場合➡霜、凍傷に注意。水やりは控えてほぼ断水気味に管理する
- 春・秋に枯れる場合➡基本的な管理方法を見直し。水はけの良い土に植えているか、日当たりは確保できているか、雨ざらしになっていないか等を再確認
株元近くの下葉が枯れてしまう…
株元近くの葉だけが枯れ込む場合、ほとんどの場合は新陳代謝によるものです。
ただ、株元に蜘蛛の巣状のものや白い綿状のものが湧くなら、ハダニやカイガラムシなどの害虫が潜んでいる恐れもあります。
全体的に色つやが良く、元気に育っているなら大丈夫な場合が多い。ただ、害虫が付いている場合は早目の対処が必要。おすすめはベニカネクストスプレー。観葉や多肉に付きやすい害虫や病気を退治&治療してくれる優れもの。
セダムが冬に枯れる原因は?
セダムが冬に枯れる場合、考えられる一番の原因が「凍結」「多湿による根の冷え」です。
寒さに強いセダムはマイナス1度~2度くらいまでなら耐えられることが多いですが、冷え込みがきつい日に水やりすると、水温の低下とともに根が傷みます。
最悪、土の中が凍結することで根や茎の細胞が壊れ、ぶよぶよに傷んでしまうこともあります。
こうなってしまってからでは復活は困難です。0度を下回る日が続くようなら水やりはストップ。
屋外の場合は不織布をかけて寒さに備えよう!
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まとめ
- セダムが枯れる原因には「水のやりすぎ」「高温多湿」「霜、凍結」「土の劣化、根詰まり」「光線不足」「病害虫」などがある
- セダムが枯れそうな場合でも、株の状態によっては挿し芽や葉挿しで復活できる可能性も十分にある
- 根腐れしたけど硬い茎、葉が残っている場合➡挿し芽で復活させられる可能性あり
- 根腐れしたけど硬い葉が残っている場合➡葉挿しで復活させられる可能性あり
- セダムを枯らさずに長く育てるためには、「気温が許す限りは屋外管理(室内なら南向きの窓際)」「基本は土が乾いてからの水やり(夏冬は断水気味に管理)」「水はけの良い土をチョイス」の3つを押さえておく