多肉植物は手軽に育てられることから、初心者でも簡単に育てて楽しむことができます。
しかし、多肉植物は管理方法を間違えるとあっという間に枯れることもあるのです。
そこで今回は、多肉植物が枯れる主な原因とそれぞれの対策方法について詳しく解説します。
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管理のコツさえ掴めば多肉植物は放置気味でもしっかりと育つよ。ぜひ参考にしてね。
多肉植物が枯れる原因と対処法
多肉植物は初心者でも簡単に育てられますが、管理のポイントを押さえていないとあっという間に枯れてしまいます。
多肉植物を長く楽しむためには枯れる原因を理解し、対処方法を知っておくことが大事です。
多肉植物が枯れる主な原因①水の与え過ぎ
初心者が多肉植物を枯らす原因として多いのが、水の遣り過ぎによる根腐れです。
多肉植物はそのぷっくりとした葉や茎に沢山の水分を蓄えています。
そのため、多肉植物の水やりは土がしっかりと乾いてから与えるのが基本です。
対処法
- 水やりは土が完全に乾いてから。過剰な水やりは×
- 水が受け皿に溜まらないようこまめに捨てる
- 葉にシワができるまで水を与えなくてもok
☆★多肉植物の冬の水やり方法についてはこちら↓↓
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多肉植物が枯れる主な原因②日光不足
多肉植物は観葉植物と違って日光不足に耐える力がほとんどありません。
そのため、多肉植物は日光不足が続くと枯れる可能性が高まります。
気温が許す限りは屋外で管理するのが理想ですが、室内管理の場合は南向きの窓際に置くのがベストです。
対処法
- 日光不足の場合は日光の当たる場所に移動させる
- 移動する場合は数日かけて少しずつ光に慣らす
- 日当たりの良い場所が確保できない場合は植物育成ライトの使用も検討
- ただし、真夏の直射日光は葉や根を傷めやすいため避ける(窓越しの光なら基本ok)
多肉植物が枯れる主な原因③風通しの悪さ
風通しの悪い環境では多肉植物は蒸れやすくなり、あっという間に根腐れを起こして枯れることが多いです。
茎や葉が透明になり、溶けてしまうこともあります。以下の対策を行い、風通しを良くしましょう。
対処法
- 気温が許す限りは屋外で管理するのが理想。室内なら南~東向きの窓際
- 真夏や真冬など、窓を閉め切る時期はサーキュレーターをフル活用
☆★多肉植物を室内で育てる時に押さえておくべきポイントはこちら↓↓
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多肉植物が枯れる主な原因④高温と蒸れ
多肉植物は暑さが得意と思われている方も多いかもしれませんが、実は極端な暑さは株を弱らせる原因になります。
特に日本の夏は多肉植物にとってかなり過酷です。
極端な暑さに晒される時期は生育も鈍り水を吸い上げる力も弱くなります。
対処法
- 夏場は水の遣り過ぎに要注意。土が乾いてさらに3~4日ほど経ってから土の約1/3くらいが湿る程度で水を足す
- 屋外の場合は日陰へ移動するか遮光ネットを使う
- 水やり後の鉢を直接床に置くと鉢内が煮えて根が傷むため注意
☆★多肉植物の夏のお手入れ方法のポイントはこちら↓↓
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多肉植物が枯れる主な原因⑤霜、凍結
多肉植物は寒さに強いものが多いです。中にはマイナス3度程度まで耐えられるものもあります。
とはいえ、霜に当たると途端に傷んで枯れてしまいます。
対処法
- 0度以下になりそうなら前の晩に室内に避難させておく
- 土は乾かし気味にして樹液濃度を高め、寒さに備える
☆★多肉植物の霜対策についてはこちら↓↓
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多肉植物が枯れる原因別の対策
多肉植物が枯れる原因は様々ですが、主な原因とそれに対する対策方法を以下に紹介します。
水のやり過ぎで多肉植物が枯れるのを防ぐ方法
- 春と秋…土がしっかりと乾いたタイミングで水やり。土に指を3センチほど差して湿気を感じなければ水やりのタイミング。鉢底から水が出るほどたっぷり水を与える
- 梅雨~夏、冬…葉のシワは水不足を示すサインなので、葉にシワができたら水を与える。水を吸う力が弱いので、土の約1/3が湿る程度の量に抑える
- 水やりチェッカーを使う…スティック状のチェッカーを土に挿しておくことで、水遣りのタイミングを色でお知らせしてくれる
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水やりチェッカーを使うことで、水の遣り過ぎによる根腐れを防ぐことができる。土の乾き具合が一目瞭然になるから管理も楽になるよ。
- 春・秋…チェッカーが白になったタイミングでたっぷりと水遣り
- 梅雨~夏、冬…チェッカーが白になってさらに3~4日してから土の約1/3が湿る程度に水遣り
日照不足で多肉植物が枯れるのを防ぐ方法
- 日差しが当たる場所へ移動させる: 日光が不足して枯れてしまった場合は、日差しが当たる場所へ移動させましょう。
- 徐々に明るい場所へ移動させる: 日が当たらない場所から急に明るい場所に移すと、葉焼けを起こすことがあります。徐々に明るい場所に慣れさせるため、時間をかけて移動させてください。
- 明るい場所と暗い場所をローテーションさせる: 日向に置けない場合は、明るい場所と暗い場所をローテーションさせて、日に当てる時間を工夫しましょう。
風通しの悪さで多肉植物が枯れるのを防ぐ方法
- 風通しの良い場所へ移動させる: 葉や茎が腐るような環境では、まずは溶けた部分を取り除き、風通しの良い場所に移動させましょう。
- 窓辺など風通しが良い場所に置く: 室内で育てる場合は、窓辺など風通しの良い場所に置いてみましょう。ラックの上に置いたり、扇風機やサーキュレーターで湿気を飛ばすのも有効です。
高温と蒸れで多肉植物が枯れるのを防ぐ方法
- 真夏は日陰へ移動するか遮光ネットを利用する
- 水遣りは土が乾いてさらに3~4日経ってからにする
- 水遣りは夕方、気温が下がってきてからおこなうとよい
- 水やり後は暑くなった床面に直接鉢を置かない
- 株元に落ちた枯れ葉はこまめに取り除く
霜、凍結で多肉植物が枯れるのを防ぐ方法
- 0度以下になりそうなら前の晩に屋内に移動させておく
- 水遣りは土が乾いてさらに3~4日ほどしてから。断水気味にすることで寒さに備えられる
- 水遣りは晴天の日の午前中までに済ませるのがベスト
- 室内の場合は明るく風通しの良い場所に置く
水のやりすぎで多肉植物を枯らすのを防ぐ方法
多肉植物を枯らさないためには、水のやりすぎに注意する必要があります。
水やりの頻度や量は多肉植物の品種や生育環境によって異なるため、土の状態や時期からタイミングを見極めます。
以下では、水のやりすぎによる問題とそれに対する対策方法を紹介します。
初心者は多肉植物を水の遣り過ぎで枯らすことが多い!
水の遣り過ぎは多肉植物にとって大きなストレスです。多肉植物に必要以上の水を与えていると根が腐ってしまいます。
もちろん、腐った根は水や養分を吸収する能力を失うため、そのまま枯れてしまうことが多いです。
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一旦、根腐れを起こしてからでは復活はかなり難しいんだ…。
水のやりすぎ対策は?
水のやりすぎを防ぐためには、以下の対策方法を実践しましょう。
1. 土が乾いてから水やりをする 多肉植物の水やりは、土が完全に乾いてから行う必要があります。湿った土が見られる場合は、水やりを控えましょう。
2. 適量の水を与える 多肉植物にたっぷりの水を与えるためには、鉢底から水が流れ出るまで水をかけることが重要です。鉢底に穴がない場合は、鉢の1/3程度の量を目安に水やりを行いましょう。
3. 葉の状態を観察する 水のやりすぎによる根腐れを防ぐためには、葉の状態をよく観察しましょう。シワがあったり、葉の変色が見られる場合は、水を控える必要があるかもしれません。
4. 断水を行う 多肉植物は夏の半休眠期に断水を行うことで、良い結果を得ることができます。休眠期には、月に1回程度の水やりで十分です。
土が乾いたかどうかの確認方法
- 鉢を持ち上げて軽い(普段から水やり後の鉢の重さを把握しておくとよい)
- 土に指を2~3センチほど差して水気を感じない
- 水遣りチェッカーを使ってみる
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水やりチェッカーを使えば、スティック状のチェッカーを土に挿しておくだけで土の乾き具合を色で確認できるよ。
多肉植物の日照不足対策は?
日照不足が多肉植物の枯れの原因となることはよく知られています。
このセクションでは、日照不足に対する効果的な対策方法を紹介します。
日照不足の原因
多肉植物が日照不足になる主な原因は、陽の当たらない場所に置かれてしまうことです。
例えば、窓から離れた場所に置いたり、日光が遮られる場所に置いたりすると、十分な日照量を受けることができません。
日照不足によって、多肉植物の葉の間隔が広がったり、伸びすぎて弱々しい姿になってしまうこともあります。
日照不足への対策方法
以下に日照不足に対する対策方法をいくつか紹介します。これらの対策を実践することで、多肉植物の枯れを防ぐことができます。
- 気温が許す限りは屋外で管理する: 多肉植物は直射日光があたる場所が好ましいです。十分な光と風通しを受けるためにも、気温が許す限りは屋外の軒下に置くのがおすすめです。
- 室内なら南向きの窓際に置く: 室内に置くなら南向きの窓際に置くのがベストです。十分な光と風通しを確保することで徒長や根腐れによって枯れるのを防ぎます。
- 植物育成LEDライトを活用する:太陽光に似た光を照射し日光不足をサポートしてくれるのが植物育成LEDライトです。なかなか日当たりの良い場所が見つからない場合はこのようなライトを使うのも選択肢のひとつです。
風通しの悪さは多肉植物が枯れる原因のひとつ!
風通しの悪い環境は多肉植物が枯れる原因の一つです。
多肉植物は風通しの良い場所が好きであり、風の流れが十分にあることが健康な成長に欠かせません。
風通しが悪いと根腐れ、カビ、害虫の発生リスクが高まる
風通しが悪いと、多肉植物は酸素不足になり、湿気がこもってしまいます。
これにより根や茎が腐ってしまうことがあります。また、湿気がこもることでカビや害虫の発生も促進されます。
風通しの悪さを解消するためには、以下の対策を行うことが重要です。
風通しの悪さ【対策】
- 位置の変更 – 多肉植物を風通しの良い場所に移動しましょう。直射日光が当たりすぎる場所は避け、日陰や半日陰の場所が適しています。特に夏場は風通しの良い場所に置くことで、多肉植物を涼しく保つことができます。
- 鉢の配置 – 風通しを良くするために、鉢の配置にも気を配りましょう。鉢同士の間隔を広く取り、密集状態にならないようにしましょう。また、壁や他の障害物に近づけず、空気の流れを妨げないように配置しましょう。
- 換気 – 室内で育てている場合は特に、定期的な換気が重要です。部屋の窓を開けて新鮮な空気を取り入れたり、扇風機を利用して空気の循環を促したりしましょう。特に湿度の高い季節や梅雨時は、風通しの悪さに注意が必要です。
- 葉の除去 – 風通しの悪さによって葉が腐ってしまった場合は、腐った部分を取り除きましょう。風通しの良い場所に移してあげることで、多肉植物は元気を取り戻すことができます。ただし、根や茎が腐っているような場合は、別途対応が必要です。
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室内なら窓際に置いて風通しを確保することが多肉植物を長く楽しむコツ!室内はどうしても風通しが悪くなりやすいから、屋外に比べて土も乾きにくい。根腐れで枯れるリスクを抑えるためにも風通しは重要!
よくある質問
Q1: 多肉植物の水やりはどのくらいの頻度で行うべきですか?
A1: 多肉植物の水やりは、土が完全に乾いてから行うようにしましょう。ただし、土が乾いてさらに3~4日してから行うべき時期もあります。
- 春・秋⇒土が乾いたタイミングでたっぷりと水遣り
- 梅雨~夏、冬⇒土が乾いてさらに3~4日してから土の約1/3が湿る程度に水を足す
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ただし、多肉植物によっては冬に生育が盛んになるものもあるよ。自分が育てている多肉植物の種類を確認しておこう。
Q2: 多肉植物が日光不足になるとどうなりますか?
A2: 日光不足が続くと株自体が弱々しくなり、ちょっとした環境の変化で枯れる可能性が高くなります。日光不足の続いた多肉植物は茎ばかりが間延びし、葉がポロポロ落ちてしまうことが多いです。日光が不足している場合は、日光の当たる場所に移動させましょう。ただし、すでに間延びした茎を元に戻すことはできません。
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Q3: 風通しの悪さが多肉植物に与える影響は何ですか?
A3: 風通しの悪い環境では、多肉植物が根や茎を腐らせる可能性があります。
Q4: 多肉植物の水やりは何日に1回与えるのが正解ですか?
A4: 多肉植物の水やりの頻度は「〇日に1回」などと決めず、土が完全に乾いてから行うようにしましょう。土が乾くまでの時間は日当たりや風通し、気温や湿度によっても異なります。春・秋の過ごしやすい時期であれば土が乾いたタイミングでたっぷりと水遣りし、梅雨~夏・冬であれば土が乾いてさらに3~4日してから水を与えましょう。
まとめ
今回は、多肉植物が枯れる主な原因と対処法についてご紹介しました。
多肉植物は繊細な植物ですが、正しいケアを行えば枯れることはありません。
水の管理に気を配り、土が完全に乾いてから水やりを行うこと、適切な日光を与えること、風通しを良くすることが大切です。
また、枯れてしまった場合でも根腐れの対処法や復活方法がありますので、適切なケアを行いながら多肉植物を育てましょう。
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