ハオルチアは肥料がなくても問題無く育てられるって本当?
「多肉植物=肥料がそこまで必要ない」。
このように思われている方は多いのではないでしょうか?
筆者がこれまでハオルチアを育ててみて感じることは、ハオルチアは意外と「肥料喰い」だということです。
ハオルチアを今より大きく、子株も増やしてもりもりに育てていたい!という方は、肥料を与えて育てることをおすすめします。
この記事を読めば、
- 初心者でも使いやすいハオルチアにおすすめの肥料【2選】
- ハオルチアに肥料を与える前に必ず確認しておくべきこと
- 実際に肥料を使ってハオルチアを育ててみた!【経過レポート】
が分かるよ!
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そもそもハオルチアに肥料は必要なの?
ハオルチアは肥料が無くても育てられると言われることも多いです。
が、筆者が実際にハオルチアを育ててみて感じるのは、意外と「肥料喰い」だということです。
ハオルチアをモリモリ大きくしたいなら肥料を使うのがおすすめ
ハオルチアを今より大きくモリモリ育てていきたい!
このような方には、ハオルチアに適した肥料を適切な時期に与えることをおすすめします。
もちろん肥料のあげすぎは×。肥料を与えるのは生育がさかんな春と秋。生育が鈍る夏と冬は控えてね。
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無機質な土のみだと根腐れは防げるものの、葉は小さく弱々しい姿になりがち
根腐れを恐れるあまり、赤玉土や鹿沼土、川砂やバーミキュライトなどの無機質な土だけでハオルチアを育てている方も多いのではないでしょうか?
もちろん根腐れは起こしにくくなりますが、筆者の経験上、無機質な土だけだと貧相な姿になりがちです。
ハオルチアの株を充実させて子株で増やすこともしてみたい…という場合、ハオルチアに適した肥料を使うことをおすすめするよ!ただ、肥料の与え過ぎは×。観葉植物に与える肥料と比べ、少なめを意識して与えることが失敗回避のポイント!
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初心者でも使いやすい!ハオルチアにおすすめの肥料はコレ【2選】
どんなに優れた肥料でも、使い勝手が悪ければしまいっ放しになりがちです。今回は、初心者でも使いやすくて効果的な肥料を2つご紹介します。
筆者の場合、これら2つの肥料を使ってハオルチアを育てているよ。初心者でも使いやすいことはもちろん、ハオルチアをむっちむちに育てたいって人におすすめ!
初心者でも使いやすい!ハオルチアにおすすめの肥料①マグァンプk
ハオルチアを植える土にあらかじめ混ぜ込んでおくのがマグァンプkです。
一度土に混ぜ込んでおけば肥料効果は約1年持続します。
マグァンプkがハオルチアの肥料におすすめな理由
- 土に混ぜておくだけで肥料効果が約1年持続する
- 室内でもほぼ無臭、虫が湧きにくく清潔に使える
- 根に直接触れても肥料焼けの心配がなく安心
- 窒素・リン酸・カリをバランスよく配合
マグァンプkの使い方【筆者の場合】
親指、人差し指、中指で軽くひとつまみで約1gです。
- 植え付け時、あらかじめ土にマグァンプkを混ぜ込んでおく。以上。
使用量の目安 | |
多肉植物 | 直径9cmの鉢なら約1g、直径15cmの鉢なら約2gを土に混ぜておく |
観葉植物 | 直径9cmの鉢なら約5g、直径15cmの鉢なら約10gを土に混ぜておく |
水に溶けだす成分と根から出る酸や微生物に反応して溶け出す成分で構成されているから、ゆっくり長く効果を発揮。与え過ぎの害もほとんど無いから、肥料に慣れていない初心者でも安心して使えるのがいいね。
初心者でも使いやすい!ハオルチアにおすすめの肥料②ハイポネックス原液
ハイポネックス原液は水で薄めて与えるタイプの肥料です。
時間をかけてゆっくり長く効くマグァンプkに比べ、即効性を得られるのが液体肥料になります。
筆者の場合、マグァンプkとハイポネックス原液のW使いでハオルチアをムチムチに育ててるよ。もちろん肥料の与え過ぎは、根を傷める原因になるから注意。
ハイポネックス原液がハオルチアの肥料におすすめな理由
- 即効性があるため葉の色つや、ハリ感など効果を実感しやすい
- 15種類の栄養素をバランス良く配合
- ハオルチアの場合、与えるのは春と秋だけ
ハイポネックス原液の使い方【筆者の場合】
- ハオルチアの生育がさかんな春先に植え替え(1~2年に1回)
- 植え替え後、1か月経って株が問題無く育っていたら、ハイポネックスを約2000倍※に薄めて2週間に1回ほど与える
- 明るく風通しの良い場所で管理を続ける
- 梅雨~夏は肥料ストップ
- 秋は様子をみて再開し、冬は再び肥料ストップ
使用量の目安 | |
多肉植物 | 約2000倍※に薄めて2週間に1回程度与える |
観葉植物 | 約500倍に薄めて2週間に1回程度与える |
※2リットルのペットボトルに、ティースプーン1/2杯弱ほどのハイポネックス原液を薄めれば2000倍溶液ができるよ。ペットボトルにあらかじめ用意しておくと楽。液体肥料は濃すぎると根を傷めやすいから注意してね。
☆★ハオルチアの水やり方法について詳しく知りたい方はこちら↓↓
1本は持っておきたい。ハオルチアのサプリメント活力剤「メネデール」
メネデールは肥料ではなく活力剤です。
そもそもハオルチアはそれほど多くの肥料を必要としませんが、植え替え後や日照時間が制限される冬場は栄養不足に陥りがち…。
そんなときに生育をサポートしてくれるのがメネデールです。
メネデールがハオルチアにおすすめな理由
- 植物の生育に不可欠な鉄がイオン化され、根から吸収されやすい形になっている
- 発根を促し傷口をサポートしてくれる
- 水分や養分の吸収力を高め、光合成を活発にする働き
- 肥料ではないので一年を通して使用が可能
メネデールの使い方
メネデールは根を出させることが得意な活力剤だよ。100倍に薄めて使うのが基本!肥料が「食事」なら、活力剤は「サプリメント」のようなもの。
☆★ハオルチアに適した置き場所についてはこちら↓↓
ハオルチアに肥料を与える前に必ず確認しておくべきこと
ハオルチアに肥料を与える場合、必ず以下のポイントを確認しておきましょう。
ハオルチアに肥料を与える前に確認すべきこと①株が弱っていない?
株が明らかに弱っている状態で肥料を与えるのは避けるべきです。
地上部が弱っているということは、根も同じように弱っている場合が多いです。
根が弱った状態で肥料を与えた場合、吸いきれずに残った養分によって根をさらに傷めてしまう恐れがあります。
そもそも根が弱っているってことは、養分どころか水分もうまく吸収できない状態であることが多いんだ。
ハオルチアに肥料を与える前に確認すべきこと②時期は適切?
ハオルチアの生育が盛んになるのは春と秋です。逆に、夏と冬は生育が鈍ります。
肥料を与えるなら夏と冬は避け、生育が盛んな時期に絞ります。
ハオルチアは夏も生長するけど、春秋に比べると高温で生育が鈍りがち。蒸れも起こしやすいから肥料の与えすぎには注意。ちなみに筆者の場合、梅雨~夏・冬は肥料を控えているよ。
ハオルチアに肥料を与える前に確認すべきこと③根詰まりしてない?
ハオルチアを2年以上植え替えていない場合、鉢の中が根っこでいっぱいになったり、土の劣化により水はけが悪くなっています。
鉢内の水はけが悪い状態で肥料を与えると、根がスムーズに養分を吸収できずに傷んでしまうことも多いです。
土は経年によって粒が崩れて粘土状に固まる。ハオルチアは蒸れを嫌うから、土が蒸れるとそれだけでダメージを受けやすくなるんだ。
☆★ハオルチアに適した土についてはこちら↓↓
ハオルチアに肥料を与える前に確認すべきこと④植え替え直後じゃない?(液肥の場合)
液体肥料は即効性があることが最大のメリットです。
ただし、ハオルチアの場合は注意が必要。液体肥料は養分が根にダイレクトに届きます。
植え替え直後は根が傷ついている状態のため、液体肥料を与えると根に大きな負担を与える恐れがあるからです。
液体肥料を与える場合、植え替え後は1ヶ月ほど経ってからにして。1ヶ月経って問題無く育っていれば与えても大丈夫。植え替え直後の液体肥料は念のため避けてね。
☆★ハオルチアを室内で育てるコツはこちら↓↓
実際に肥料を使ってハオルチアを育ててみた!【経過レポート】
では、実際に肥料を使ってハオルチアを育ててみた経過を紹介してみたいと思います。
ちなみに筆者の場合、春~秋は屋外で、冬は室内でハオルチアを育てているよ。
春、植え替えと同時に土にマグァンプkをイン
春先、気温が上がり始める時期にハオルチアを植え替えます。筆者の場合は1年に1回、春にハオルチアを植え替えています。
この時、土には緩効性肥料マグァンプKを1株につきひとつまみ混ぜ込んでおきます。
このタイミングで傷んだ根や古い葉を取り除いておくよ。(上写真)
☆★ハオルチアが根腐れした時の症状や対処法、予防策についてはこちら↓↓
植え替えから1か月後、2000倍に薄めたハイポネックスを水やりとともに与える
植え替えから1ヶ月ほど経ち、株に触れて抵抗を感じるようになれば発根のサインです。
順調に育っている場合、約2000倍に薄めたハイポネックス原液を与えます。
与えるタイミングは土がしっかり乾いてから。水やりとともに与えるよ。目安は水やり2回に1回くらいのペース。
梅雨~夏は肥料ストップ。直射日光、蒸れに注意して乗り切る
ハオルチアは高温多湿で体調を崩しやすいです。
完全に生長が止まるわけではありませんが、鉢内が蒸れやすいので筆者の場合は念のため、梅雨~夏は肥料をお休みします。
高温多湿で生育が鈍ると土が乾きにくくなる。吸いきれないほどの肥料を与えると、成分が長く土に停滞することで根にダメージを与える恐れがあるんだ。
秋、株の状態を見てハイポネックス再開
秋は再びハオルチアの生育が盛んになる時期です。
春と同じように、土が乾いたら水やりとともに約2000倍に薄めたハイポネックス原液を与えます。
冬は肥料ストップ。春になったら植え替えで土を更新するよ。こんな感じで、肥料を与え育てれば、環境によってはむちむちに太ったハオルチアに育てることができるよ!
まとめ
- ハオルチアは多くの肥料を必要せずとも育つが、株を充実させたいなら肥料を使うと効果的
- ハオルチアにおすすめの肥料は「土に混ぜ込むタイプ」と「水で薄めて使うタイプ」の2種類
- 土に混ぜ込むタイプの肥料ならマグァンプkがおすすめ
- 水に薄めて使うタイプの肥料ならハイポネックス原液がおすすめ
- ハオルチアに肥料を与えるのは春と秋の生育が盛んな時期限定
- ハオルチアの調子を整えて生育をサポートしてくれる活力剤のおすすめは「メネデール」
- ハオルチアに肥料を与える前は、「株が弱っていないか」「適期(春・秋)であるか」「植え替え直後ではないか」「根詰まりしていないか」を必ず確認する。どれか一つでも当てはまるなら肥料を与えるのは控える