ハオルチアの葉がへこんで元に戻らない…。最初はぷくぷくで可愛かったのに、今ではまるでミイラ…。
水やりしても葉が膨らまない。土が乾いてから水やりしてたのに、なんで…?
ハオルチアを育てている方の中には、葉がへこむようにしぼんでしまってお悩みの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ハオルチアの葉がへこむ時に考えられる主な原因とその対処法、ぷくぷくの葉に復活させる方法を紹介します。
ハオルチアの葉がへこむ!葉がしぼむ時に考えられる原因
ハオルチアの葉がへこむように痩せてしまう原因には、以下のようなものがあります。
当てはまるものがないかチェックしてみてね。ちなみに、水やりしても葉がへこんだまま…って場合は「寒さ」「根腐れ」「病害虫」などが考えられるよ。
ハオルチアの葉がへこむ原因①寒さ
ハオルチアはエケベリアやセダムなど、比較的メジャーな多肉たちに比べると寒さにそれほど強くありません。
地域にもよりますが、ハオルチアは室内で冬越しさせるのが基本です。
ハオルチアは寒さに当たると根が水分を吸収する力が弱まり、葉がへこんだままであることが多いです。
寒さで葉がへこむ時の対処法
- 5度以下の寒さに当てない
- 冬は生育が緩慢になるため水やりは控え目にシフト
- 枯れない程度に水やりを続け(月に1回程度)、気温が上がる春まで持たせる
春になると自然と根が水分を吸い上げる力も高まってくるよ。冬に水をやり過ぎると、根腐れを起こしてしまうことが多いから注意!
ハオルチアの葉がへこむ原因②根腐れ
気温、日当たり、風通しが確保できた状態で水やりしているのに葉がへこんだまま…という場合、根がダメージを受けている可能性が高いです。
いくら水やりを繰り返しても、肝心の根が機能していなければいつまで経っても葉は膨らみません。
根腐れで葉がへこむ時の対処法
- しばらく水やりは控えて明るく風通しの良い場所で様子を見る
- 一週間ほどしても改善の兆しがみられない場合、鉢から取り出して根の状態を確認
- 黒くボロボロになった根を取り除く(元気な根は白く、弾力があります)
- 十分な深さのある鉢を準備、水はけの良い清潔な土に植えつける
- 直射日光を避けた明るく風通しの良い場所で休ませる
ハオルチアは直根性のため根が真下に向かって真っすぐ伸びる。だからやや深さのある鉢がおすすめ。鉢が浅いと根がすぐに底について、生育に悪影響を及ぼす恐れがある。1~2年に1回は植え替えてね。(時期は春がベスト)
ハオルチアの葉がへこむ原因③水切れ
ハオルチアは多肉植物にしては水を好みます。
エケベリアやセダムなどと同じような水やり頻度だと、ハオルチアにとってはやや水が少ない状態に陥ることが多いです。
あまりにも土が乾き過ぎると葉がへこみ、黒っぽい色になることもあります。
水切れで葉がへこむ時の対処法
- 生育がさかんな春と秋…土が乾いてきたタイミングでたっぷりと水を与える
- 生育が鈍る夏と冬…土が乾いてさらに3日ほど経ってから、土の約1/3が湿る程度の量で水やり
水やりから3~5日ほど経っても葉にハリが戻らない場合、根腐れや寒さ、根詰まりや害虫被害などが考えられるよ。
ハオルチアの葉がへこむ原因④病害虫
ハオルチアは害虫が付きにくい多肉植物ではありますが、風通しの悪い場所や乾燥して埃っぽい場所などで育てていると害虫が付くこともあります。
害虫がハオルチアに付くと吸汁によって葉が変色し、放置しているとそのまま枯れてしまうこともあります。
害虫被害を受けているときによくある症状
- 白いフワフワとしたものが付いている
- 葉がベタベタしている
- 蜘蛛の巣状のものが湧いている
- 黒や茶色の粒々したものが湧く
ハオルチアの痩せた葉をぷくぷくに膨らませる方法
ハオルチアの葉がへこんだように痩せてしまう時によくある原因が、「水切れ」と「根腐れ」です。
今回はこれら2つの状況別で葉を膨らませる方法をお伝えします。
水切れで葉がへこんだときの復活方法
- 土が乾いていることを確認
- たっぷりと水やりする(春と秋は鉢底から流れ出るくらいたっぷりと)
- 明るく風通しの良い場所で休ませる
水切れで葉がへこんでいる場合、土が中心部までカラカラに乾いているはずです。
土に指を2~3cm挿し、湿気をまったく感じなければ土が乾いています。
生育がさかんな春と秋なら、水やりして数日で葉にハリが戻ることが多いよ。生育が鈍る夏と冬は葉にハリが戻るまで時間がかかるけど、焦らずゆっくり見守ろう。
根腐れで葉がへこんだときの復活方法
- 鉢から取り出して根の状態を確認
- 黒く傷んだ根を取り除く
- 水はけの良い清潔な土に再度、植え付ける(根がほとんどない場合、小さめのポットを選んで土が乾きやすい状態にしておく)
- 明るく風通しの良い場所で休ませる
ハオルチアの根っこは白くで太く弾力があるのが特徴。すでに傷んだ根は黒くてボロボロになっているからすぐ分かるはずだよ。
ハオルチアを一年中、ぷくぷくに保つコツ3つは?
まるで宝石のように美しいハオルチア。できるなら一年中、そのぷくぷくとした姿を保ちたいですよね。
ハオルチアを一年中、ぷくぷくに保つためのコツを3つ紹介します。
ハオルチアをぷくぷくに保つコツ①5度以下の寒さに当てない
ハオルチアは寒さに当たると水分を吸い上げる力が弱まります。
さらに寒さに当たり続けていると、根がそのまま傷んで枯れてしまって水を吸い上げる力が無くなります。
ぷりぷりの姿を保ちつつ冬越しさせたいなら、5度以下の寒さに当てないことが基本。南~東向きの窓際に置いてね。
ハオルチアをぷくぷくに保つコツ②十分な深さのある鉢をチョイス
ハオルチアの根は直根性といって、ゴボウや大根などのように太い根が下に向かって垂直に伸びていきます。
そのため、あまりにも浅すぎる鉢に植えていると根がスムーズに水分を吸収できず、傷んでしまうリスクが高くなります。
株の大きさにもよりますが、ハオルチアには最低でも10cmほど深さのある鉢を使うのが適しています。
直径よりも深さを重視して鉢選びしてみて。ただし、根腐れでほとんど根を失った状態の株は、発根するまでは小さめの鉢で管理する方がいい。
ハオルチアをぷくぷくに保つコツ③室内なら南~東向きの窓際に置く
エケベリアやセダムなどに比べると強い光を好まないハオルチアは、室内でも育てられるのが特徴です。
とはいえ、あまりにも日当たり・風通しが悪いと徒長を起こして葉が間延びし姿が乱れてしまいます。
ハオルチアを室内で育てるなら、南~東向きの窓際に置くのが最低条件です。
気温が許す限りは屋外の半日陰や遮光ネット下で育てるのがおすすめ。十分な日光と風通しを確保することで、ギュッと締まった丈夫な株に育つよ。
よくある質問
水を与えても葉のへこみが直らない…
水やりしても葉が膨らまない場合、考えられる主な原因は「寒さで水を吸い上げる力が弱まっている」「根が傷んで水が吸えない」の2つです。
- 寒さで葉がへこむときの対処法➡ハオルチアは寒さが苦手。5度以下の寒さを避けた場所で管理する。寒い時期は生育が緩慢になるため、水やりしてもなかなか吸水しない。この時期に焦って水を与えすぎると根腐れを起こしやすい。枯れない程度に水を与えて春を待つ。
- 根腐れが疑われるときの対処法➡鉢から取り出して傷んだ根を取り除く。水はけの良い清潔な土に再度植えつけ、直射日光を避けた明るく風通しの良い場所で管理。または、胴切りで挿し芽にするのも良い。
葉が伸びて反り返り樹形が乱れてしまった…
ハオルチアの葉が間延びして反り返ったようになる場合、日光不足による徒長が疑われます。
直射日光が苦手なハオルチアですが、あまりにも日当たりがイマイチだと葉が光を求めて間延びします。
ただ、残念ながらすでに間延びした葉を元通りにはできませんが、春先に胴切りして挿し木で育て直すことはできます。
その際、また同じ場所で管理すると同じように徒長するので、置き場所の見直しは必須です。
土の表面に根が露出してきた…
ハオルチアを浅い鉢で育てていたり、土の乾燥状態が長く続いたりしていると、根が水分を求めて土の表面からはみ出てくることがあります。
水やり頻度の見直し、鉢のサイズの見直しをしてみてください。
ハオルチアは多肉植物の中だと水を好む方だよ。特に、屋外で管理している場合は、室内で育てるよりも土が乾くのが早い。春と秋は生育が盛んだから、土が乾いたタイミングでたっぷりと水やりしてね。
まとめ
- ハオルチアの葉がへこむようにしぼむ主な原因には「寒さ」「根腐れ」「水切れ」「病害虫」などがある
- 水やりしても葉のへこみが直らない場合、寒さや根腐れ、害虫などが考えられる
- ハオルチアは直根性植物のため、浅すぎる鉢に植えていると根がすぐに詰まってしまうことが多い
- 根詰まりや土の劣化を解消するためにも、ハオルチアには1年~2年に1回の植え替えをおこなう(適期は春、または秋)
- 葉の凹みが水切れによるものなら、水やり後数日で葉が膨らんでくる(ただし、生育が鈍る夏と冬は張りが戻りにくい)
- 葉の凹みが根腐れによるものの場合、鉢から取り出して傷んだ根を取る必要がある
- ハオルチアを一年中、ぷくぷくに保つためには「5度以下の寒さに当てない」「十分な深さのある鉢を選ぶ」「室内なら南~東向きの窓際に置く」の3つを意識して管理するとよい