買った時はプリプリだったはずのハオルチア。いつの間にか葉がしぼんで、水やりしてもプリプリに戻らない…。
ハオルチアを育てている方の中には、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
水やりして数日経ってもハオルチアの葉が膨らまない…という場合、根が腐っている可能性があるため放っておくと危険です。
そこで今回は、ハオルチアがしぼんでしまう原因とその対処法、プリプリにする方法をご紹介します。
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ハオルチアをプリプリにする方法
水を与えてもハオルチアがプリプリにならない…。
このような場合、まずは寒さに晒されていないか・根詰まりを起こしていないか・害虫が付いていないかを確認しましょう。
寒さ・根詰まり・害虫被害、どれも当てはまらない場合は、根腐れを起こしている恐れがあります。
鉢から取り出し、根の状態をチェックしてみよう
根腐れが疑われる場合、まずは一旦鉢から株を取り出して見ましょう。
ハオルチアの健康な根は白くて太く、弾力があるのが特徴です。
逆に、傷んだ根は黒くスカスカで切り干し大根のような感じです。
健康な根と傷んだ根は一目瞭然。傷んだ根は軽く触れるだけでボロボロ落ちるよ。健康な根は太くて丈夫だから見ればすぐ分かる。
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黒く傷んだ根は取り除いて、水はけの良い清潔な土で休ませよう
黒く傷んだ根をそのままにしていると、鉢の中で腐敗が進み、健康な根まで傷ませてしまう恐れがあります。
傷んだ根はすべて取り除いてから、清潔で水はけの良い土を使って植え付けます。
根の量が少ないなら、これまでよりもやや小さめの鉢を使ってください。できれば通気性に優れる素焼き鉢やスリット鉢だと理想的です。
根が少ない・殆ど根が無いという場合、土が多いと蒸れて発根前に株が傷んでしまうことが多い。鉢の大きさ、土の量は最小限に抑えて、発根するまでは適度な乾湿が得られる環境を用意してやることがポイント。
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改善がみらえない場合、胴切りで仕立て直す方法もある
植え替え後、7日ほど経っても回復の兆しが見られなかったり、すでに株元が黒く傷んでいる場合、胴切りで仕立て直す方法もあります。
ハオルチアの葉の隙間にテグスを滑り込ませ、クロスさせるようにして茎を絞り切ります。
下葉を取ったら清潔な乾いた土に茎を挿し、発根させて育てる方法です。
うまくいけば14日ほどで発根し、元株からも子株が出てくるよ。適期は春か秋。夏と冬は避けた方が無難だけど、根腐れを起こして他に方法がない…って場合は最後の賭けでやってみてもいいかも。ちなみに、筆者が真冬に胴切りしてみた様子は以下記事で紹介しているよ。
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ハオルチアがしぼんでしまう原因は?
まずはハオルチアがしぼんでしまう原因からみていきましょう。
ハオルチアがしぼむ原因①水不足
ハオルチアの土が乾ききっているなら、単純に水不足が疑われます。
ただし、水やりして5日以上経っても葉が膨らまない・土が乾く様子がないという場合は他の原因が考えられます。
ハオルチアがしぼむ原因②寒さ
ハオルチアの生育適温は15度~20度程度です。
10度以下になると生育が鈍り、水を吸い上げる力も弱まります。
寒さに晒された状態で土が湿り続けると、葉が膨らまないどころか根腐れを引き起こす恐れもあります。
ハオルチアがしぼむ原因③根腐れ
ハオルチアは高温多湿を嫌います。
鉢の中が蒸れたり、極端な暑さや寒さで根がダメージを受けたりすると、根がうまく機能しません。
すでに根が腐敗している場合、いくら水やりしても葉がぷりぷりに膨らむことはありません。
根腐れを放置していると腐敗が地上部まで拡がり、葉もぶよぶよに腐って復活が困難になってしまう…。
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ハオルチアがしぼむ原因④光線不足
ハオルチアは直射日光で葉を傷めやすいですが、あまりにも日当たりが悪いと光線不足に陥り、株全体が弱ってしまいます。
室内でハオルチアを育てるなら、南~東向きの窓際に置くのが最低条件です。
光線不足に陥るとあっという間に徒長し、形が崩れてちょっとした環境の変化でダメージを受けやすくなります。
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ハオルチアがしぼむ原因⑤害虫被害
ハオルチアは害虫被害を受けにくい植物ですが、それでもハダニやカイガラムシなどの被害を受けることもゼロではありません。
特に、ハオルチアを埃っぽい場所や日当たり・風通しの悪い場所で育てていると、いつの間にか湧いてしまうのが害虫です。
株元や葉の隙間に白い綿状のものがわいていたり、葉がべとつく場合は要注意。カイガラムシが付いている可能性があるよ。
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ハオルチアのプリプリをキープし続けるコツは?
ハオルチア栽培のポイント①南~東向きの窓際に置く(屋外なら半日陰、夏は日陰が安心)
ハオルチアは直射日光で葉焼けを起こしやすいことで知られますが、日当たりが悪いとあっという間に弱ってしまいます。
室内なら南~東向きの窓際に置くのが最低条件です。
屋外なら半日陰、夏は日陰が安心ですが、うっかり強光が差し込むことも多いので、屋外なら遮光ネットを使うのがおすすめです。
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ハオルチア栽培のポイント②1~2年に1回の植え替え
ハオルチアを鉢植えで育てるなら、1~2年に1回の植え替えが必要です。
ハオルチアは蒸れを嫌うため、水はけの良い土を好みます。
土は経年によって粒が崩れてカチコチに固まるため、根の健康を保つためにも、最低2年に1回は新しい土に更新してやる必要があります。
ハオルチア栽培のポイント③10~15度以下の寒さに当てない
ハオルチアが耐えられる寒さは5度程度までですが、ぷりぷりとした美しい葉を保ちたいなら最低でも10度、できれば15度は下回らないのが理想です。
寒さに晒されると根が水分を吸い上げる力が弱まり、どうしても葉がしぼみ気味になります。
ハオルチアは春と秋に生育がさかんになるよ。高温と低温に晒される夏冬は水遣りを控え目にする必要があるんだ。ハオルチアの水やりは時期によって微妙に変える必要があるんだね。
☆★ハオルチアの水やり方法を時期別で解説↓↓
ハオルチアをプリプリにする方法!水やりしてもぷっくりしない時の対処法【まとめ】
- ハオルチアがプリプリに戻らない原因には「水不足(土がカラカラの場合)」「寒さ(15度以下)」「根腐れ」「光線不足で株が弱っている」「害虫被害」などが考えられる
- 水遣り後、5日以上経ってもハオルチアの葉がプリプリに膨らまない場合、寒さ・根腐れ・害虫被害などが疑われる
- 寒さと害虫が該当しない場合で水やり後、5日以上経っても葉がプリプリに戻らない場合、根腐れを起こしている可能性が高い
- 根腐れが疑われる場合、鉢から株を取り出して傷んだ根を取り除く。その後、水はけの良い清潔な土に植えつけて発根を待つ
- 植え替え後も改善が見られない場合、胴切りで仕立て直すことも可能。葉があれば葉挿ししてみるのも良い
- ハオルチアをプリプリに保ちたいなら「日当たりの良い場所で育てる」「1~2年に1回は植え替えで土を更新する」「10度以下の寒さに当てない(理想は15度以下に当てない)」の3つがポイント