ハオルチアの調子が何となく良くない…。もしかして害虫…?
ハオルチアは害虫が付きにくいって聞いたけど、もし害虫が付いたらどう対処すればいいの?
ぷりぷりとした葉が可愛い多肉植物「ハオルチア」。
ジュエルプランツとも呼ばれ、コレクターが多いことでも知られる人気の多肉植物です。
ハオルチアは害虫が比較的付きにくい植物ですが、どんなに気を付けていても害虫が付いてしまうことはあります…。
そこで今回は、ハオルチアに害虫が付いた時の症状や対処法、虫予防についてお届けします。
この記事を読めば、
- ハオルチアに害虫が付いた時のサイン、症状は?
- ハオルチアに害虫が付いたときの対処法
- 害虫対策!室内でも清潔にハオルチアを楽しむコツ
- ハオルチアに付きやすい害虫は?
が分かるよ!
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ハオルチアに害虫が付いた時のサイン、症状は?
ハオルチアに害虫が付いた時の症状には、以下のようなものがあります。
ハオルチアに害虫が付いた時の症状①白い綿状のものがわく
ハオルチアの株元や葉の隙間などに白い綿のようなものが湧いている場合、害虫がついている可能性があります。
白い綿のように見える害虫は「コナカイガラムシ」です。
コナカイガラムシがハオルチアに付くと、吸汁によって株を変色させるよ。ただ、早めに駆除すれば被害を最小限に抑えられる!
ハオルチアに害虫が付いた時の症状②ベタベタする
ハオルチアの葉にベタベタとしたものが湧く場合、カイガラムシが付いている可能性があります。
カイガラムシは吸汁によって葉の色を変色させます。カイガラムシの排泄物は糖分を多く含むためベタつくのが特徴です。
カイガラムシのまき散らした排泄物によって「すす病」を引き起こすこともある。すす病やカビの一種で、かかると葉が黒く変色しちゃうんだ。
ハオルチアに害虫が付いた時の症状③蜘蛛の巣状のものがわく
ハオルチアの葉や株元に蜘蛛の巣状のものが湧く場合、ハダニが寄生している恐れがあります。
ハダニは蜘蛛の一種で、吸汁によって葉を傷ませる害虫です。
ハダニによる吸汁被害を受けた葉は、黄色っぽく変色したり、色が抜けたようになることが多い。埃っぽい場所で植物を育てていると、いつのまにか付いていることが多いよ。
ハオルチアに害虫が付いたときの対処法
ハオルチアに害虫が付いたときは、何といっても早めの対処が大事です。
害虫の対処 手順①被害範囲を確認
- 数が少ない➡綿棒やピンセットで確実に取り除く
- 数が多い、触りたくない➡殺虫剤の使用を検討する
まずは被害範囲を確認します。数が少ないうちであれば、物理的に取り除くことで駆除できることもあります。
害虫の対処 手順②取り除く(数が少ない場合)
多くの場合、霧吹きで水を吹きかけたくらいでは取り切れません。
放っておくとあっという間に増殖し、枯らされてしまう恐れもあります。
取り切れるなら綿棒やピンセットを使って確実に取り除きましょう。
特にカイガラムシは葉や茎に張り付くようにして寄生していることが多いから、水を吹きかけたくらいでは取れないことが殆ど。ピンセットや湿らせた綿棒で確実に拭い取って。
害虫の対処 手順③殺虫剤を吹きかける(数が多い、取っても再発する場合)
数が多かったり、取っても取っても再発する場合、殺虫剤を使って駆除します。
ただ、「害虫の種類が分からない」「害虫被害と同時に病気を引き起こしているかもしれない、ただ判断がつかない」という場合が多いでしょう。
そのような場合はベニカXネクストスプレーがおすすめ。
多肉植物、観葉植物などに付きがちな害虫+病気を駆除・治療・予防してくれる優れものです。
害虫対策!室内でも清潔にハオルチアを楽しむコツ
特に室内でハオルチアを育てている場合、虫が湧くと気持ち悪いですよね。
虫嫌いの人にとっては死活問題です。そこで、室内でも虫を防いで清潔にハオルチアを楽しむコツを紹介します。
ハオルチアの虫予防のコツ①土は室内向けにブレンドされたものを使う
ハオルチアに限らず、室内で植物を育てるなら、室内向けにブレンドされた用土を使うのがおすすめです。
室内向けの土はコバエやカビ、キノコが発生しにくい成分でブレンドされています。
ハオルチアの虫予防のコツ②万が一に備えて「オルトランDX」を混ぜておく
害虫予防として必ず土に混ぜ込んでおきたいのがオルトランDXです。
オルトランDXはあくまで害虫予防として効果を発揮するもので、殺虫効果が期待できるものではありません。
虫嫌いなら必ず持っておきたい必須アイテム。ハオルチアを植え付けている土にオルトランDXを混ぜておくことで、万が一害虫が発生しても被害を最小限で食い止めてくれるんだ。
ハオルチアの虫予防のコツ③サーキュレーターは基本まわしっぱなし
屋外に比べると室内はどうしても風通しが悪くなりがち。窓を閉め切る時期は特に顕著です。
サーキュレーターを使うことで、停止しがちな空気に動きを付け、害虫はもちろん根腐れ、カビなどの発生を抑えることができます。
サーキュレーターの電気代は1日中まわしっぱなしでも約15円。1ヶ月回しっぱなしでも440円くらい。植物はもちろん、エアコンの効率も高めてくれるよ。我が家は2台使って1台はほぼまわしっぱなし。梅雨時期は洗濯物を乾かす時にも大活躍!
ハオルチアの虫予防のコツ④日当たりの良い場所で育てる
害虫は風通しが悪く埃っぽい、薄暗い場所で湧きやすいです。
ハオルチアを室内で育てるなら、徒長を防ぐためにも南~東向きの明るい窓辺で育てるのが適しています。
日当たりの良い場所を確保できない場合、植物育成LEDライトを活用するのもおすすめだよ。(上写真)
ハオルチアの虫予防のコツ⑤株元の枯れ葉はこまめに取る
ハオルチアは株元の葉から枯れ落ちていきます。
枯れ葉をそのままにしていると株回りが蒸れ、害虫の棲み処となってしまうこともあります。
カリカリに枯れた葉があれば、ピンセットで優しく取り除いてあげよう。ただし無理に引っ張るのは×。
ハオルチアの虫予防のコツ⑥ときどき観察しつつ、葉水する
害虫被害を最小限に抑えるためには、何といっても「早期発見」が重要です。
どんなに気を付けて管理していても、害虫が湧く時はあります。
ときどきはハオルチアをじっくり眺め、霧吹きで軽く水分を吹きかけてみて。空気の乾燥しやすい秋~冬は加湿器で乾燥を防ぐのも〇。
ハオルチアに付きやすい害虫は?
ハオルチアに付きやすい害虫には以下のようなものがあります。
どれも非常に小さく、1mmに満たない大きさであるケースも多いです。ただし、早めに対処すれば被害は最小限で食い止められます。
ハオルチアに付きやすい害虫①カイガラムシ
カイガラムシは、植物の葉や茎に寄生して栄養を吸収する害虫です。
観葉植物や多肉植物に付くと葉を変色させ、さらに排泄物をまき散らしてすす病を引き起こすこともあります。
口針を茎や葉に挿して吸汁するため、足が退化していることも多く、虫と言っても殆ど動かないことも多いんだ。
ハオルチアに付きやすい害虫②ハダニ
ハダニは、小さなクモの仲間であるダニの一種です。
植物の葉の裏側などで発見され、葉に寄生して栄養を吸収します。
1mmに満たないサイズで通常、発見されるのは被害が進行した後であることが多いよ。カイガラムシに比べるとさらに小さく、葉裏をよちよち歩いていることが多い…。
ハオルチアに付きやすい害虫③コバエ
ハオルチアに直接被害を及ぼすことはないものの、不快な気持ちにさせられるのがコバエです。
コバエが湧くということは土がじめじめしていると考えられます。
ハオルチアはじめじめとした環境を嫌うため、コバエが湧く場合は管理方法の見直しが必要!
ハオルチアに付きやすい害虫④アブラムシ
ハオルチアを屋外で管理している場合、アブラムシが付くこともあります。
ハダニやカイガラムシなどと同じく、アブラムシも放っておくと吸汁によってどんどん葉を傷ませてしまいます。
早期発見、早期駆除が被害を最小限に抑えるポイント!
まとめ
- ハオルチアに害虫が付いた時の症状には「白い綿状のものが湧く」「ベタベタする」「蜘蛛の巣状のものが湧く」などがある
- ハオルチアに害虫が付いた場合、早めに駆除することが最重要
- 被害箇所が少ないならピンセットや綿棒などで物理的に取り除く
- 被害箇所が広い、触れるのが辛いという場合は殺虫剤の使用を検討
- 室内でも虫予防しつつ清潔にハオルチアを楽しみたいなら、「室内向けの土をチョイス」「オルトランDXを土に混ぜておく」「サーキュレーターの使用」「日当たりの確保」「枯れ葉があれば取る」「こまめな観察、ときどき葉水」が効果的
- ハオルチアに付きやすい害虫には、ハダニ・カイガラムシ・アブラムシ・コバエなどがある