セダムはちぎって土にまくだけで簡単に増やせるって本当?なかなかうまくいかないんだけど、コツがあるの…?
ばらまきで増やすのに適した品種ってあるの?ばらまきに適さない品種もあれば教えて?
多肉植物の中でも丈夫で育てやすく、増やすのも簡単なセダム。今回はそんなセダムをばらまいて増やす方法を紹介します。
なかなか成功しない…とお悩みの方は、今回の記事を参考に再挑戦してみてくださいね!
この記事を読めば、
- ばらまくだけでも増やしやすいセダムは、コレ!
- ばらまきにあまり向いていないセダムは、コレ!
- 基本はちぎってまくだけ!セダムをばらまきで増やす方法【手順】
- セダムの増やし方は主に3パターン
が分かるよ!
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セダムはカットした茎や葉をばらまくだけでも増やすことができる
適当にちぎって土にばらまくだけ。セダムはグランドカバーにもおすすめ
セダムは適当にちぎって土の上にばらまくだけでも簡単に発根し、そのまま増やして育てることができます。
土を被せなくても構いません。地植えの場合は水遣りも特に不要です。
基本は雨水だけで育ってくれる。ほったらかしでok!雑草対策にもなるね。
ただし、足で踏みつけると傷みやすい。植え付けるなら通り道にならない場所にしよう
雨水だけでも勝手に育ってくれます。ただ、踏みつけると傷みやすいので注意です。
セダムを植え付ける場所は、あまり人が通らないスペースにしましょう。
セダムはちょっとした隙間にばらまいておく、といつの間にか根付いて増えていることが多い。こんもり茂った姿はとっても可愛いよ。
セダムをばらまきで増やすのに適した時期は春か秋
セダムをばらまきで増やすなら、生育がさかんな春と秋が適しています。
生育が盛んになる春か秋に行うことで、発根もスムーズに進みやすいです。
梅雨直前は避けた方が無難。セダムは高温多湿が苦手だから蒸れると腐ってしまうんだ。極端な寒さに晒される冬直前も控えた方が無難。
セダムをばらまきで増やす方法【手順】
セダムをばらまきで増やす場合、基本的にはちぎってばらまくだけで構いません。
ただ、失敗を防ぐためには以下のようなポイントを押さえておく必要があります。
セダムをばらまきで増やす 手順①適期は春先、または秋
セダムをばらまきで増やすなら、生育がさかんな春先が適しています。
ただし、梅雨直前は避けた方が無難です。秋でも構いませんが、この場合も寒くなる直前は避けます。
地域にも寄るけど、気温が上がり始める3月~4月頃にやると失敗しにくいよ。秋は暑さが落ち着く10月頃がベスト。11月だと発根前に寒さで傷んでしまうことも多いから注意。
セダムをばらまきで増やす 手順②水はけの良い土を準備
多肉植物用の水はけの良い土を準備します。
なければ観葉植物用の土や草花用土でも構いませんが、鉢植えの場合、保水性が高すぎる土だと蒸れやすいです。
草花用土を使うなら、「軽石(小粒)」や「川砂」「バーミキュライト」などを半分ほど混ぜ込んでおくと蒸れを防げるよ。
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セダムをばらまきで増やす 手順③ばらまく
元気なセダムを小分けにして土の上にばらまきます。
根が付いていた方が失敗しにくいですが、春先であれば茎や葉っぱだけでも発根しやすいです。
セダムをばらまきで増やす 手順④根がついているなら軽く水やり
根が付いているなら軽く水やりして根付くのを待ちます。
根が付いていない葉っぱや茎だけをばらまいた場合は、発根するまでは水やりを控えます。
発根前に水を与えると葉や茎が腐りやすい。14日ほどして発根してきたら軽く水をまいてもok。セダムは雨ざらしでも問題無く育つことが多い。水のやりすぎは×。
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ばらまくだけでも増やしやすいセダムは、コレ!
ひとことにセダムといっても世界には約500種類以上あるといわれています。
数あるセダムの中でもばらまくだけで増やしやすい品種には以下のようなものがあります。
ばらまきで増やしやすいセダム①ゴールデンカーペット
こんもり茂るライムグリーンの葉が可愛いゴールデンカーペットは、グランドカバーにおすすめのセダムです。
乾燥に強く、繁殖力も強いので放っておいてもどんどん増えてくれます。
暑さ、寒さにも強く丈夫。初心者でも失敗しにくい人気のセダムだよ。
ばらまきで増やしやすいセダム②黄金丸葉万年草
丸みのある肉厚な葉と鮮やかなライムグリーンが可愛らしいセダムです。
とても丈夫でばらまいて増やすのも簡単で、土にばらまくと横に這うようにして拡がっていきます。
寒さにも強く、霜や雪に当たっても大丈夫なことが多い!日陰ではうまく広がらないから日当たりの良い場所に植えてみて。
ばらまきで増やしやすいセダム③メキシコマンネングサ
鮮やかなグリーンが目を引くグランドカバーに人気のセダム。
繁殖力旺盛なので、適当にちぎってばらまくだけでもあっという間にカーペット状に広がってくれます。
増えすぎたら根元からめくるようにすると簡単に撤去できるよ。セダムは根があまり深く張らないから撤去も簡単。春先に星型の黄色い小さな花を咲かせるよ。
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ばらまきにあまり向いていないセダムは?斑入り品種は避けた方が無難かも
ばらまきは避けた方がいいかも①オーロラ
ぷっくりとした葉にオーロラのようなグラデーション模様が美しい「オーロラ」。
オーロラは虹の玉の斑入り種といわれ、虹の玉に比べると全体的に色素が薄く、ばらまいて増やすのはなかなか難しい傾向です。
ばらまきは避けた方がいいかも②恋心
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寒さで葉の先端が赤らむ様子が最高に可愛いセダムで、乙女心とともに絶大な人気を誇る品種です。
挿し木で増やすのは簡単ですが、葉を取ってばらまくように増やすのはなかなか難しいかもしれません。
ばらまきは避けた方がいいかも③斑入り品種
斑入り品種は色素が薄く、緑色の原種に比べると生育がのんびりです。
そのため、葉や茎をカットしてばらまくように増やすのは難しい傾向にあります。
セダムに限らず斑入り種は原種に比べると生長がゆっくり。一度体調を崩すと復活するまでに時間がかかることも多いんだ。斑入り種を増やすなら、株分けや挿し木で確実に発根させるのがおすすめ。
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セダムの増やし方は主に3パターン
セダムの増やし方は、「挿し木」「葉挿し」「株分け」の主に3パターンです。
セダムの増やし方①挿し木
セダムから健康な茎を切り取り、それを新しい根が発生するように土に挿すことで増やす方法が「挿し木」です。
挿し木は葉挿しで増やすよりも生長が早く、おすすめの増やし方です。
切って挿すだけ、とっても簡単。根付きやすい品種ならわざわざピンセットで土に茎を挿さずとも、ばらまいておくだけで根が張ることも多い。
セダムの増やし方②葉挿し(はざし)
セダムの葉を土に転がし発根させ、葉の付け根から子株を誕生させるのが「葉挿し」です。
挿し木に比べると観賞できるまで時間がかかりますが、少ない手間で一度に沢山の個体を増やすことができます。
ぽろっと取れたセダム葉をその辺に転がしておけば、いつの間にか発根して子株が出てるってことも多いよ。
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セダムの増やし方③株分け
こんもり育ったセダムがあるなら株分けが圧倒的に早いです。
すでに発根しているので、そのまま根っこごと分けて土に置いておけば、簡単に根付きます。
セダムは根があまり深く張らないから分けるのも簡単。適当にちぎって分け、増やしたい場所に置いておけば2週間くらいで根が張ることが多いよ。ただし、高温多湿に晒される梅雨~夏と極端な寒さに晒される冬は失敗しやすいから避けてね。
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よくある質問
セダムをばらまきで育てる場合、水やりはどうすればいい?
葉挿し、挿し木の場合、発根するまでは水やり不要です。
すでに発根している場合はまんべんなく水をかけておくのも良いでしょう。
地植えの場合、基本雨水だけでokです。
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ばらまきしたセダムがなかなか根付かない…
なかなか根付かない場合、発根させてから土にばらまく方法がおすすめです。
別容器や新聞紙の上などに葉や茎を転がしておき、1ヶ月ほどして発根したら土にばらまくまく方法です。
発根させてから土にばらまいた方がより根が土に活着しやすくなります。
ちなみに発根するまでは水やり不要。余計な水やりは腐敗の原因になるよ。発根せずに枯れた葉や茎、ぶよぶよに傷んだ葉があればあらかじめ取り除いておこう。そのまま土にまくと腐敗、カビの原因になりやすい。
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まとめ
- セダムは品種によってはばらまくだけでも簡単に増やせる
- セダムをばらまきで増やすのに適した時期は春先。または、暑さが落ち着く秋、10月頃が失敗しにくい
- 葉や茎をばらまいて増やす場合、発根するまでは水やりを控えた方がうまくいきやすい
- 発根後は基本、ほったらかしでもよく増え良く育つ。雨ざらしでもok
- 高温多湿に晒される梅雨~夏、極端な寒さに晒される冬はうまく根付かないことが多いためばらまきは避ける
- ばらまきでセダムを増やすなら、「ゴールデンカーペット」「メキシコマンネングサ」「黄金丸葉万年草」などのグランドカバー向きの品種が失敗しにくい
- ばらまきで増やしにくい品種には、「オーロラ」「恋心」「斑入り品種」などがある
セダムをばらまきて増やすなら時期が重要!筆者のおすすめは断然春先。気温が上がり始める3月頃が失敗しにくいよ(近畿地方の場合)。カーペット状に広がるセダムはとってもきれい!ぜひ挑戦してみてね。