セダムを地植えで育てるときのコツがあれば教えて。
以前、セダムを地植えにしてみたけどうまくいかなかった…。
暑さ、寒さに強くグランドカバーとしても人気のセダム。初心者でも手軽に楽しめるセダムは種類も豊富で、選ぶ楽しみも尽きない多肉植物ですね。
そんなセダムを地植えにする場合、栽培のポイントを押さえていないとあっという間に枯らしてしまうこともあるんです…。
そこで今回は、セダムを地植えで楽しむ方法と栽培のコツ、地植え向きの品種を紹介します。
この記事を読めば、
- そもそもセダムは地植えに向いている?
- セダムを地植えするのに適した時期
- セダムをグランドカバーとして植える時に適した土
- 地植えにおすすめ!寒さに強くて良く増えるセダム【3選】
- セダムを地植えするときに押さえておくべきポイント3つ
が分かるよ!
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そもそも、セダムは地植えに向いているの?
マイナス1度~2度くらいまでなら耐えられるものが多い
セダムは多肉植物の中でも寒さにはかなり強く、マイナス1度~2度くらいまでなら耐えられるものが多いです。
そのため、地域によっては地植えでも冬越しできます。
地植えなら水やりはほぼ不要。梅雨~夏時期のダメージを防ぐためには半日陰になる場所に植えるのがおすすめ。肥料も基本不要だよ。
注意すべきは梅雨~夏。水はけの良い環境だとよく育ちよく増える
セダムを地植えする上で気を付けたいのが、高温多湿に晒される梅雨~夏場です。
セダムは蒸れに弱いため、土が湿った状態で直射日光に晒されると根が蒸れ、そのまま傷んでしまうこともあります。
水はけのよい土をチョイスすることが大事!葉が茂り過ぎたらときどき刈込んで、風通し良くしておくと蒸れにくくなるよ。カットした茎はそのまま土に植えて増やすのも簡単。
セダムを地植えするのに適した時期は?
セダムを地植えするのに適しているのは春先
セダムを地植えにするのに適しているのは、生育が盛んになりはじめる春先です。
地域にもよりますが、近畿地方なら3月~4月頃がおすすめです。
春に植え付けることで、秋に植えるよりもより多くの根を張らせることができるよ。冬直前の秋だと植えてすぐ寒さに晒されるから、うまく根付かないこともある。
ただし、梅雨直前は避けるべき。秋の場合は冬直前は避けて
セダムを地植えにする場合、梅雨直前は避けた方が無難です。
セダムは蒸れを嫌うため、植えてすぐ高温多湿に晒されると、十分に根が張る前に傷んでしまうこともあります。
地域にもよるけど、春なら気温が上がり始める3月頃、秋なら暑さが落ち着く10月頃に植え付けると失敗しにくいよ。(近畿地方の場合)
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セダムを地植えにする方法【手順】
セダムを地植えにするのに最適な時期は、生育が盛んになり始める春先です。セダムは高温多湿に弱いため、梅雨直前は避けます。
手順①水はけの良い土を準備
セダムは蒸れると根が傷んであっというまに弱ってしまいます。
地植えに限らず、セダムは水はけの良い土を使うとうまく育ちます。
草花用の土を使う場合は、赤玉土(小粒)やパーライト、軽石(小粒)、川砂などを半分ほど混ぜ込んでおくのがおすすめです。
保水性の高すぎる土だと夏場に蒸れやすくなるよ。土にはあらかじめ緩効性肥料として「マグァンプk」を混ぜておくと良い。あと、害虫対策として「オルトランDX」も混ぜておくのがおすすめ。
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手順②日当たりの良い場所、半日陰に土を敷く
セダムを地植えするなら南~東向きのスペースがよく育ち、よく増えます。
日当たりが悪いと茎が間延びしやすかったり、ちょっとしたストレスで弱りやすくなったりします。
セダムは日当たりの良い場所が大好き。西日に当たっても問題無く育つから、こんもり育てたいなら日当たりの良い場所を選ぶといいよ。
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手順③鉢から取り出し優しく植えつける
セダムはあまり深く根を張らないものが多いです。
鉢から取り出したら、土は無理に崩さずそのまま軽くほぐして優しく植え付けます。
いくつかに分けて植えると、そこから徐々に広がっていくよ。
手順④たっぷり水やり。あとは基本放置でok
植え付け後は水を与え、その後は基本放置で構いません。
肥料はあらかじめ土に緩効性肥料(マグァンプk等)を混ぜておく程度で十分。
心配な場合はオルトランDXを土に混ぜ込み、害虫対策をしておくと安心です。
面倒なら茎をちぎって撒いておくだけでも簡単に根付くことが多いよ。ただ、土は水はけの良いものを使ってね。草花用の土だと保水性が高すぎて、夏場に蒸れて傷みやすくなるよ。
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地植えにおすすめ!寒さに強くて良く増えるセダム【3選】
寒さに強く地植えでもよく増えるセダムを厳選してみました。雑草対策にもなるグランドカバーとして人気のセダムたちです。
地植えにおすすめのセダム①モリムラマンネングサ
地植えのセダムといえばコレ。
セダムの中でも特に丈夫なセダムで、暑さ寒さにもよく耐え、繁殖力旺盛でよく増えます。
春先に咲かせる星型の黄色い花もとっても可愛い。多湿を嫌うから基本は放置でok。よく広がるから、グランドカバーとして定番のセダムだよ。
地植えにおすすめのセダム②コーラルカーペット
寒さに強く、マイナス1度~2度くらいまでなら問題無く育ちます。霜にもよく耐え、害虫にも強く丈夫なセダムです。
冬の寒さに当たると赤く色づき、ぷりぷりの葉はより輝きを増します。
セダムの人気品種「虹の玉」を小さくしたような見た目のコーラルカーペット。横へ横へと這うように広がる赤いカーペットは、冬に紅葉も楽しめるのが良い!
地植えにおすすめのセダム③パリダム
ミルキーな色合いのくすみグリーンがお洒落なセダム「パリダム」。
寒さに強く、増やすのも簡単でグランドカバー向きのセダムといえます。
和名は「真珠星マンネングサ」。
春~初夏に星型の小さな白い花を咲かせることからこの名が付いたと思われます。
寒さに当たるとやや赤味がかって紅葉するのも可愛い。グランドカバーとして人気のセダム。実際に育ててみて感じるのは、モリムラマンネングサに比べるとやや繁殖力弱め。限られたスペースの地植えにおすすめ!
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セダムを地植えするときに押さえておくべきポイント3つ
地植えのポイント①水はけの良い土を使う
寒さに強く、丈夫で育てやすいセダムですが、蒸れやすい土だとどうしても根が傷みやすくなります。
特に梅雨~夏は注意。水はけの良い土を使うことで蒸れを防ぎます。
赤玉土だと経年によって粒が崩れやすい。軽石(小粒)やパーライト、川砂や鹿沼土(小粒)の方が、粒が崩れにくくて長持ちするよ。
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地植えのポイント②グランドカバーに適した品種を選ぶ
ひとことにセダムといっても、約500種類以上あるとされています。
セダムを地植えにするなら、グランドカバーにおすすめの品種を選ぶと失敗しにくいです。
筆者的に、セダムの中でももっとも強く地植え向きなのは「モリムラマンネングサ」。少しちぎってその辺にポイッと置いておくだけでも根付くことが多い。しかも、根が浅く張るから増えすぎても簡単に撤去できる。春に控え目な花を咲かせるのも可愛い。
地植えのポイント③梅雨~夏は高温と蒸れに注意。必要なら遮光ネットを掛ける
セダムを地植えする上で気を付けたいのが、梅雨から夏の高温多湿に晒される時期です。
特に注意すべきが、雨が続いた日の後の晴天です。
沢山の水分を含んだ土は直射日光に晒されることで水温が一気に上がり、地中温度が上昇することで根が煮えるように傷んでしまうことがあります。
心配なら遮光ネットを掛けてみて。冬よりも梅雨~夏の方が根がダメージを受けやすい傾向だよ。
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よくある質問
セダムを地植えする時に適した土は?
セダムを地植えにする場合、鉢植えの時ほど土選びに神経質になる必要はありませんが、それでも水はけの良い土を使う方が失敗しにくいです。
市販の土なら「多肉・さぼてんの土」がおすすめ。
草花用の土だけだと夏場に蒸れやすいので、心配なら川砂や軽石(小粒)、鹿沼土(細粒)などを半分ほど混ぜ込んでおきます。
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セダムを地植えにすると増えすぎて大変?地植えにすべきじゃないって聞いたけど…
セダムは地植えでもよく増えますが、根は深く張らないものが殆どです。
セダムは根は浅く、深くても10cmほどしか張らないので、増えすぎたらカーペットを剥がすようにしてぺりぺりめくれます。
拡げたくない場合はあらかじめ、レンガやブロックなどで囲っておくのも良いでしょう。
ただ、ハーブ類に比べるとセダムは増えすぎたとしても簡単に撤去できるよ。葉を持ちあげればペリペリ剥がれるから撤去も簡単。セダムは草丈も低いから簡単にめくれるよ。
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まとめ
- セダムは地植えでも育てられるが高温多湿に弱いため、梅雨~夏は要注意
- セダムを植え付けるなら水はけの良い土を使うと良い
- セダムを地植えにするなら生育が盛んになる春先がおすすめ
- 土が湿った状態で夏場の直射日光に当たると根が煮えて傷みやすい。この場合、遮光ネット等を使って日差しを防ぐと良い
- 地植えでもよく育つセダムには、「パリダム」「モリムラマンネングサ」「コーラルカーペット」などがある