セダムの葉がポロポロと落ちてしまう…。ちゃんと水やりもしてたのに何故?
出来るだけ明るい窓際に置いて育てていたセダムなのに、いつの間にか葉が落ちて茎だけになってしまった。もう捨てるしかない?
ぷくぷくとした葉が可愛いセダム。多肉植物の中でも種類豊富で選ぶ楽しみも尽きません。
そんなセダムですが、管理のポイントを押さえていないとあっという間に葉が落ちて弱ってしまいます…。
そこで今回は、セダムの葉が落ちる原因とその対処法、葉が落ちるセダムを復活させる方法を紹介します。
この記事を読めば、
- セダムの葉がポロポロ落ちる時の原因とその対処法
- 葉が落ちるセダムを復活させる方法
- 絶対に葉が落ちないセダムが欲しい時におすすめの選択肢は?
が分かるよ!
セダムの葉がポロポロ落ちる時の原因とその対処法
葉が落ちるからといって闇雲に肥料や水を与えるのは控えてね。多くの場合、根がダメージを受けている状態。吸いきれないほどの養分や水分を与えると、さらに根を傷めてしまう恐れがあるんだ。まずは原因を探ってみて!
セダムの葉が落ちる原因①光線不足
セダムをはじめとする多肉植物は、観葉植物と違って耐陰性がほとんどありません。
十分な明るさが得られないと、葉が光を求めて茎が明るい方向に間延びします。
日光不足が続くことで株が弱り、ちょっとした衝撃や環境の変化などで葉を落としやすくもなります。
対処法
- 気温が許す限りは屋外管理がベスト。室内なら南向きの窓際に置く。窓を閉め切る時期はサーキュレーター必須
- 日当たりの良い場所が確保できない場合は、植物育成LEDライトを活用するのもよい
☆★光線不足でセダムの形が乱れたときの対処法はこちら↓↓
セダムの葉が落ちる原因②高温多湿、水の与えすぎによる蒸れ、根腐れ
多肉植物は乾燥に強いため、土が乾かないうちに次から次へと水分を与えていると、あっという間に根が腐ります。
根腐れが進むとうまく水分を吸えず、葉が落ちたり茎がぶよぶよに傷んだりします。
対処法
- 根腐れが疑われる場合は一旦、鉢から株を取り出し腐った根を取り除く
- やや小さめの鉢を用意し、水はけのよい清潔な土(川砂、バーミキュライト、赤玉土(小粒)などを混ぜたもの)で植え付ける
- 明るく風通しの良い場所に置き、新しい根が出るまで休ませる
- 水やりは土が中心部まで乾いてからたっぷり与えるのが基本
- 生育が鈍る梅雨~夏、冬は断水気味に管理することで根を守る
☆★セダムが弱りがちな夏は要注意。夏場の多肉のお世話についてはこちら↓↓
セダムの葉が落ちる原因③根詰まり、土の劣化
鉢の中が根でいっぱいになっていたり、土の粒が崩れて団子状にかたまっていたりしていると根が傷んでしまいます。
セダムを鉢植えで育てている場合、最低でも2年に1回は植え替え、根詰まり・土の劣化を解消しましょう。
対処法
- 2年に1回、春または秋に新しい土に植え替える
- 鉢を大きくしたくない場合は株分けすると良い(増えた株は処分するかプレゼントすると良い)
☆★セダムの調子がなんとなく悪い…とお悩みの方はこちら↓↓
セダムの葉が落ちる原因④0度以下の寒さ、霜、雪、凍結
セダムは寒さに強いものが多く、ほとんどの品種がマイナス1度~2度くらいまでなら耐えられます。
ただし、葉や茎に水分を沢山含んだ状態で0度以下の寒さや霜に晒されると、葉や茎が傷んでしまうこともあります。
対処法
- すでにぶよぶよに傷んだ部分は復活できない
- 冷え込みがきつくなりそうな日の前日は水やりを控える
- 冷え込みが心配なら前晩に不織布を鉢に掛けておくと良い
翌日の最低気温が0度以下なら、前日に水を与えないこと。水分を多く含むことで葉や茎が凍結し、細胞が破壊されてしまうんだ。ぶよぶよになってからでは手遅れ。
☆★多肉植物の霜対策、寒さ対策についてはこちら↓↓
セダムの葉が落ちる原因⑤過度の乾燥
あまりにも土が乾燥しすぎると、葉が落ちたり枯れたりすることがあります。
春と秋は土が完全に乾燥してからたっぷりの水を与え、夏と冬は土が乾いてさらに3~4日ほどしてから水を与えると根を傷めにくいです。
対処法
- 土がカラカラならとりあえず水を与えて様子を見る
- 屋外の場合、夏は高温、冬は5度以下の寒さに当てないこと。春と秋なら日向に置いて様子を見るのも良い
- 落ちた葉を使って葉挿ししてみるのも良い
☆★多肉植物の冬の水遣り方法についてさらに詳しくはこちら↓↓
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セダムの葉が落ちる原因⑥病気や害虫
セダムは害虫被害を受けにくい植物ですが、暖かい時期や風通しの悪い場所などの条件が揃うと害虫被害を受けることがあります。
セダムに害虫が付くと、
- 葉の色が何となくまばら、色が悪い
- 葉の付け根や裏、茎などに見慣れない粒々や白い綿状のもの、ベタベタとしてもの、蜘蛛の巣状のものが湧く
などの症状がみられます。
対処法
- 数が少ないならピンセットや綿棒などを使って物理的に取り除く
- 数が多い、取っても再発するなら殺虫剤を使って早めに駆除する
☆★セダムを育てるなら害虫対策は必須!オルトランDXの効果と使い方↓↓
葉が落ちるセダムを復活させる方法
葉が落ちるセダムを復活させる方法は状態や時期によっても異なります。ここではよくあるケース別で見ていきましょう。
茎が間延びして葉と葉の間隔が広くなっている場合
- 光線不足が主な原因。ただし、すでに間延びした姿を元に戻すことはできない
- 春か秋に伸びきった部分を切り戻し、挿し木で仕立て直す
☆★ひょろひょろに間延びしたセダムの仕立て直し方はこちら↓↓
株元あたりの古い葉のみ落ちて見栄えが悪くなった場合
- 株元あたりの古い葉のみ落ちる場合、新陳代謝によるものである可能性が高い
- 葉の色が悪くなっていたり、白い綿状のものや蜘蛛の巣状のものが湧いたりするなら、害虫が付いていないかも確認
- 樹形を整えたいなら、春か秋に切り戻して仕立て直す
- 葉が茂り過ぎると梅雨~夏に蒸れやすく、葉を傷めることもある。葉がもさもさなら風通し確保のために梅雨前に軽く剪定するのもよい
前回の水やりから7日以上、土が湿りっぱなしの場合
- 根腐れを起こしている可能性が高い。一旦、鉢から取り出して根の状態を確認。黒く傷んだ根は取り除く
- 小さめの鉢を用意し、水はけのよい清潔な土で新しい根が出るのを待つ
- 直射日光を避けた明るく風通しの良い場所で休ませる
☆★室内でセダムを育てたい方はこちら↓↓
葉や茎がブヨブヨ柔らかくなっている場合
- すでにブヨブヨ傷んだ部分は傷んでいるため復活は出来ない
- まだ硬い茎や葉が残っていれば、挿し木や葉挿しで復活させる可能性あり
☆★多肉植物がぶよぶよになった時の対処法はこちら↓↓
絶対に葉が落ちないセダムが欲しい時におすすめの選択肢は?
せっかくなら室内にセダムを飾りたい…。でも日当たりがイマイチ。絶対に葉が落ちないセダムがあればなぁ。
このような方におすすめなのが、本物そっくりに作られた「フェイクグリーン(人工観葉)」です。
最近のフェイクグリーンは本物と見間違えるほどリアルなものも多いよ。本物みたいなセダムの人工観葉を集めてみた!
①セダム
ぷくぷくの葉がリアルなセダムのフェイクグリーン。葉先がほんのり赤く紅葉している様子が可愛らしいミニアレンジです。
土も水も使わないから清潔。ちょっとしたスペースに飾れるミニサイズのセダムです。
♡ちなみに、表面の化粧土は「白玉石」と「エコストーン」の2種類から選べます。筆者のおすすめは、消臭・脱臭・調湿効果のあるエコストーン!
室内だと日光不足でどうしても葉が落ちやすくなったり、徒長を起こしやすくなったりする。フェイクならその心配も不要。造花専門店こだわりのグリーンだから、細部まで丁寧に作り込まれているのが特徴だよ。
②リプサリス
肉厚の葉が可愛いヒモサボテンこと「リプサリス」。
オリーブ色のマクラメネットがお洒落なハンギンググリーンです。
空間を利用してグリーンを取り入れられるので、限られたスペースでもさり気なく飾って楽しめます。
面倒な水やりも不要。日当たりの悪い場所でも長く楽しめるよ。造花専門店こだわりのグリーンだから、至近距離でも本物と見間違えるほどリアル。
☆★枯れずに清潔。虫が苦手でも安心して楽しめる超リアルなフェイクグリーンをお探しならこちら↓↓
③モルガニアナム(玉つづり)
ぷくぷくとした葉の連なりがキュートなセダム「モルガニアナム」のフェイクグリーン。
本物そっくりですが、もちろんフェイクなので水やりも肥料も不要。日光不足で徒長することもありません。
土も水も要らないから虫が苦手な方でも安心。トイレや洗面所、玄関、パソコン脇などのちょっとしたスペースに置くと癒される♪リアルな佇まいで安っぽく見えないよ。
♡ちなみに、表面の化粧土は「白玉石」と「エコストーン」の2種類から選べます。筆者のおすすめは、消臭・脱臭・調湿効果のあるエコストーン!
よくある質問
葉が落ちて茎だけになってしまった…
葉が落ちて茎だけになったとしても、根が生きていれば復活の可能性はあります。
水やりは控え、日当たり風通しの良い場所で子株が出るのを待ちましょう。
落ちた葉は捨てるしかない?
落ちたセダムの葉は「葉挿し」で発根させ復活させることができます。
乾いた土の上や新聞紙などの上に転がしておくと、14日ほどで葉の付け根から根が出てきます。
☆★セダムを葉挿しで復活させる方法はこちら↓↓
まとめ
- セダムの葉が落ちるときの原因には、「光線不足」「高温多湿、蒸れ、水のやりすぎによる根腐れ」「根詰まり、土の劣化」「0度以下の寒さ、霜、凍結」「過度の乾燥」「病害虫」などがある
- それぞれの原因によって対処法は異なるものの、すでに間延びした茎やぶよぶよに傷んだ葉を元通りにすることはできない
- 乱れた姿を整えたい場合、生育が盛んな春先に切り戻しや挿し木、葉挿しなどで育て直す
- 根腐れが疑われる場合は一旦、鉢から株を取り出し、黒く傷んだ根を取り除いてから、清潔な土に植えつけて発根を待つ
- 絶対に葉が落ちないセダムが欲しいなら「フェイクグリーン(人工観葉)」がおすすめ