セダムは葉挿しで増やすのも簡単って聞いたけど、やり方がイマイチ分からない…。
セダムの葉挿しに何度が挑戦しているけど、どうもうまくいかない…。一体なぜ?
ぷくぷくとした葉が可愛いセダム。種類豊富で「虹の玉」「乙女心」「ビアポップ」「オーロラ」など、人気の品種が多いのが特徴です。
そんなセダムを葉挿しで増やしたい場合、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
そこで今回は、セダムを葉挿しで増やす手順と押さえておくべきポイント、葉挿しの適期などについて解説してみます。
この記事を読めば、
- セダムを葉挿しで増やす方法を写真付きで初心者向けに解説
- セダムを葉挿しで増やすのに適した時期は?
- セダムの葉挿し、水やりはどうすべき?
が分かるよ!
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セダムを葉挿しで増やす方法を写真付きで初心者向けに解説
セダムを葉挿しで増やす場合、大きく育つまでには最低でも1年はかかりますが、少ない手間でお気に入りの品種を一度に増やすことが可能です。
セダムの葉挿し 手順①ハリのある大きめの葉を取る
できるだけハリのある大きめの葉を取ります。
シワシワに傷んだ葉や、小さすぎる葉は避けた方が失敗しにくいです。
セダムの葉挿し 手順②乾いた土の上に置いて発根を待つ
取った葉は乾いた土や、新聞紙の上などに転がしておきます。
うまくいけば14日ほどで葉の付け根から根が出てきます。
セダムの葉挿し 手順③発根後、軽く土を被せて水を足す
発根したら乾いた清潔な土の上に転がし、根の部分に軽く土を被せておきます。
土の約1/3が湿る程度の量で水を与え、土が乾いたら水を足すを繰り返して根を育てていきます。
セダムの葉挿し 手順④子株が出てきたら徐々に鉢を大きくする
子株が出てきて根が鉢いっぱいになってきたら、徐々に鉢を大きくしておきます。
このときは、水はけのが良く適度な肥料分を含んだ「多肉植物・さぼてん用の土」を使います。
約1年で下写真くらいの大きさに育ちます。
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セダムを葉挿しで増やすのに適した時期は?
セダムの葉挿しをするなら、生育が盛んな春先におこなうのが適しています。
春先におこなうことで、より多くの生育期間を設けられる
多肉植物の葉挿しは春か秋におこなうのが基本です。
が、葉挿しの場合は生長するまでにどうしても時間がかかります。
そのため、より長く生育期間を確保できる春先に葉挿しすることで、冬までの間により多くの根を張ることが可能です。
ただし梅雨直前は避けた方が無難。高温多湿に気を付けて夏越し
セダムは春に葉挿しするのがおすすめですが、梅雨に入る直前は避けた方が無難です。
高温多湿を嫌うセダムなので、発根してすぐに高湿度+高温に晒されるとそのまま傷んでしまうこともあります。
秋に生育させ、冬は霜に当てない
春先に葉挿ししたセダムは夏を越し、秋に再び生長期を迎えます。
冬は霜、凍結に注意。0度以下になるようなら朝晩だけでも室内へ避難させておくと安心です。
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セダムの葉挿し、水やりはどうすべき?
セダムを葉挿しする場合、14日ほど経ってから水やりするのが基本ですが、筆者の場合は発根後から水やりをスタートしています。
発根までは水やり不要。発根後、徐々に水やり開始
葉の付け根から発根するまでは基本水やりは不要です。
葉の付け根から根が出てきたら、まずは土の約1/3が湿るくらいの量で水を与えます。
子株が生長してきたら徐々に水の量を増やしていくと失敗しにくいです。
土の約1/3が湿る程度に水やり。子株が出てきたら徐々に水の量を増やす
発根してすぐはまだまだ根が未熟です。沢山の水分を与えたところですべてを吸収しきることはほとんどできません。
蒸れた状態が長く続くと葉が腐ってしまう恐れもあります。
そのため、発根してすぐは土の約1/3が湿るくらいの量で水やりし、生長とともに徐々に水やりの量を増やしていくと失敗しにくいです。
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よくある質問
何度か葉挿しに挑戦しているものの、なかなか発根しない…
発根しない原因には以下のようなものがあります。
- 適期ではない(夏や冬)
- 葉が傷んでいる
- 発根する前に水を与え過ぎて葉が腐ってしまう
- 葉挿しが難しい品種である
発根はするけど肝心の葉が出てこないまま枯れてしまう…
葉の付け根から根は出るけど子株が出てこないという場合、葉を取る際に生長点が取り切れていないかった可能性が高いです。
葉を取る際は、できるだけ付け根から取り除くようにすると失敗しにくくなります。
葉挿しの土は何を使っても大丈夫?
葉挿しに使う土は、水はけよく清潔で養分を含まないものが適しています。
市販の「挿し木・種まき用の土」で構いませんが、なければ赤玉土(小粒)やバーミキュライト、川砂などが適しています。
使いまわしの土は避けた方が無難です。
何度か葉挿しに挑戦しているけど失敗続き…
葉挿しがなかなかうまくいかないという場合、以下のポイントに気を付けて再挑戦してみてください。
- 春先におこなう…地域によっても異なるが、筆者が住む近畿地方では寒さが落ち着く3月頃に葉挿しすると失敗しにくい
- 水はけの良い清潔な土を使う…保水性の高すぎる土(腐葉土やピートモス、観葉植物用の土など)だとセダムの場合は蒸れやすく、管理が難しくなることが多い
- 室内なら南~東向きの窓際に置いて管理…発根までは直射日光を避け、明るく風通しの良い場所に置くと経過がスムーズに進みやすい
- 葉を土に深く埋め過ぎない…いろいろな意見があるかと思いますが、筆者の場合は発根するまでは土に埋めず軽く転がしておきます。葉を取ってすぐに水を含んだ土に挿すと、切り口から細菌が侵入し腐る恐れがあるためです。
まとめ
- セダムの葉挿しは春先におこなうとその後の経過もスムーズに進みやすい
- 葉挿しに使う葉はできるだけハリのある大きなものを選ぶと失敗しにくい
- 葉挿しに使う土は水はけの良い清潔なもの(赤玉土小粒やバーミキュライト、川砂など)が適している
- 発根後、土の約1/3が湿るくらいの量で水やりをスタートする