ハオルチアは、エケベリアやセダムなどと同じように育てていれば大丈夫?
ハオルチアって直射日光に当てない方がいいって聞いた。なんで?
宝石のように美しい葉が魅力の多肉植物「ハオルチア」。思わず集めたくなるほど綺麗な姿が特徴のハオルチアはコレクターが多いことでも知られています。
この記事を読めば、
- ハオルチアが葉焼けした時の症状と対処法
- ハオルチアが葉焼けする原因
- ハオルチアの葉焼け防止!色つや良くするために押さえておくべきポイント3つ
が分かるよ!
ハオルチアが葉焼けした時によくある症状
ハオルチアが葉焼けした時の症状は大きく2つに分けられます。軽度の葉焼けと重度の葉焼けです。
ハオルチアの葉焼け【軽度の場合】
ハオルチアは直射日光に晒されることで、葉が細胞を守ろうとして色素を沈着させます。
その結果、葉の一部が茶色っぽく見えたり、くすんだように見えたりすることがあります。
ハオルチアの色が悪くなる原因は葉焼けだけじゃない。寒さや水不足、根腐れなども原因になるよ。
ハオルチアの葉焼け【重度の場合】
重度の葉焼けの場合、葉の色が白っぽく色が抜けたようになるのが特徴です。
酷いと茶色く焼け焦げたように傷んだり、水膨れのようになったりすることもあります。
重度の葉焼けの場合、元の色に戻すことは難しいです。
ハオルチアが葉焼けしたらどうする?対処法を症状別に解説
軽度の葉焼け場合
軽度の葉焼けの場合、時間の経過とともに自然と元の色に戻ることが多いです。
ただ、葉焼けに気付いた時点で置き場所の見直しをする必要はあります。
ハオルチアは他の多肉に比べて葉焼けを起こしやすいです。
屋外管理の場合は遮光ネットを使うのがおすすめ。
ただ、中には黒っぽく見える品種のものもあるので、あらかじめ育てているハオルチアの種類を確認しておきましょう。
重度の葉焼けの場合
重度の葉焼けの場合、元に戻すことはほぼ無理です。
色の抜けた部分は光合成ができなくなるため、被害面積が拡がると株を弱らせてしまう恐れもあります。
これ以上被害を受けないためにも、置き場所の見直しや遮光ネットを利用するなどの対策が必要になります。
まずは置き場所の見直しから。屋外なら遮光ネットを使います。
傷んだ葉はそのまま残すか、古くなってきたら取り外し、適期に胴切りで仕立て直すのがおすすめです。
ハオルチアが葉焼けした時にやっちゃいけないことは?
ハオルチアが葉焼けした時にやっちゃいけないこと①驚いて暗い場所へ移動
ハオルチアが葉焼けしたら、驚いて光を遠ざけたくなるかもしれません。
しかし、ハオルチアはあまりにも日当たりが悪いと、今度は徒長を起こして弱ってしまいます。
葉焼けした場合、遮光ネットを被せて強い光のみ遮ることさえすれば、あとは普段通りで問題なく育つことが多い。実際、葉焼け後の株にやれることはこれくらいしかないんだ。あとは、新しい葉が同じように葉焼けしないよう気を付けることくらい。
ハオルチアが葉焼けした時にやっちゃいけないこと②葉焼けした葉を切り取りすぎる
葉焼けすると色が悪くなって見栄えがイマイチ…と感じてしまうでしょう。
葉焼けしたのが株元の古い葉であれば、1枚くらいなら取り除いても問題無いことが多いです。
ただ、葉焼けした葉をすべて取り除こうとすると、さらに株に大きなストレスを与えてしまいます。
広範囲にかけて葉焼けした場合、できることといえば置き場所の見直し、遮光ネットを被せて再発を防止することくらい。軽度の葉焼けであれば日差しの調整で改善することが多い。焦らず管理してみよう。
ハオルチアは直射日光に弱い。屋外管理の場合は葉焼けに注意
ハオルチアは他の多肉植物(エケベリアやセダムなど)に比べると直射日光が苦手です。
特に気温の高い時期は、強い光に晒されることで葉の一部が焼けたように変色する「葉焼け」を起こします。
ハオルチアは強い光に晒されることでダメージを受けやすい
ハオルチアの葉は沢山の水分を含んでいます。
太陽の光が強いと、その光に当たった葉の表面から水分が急激に蒸発してしまいます。
高温と乾燥。この2つが揃うと葉焼けのリスクが一気に高まります。
黄色や白の斑入り品種は特に注意
ハオルチアの中には白や黄色の斑入り模様の入った品種が存在ます。
このような斑入り品種は特に葉焼けを起こしやすいため、置き場所には注意が必要です。
斑入り品種の多くは、通常の緑の葉を持つ植物よりも葉焼けしやすい傾向があるよ。これは、斑入り部分が通常の緑の葉よりも光合成を行いにくいため。
ハオルチアの葉焼け防止!色つや良くするために押さえておくべきポイント3つ
ポイント①暑い時期の直射日光に晒さない
ハオルチアを屋外で管理している場合、とにかく直射日光には要注意です。
エケベリアやセダムなどと同じように育てていると、ハオルチアは高確率で葉焼けを起こします。
屋外に置くなら遮光ネットは必須です。室内の場合はレースカーテンで日差しを調節します。
光は窓を通すことで30%ほど遮光されるといわれるよ。ただ、窓の種類によっても異なるから、葉の状態を観察しつつ日差しを調整してみて。
ポイント②夏場の水切れに注意
ハオルチアは葉に水分が足りないと葉焼けのリスクが高くなる傾向です。
とはいえ、夏場の水のやりすぎは根腐れを招く原因にもなります。
夏は、葉にシワがよってきたタイミングで、土の約1/3が湿る程度の量の水を与えると良いでしょう。
土が湿った状態で高温に晒されると水温が急上昇し、鉢内が煮えて根を傷めてしまうことも多いです。
夏の水やりはできるだけ涼しい時間帯に済ませてね。
ポイント③10度以下になってきたら室内へ移動
ハオルチアは直射日光だけでなく、寒さ、乾燥にもあまり強くありません。
もちろん丈夫なことは丈夫なのですが、エケベリアやセダムなど比較的メジャーな多肉達に比べるとハオルチアは少しデリケートなのです。
天気予報を見て、最低気温が10度以下になってきたら室内へ移動しましょう。
ハオルチアは寒さに当たると葉が浅黒くなって、葉焼けしたような見た目になることが多いです。
美しい葉色、ツヤを保ちたいなら寒さ対策も重要だよ。
ハオルチアの葉焼けでよくある質問
夏以外なら、直射日光に当てても大丈夫?
ハオルチアは直射日光で葉焼けを起こしやすいです。特に、高温に晒される夏場は葉焼けリスクが高まります。
とはいえ、高温に晒されるのは夏だけではありません。
暑さが残る9月~10月にかけての強烈な西日にも注意する必要があります。
25度を超える時期は葉焼けに注意。筆者の経験上では、25度以下の春や秋であれば直射日光でも葉焼けを起こしにくいと感じるよ。ただ、暗い場所から急に屋外の日向に移動するのは避けて。数日かけて徐々に明るさに慣れさせることで、葉焼けのリスクを低く抑えられるよ。
室内管理なら葉焼けすることはない?
日光は窓を通すことで約30%遮光されるといわれます。
あくまで筆者宅でのケースにはなりますが、窓越しの光であれば今のところは葉焼けを起こしたことはありません。
ただし、夏場は高温により葉焼けを起こしやすいです。葉が茶色っぽく変色するなら、レースカーテンで日差しを調節すると良いでしょう。
少なくとも我が家の場合、窓越しの日光であれば葉焼けを起こしたことはないよ。ただ、土が湿った状態で高温に晒されると、鉢内の根が煮えて傷むことはあるからそこは注意。
葉焼けしやすい品種はあるの?
緑色の葉に比べ、黄色い斑入り品種は葉焼けを起こしやすい傾向です。
茶色く焦げたようになっていたら、日当たりが良すぎる恐れがあります。
うっかり葉焼けを防ぐためにも、ハオルチアを屋外で管理する場合は遮光ネットが必須です。
夏場は夕方の強烈な西日で葉焼けを起こすことが多い。低い位置から不意に差し込む西日には要注意…!
葉焼けなのか紅葉なのかよく分からない…とにかく色がイマイチ
- 葉焼けの場合…葉が部分的に茶色くなったり、白っぽく色が抜けたようになったりする
- 紅葉の場合…茶色というよりは赤黒い感じに変色する。部分的ではなく全体的に色がくすんだように変色することが多い
ハオルチアの紅葉は色がくすんだようになることが多い。個人的にはハオルチアはあまり紅葉させたくないなって感じるよ。エケベリアやセダムは紅葉すると綺麗だけど、ハオは紅葉というより「寒さで色が悪くなってる…」って感じ。
ハオルチアは葉焼けした時の症状は?屋外で育てるなら遮光ネットは必須【まとめ】
- ハオルチアは比較的メジャーな多肉(エケベリアやセダムなど)に比べると、直射日光にはあまり強くない
- ハオルチアは屋外の日向に出しっぱなしにしていると葉焼けを起こしやすい。夏~秋は夕方の西日に注意
- ハオルチアは葉焼けすると、葉がくすんだようになったり、茶色く変色したり、酷いと白っぽくなったり水膨れしたようになって元に戻らない
- 軽度の葉焼けの場合は時間の経過とともに元の色に戻ることが多い。ただし、白っぽく色が抜けたようになってしまったら元通りにするのはかなり困難
- ハオルチアの葉焼けを防ぐためには、「屋外管理なら遮光ネットを使う」「屋外の直射日光に晒さない」「寒さにも要注意(寒さに当たると葉焼け時のように色が悪くなりやすいため)」の3つのポイントに気を付けて管理することが大事