赤紫色のぷっくりした粒が鈴なりに垂れ下がる愛らしい多肉植物「ルビーネックレス」。
大切に育てていたはずなのに、気づいたら粒がしわしわ…。
ちゃんと水やりもしていたのに、一体なぜ…?
ルビーネックレスがしわしわになるトラブルにお困りの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ルビーネックレスがしわしわになる原因と対処法をご紹介します。
ルビーネックレスがしわしわになる原因
しわしわになったルビーネックレスに気付いたら、まずはルビーネックレスを植え付けている土を観察してみましょう。
今、土は湿っていますか?カラカラに乾いていますか?
水不足によるしわしわ【土がカラカラに乾いている場合】

ルビーネックレスがしわしわになっている場合で土がカラカラに乾いている場合、考えられる原因は過度の乾燥です。
ルビーネックレスの水やりは土がしっかりと乾いてからが基本になります。とはいえ、しわしわになったからといってすぐに枯れるわけではありません。
なぜなら、ルビーネックレスはその多肉質な茎や葉に多くの水分を蓄えているからです。
まずは、たっぷりと水を与えて様子をみましょう。
見分け方
- 土がカラカラに乾いている
- 粒がやせ細り、指で触ると固さがなくなっている
- 株全体が元気なく垂れ下がっている
対処法
- 春・秋であれば1~2日ほどでしわが薄くなってぷっくりとした姿に復活してくれることが多い
- 真夏や真冬は生育が緩慢になっているため、ぷっくりとした姿に戻るまでは春・秋よりも時間がかかることが多い

真夏は日が暮れて涼しくなってから、真冬はできるだけ暖かい昼間のうちに水を与えてね。
ルビーネックレスがしわしわ【土が湿っている場合】
ルビーネックレスが苦手とするのが高温多湿です。
多肉質な葉に多くの水分を蓄えているルビーネックレスは、乾燥には強いという特徴をもちます。
土が乾ききらないうちに水を与えていると、根が呼吸できずに腐って傷む「根腐れ」の原因になります。
見分け方
- 土が湿っているのに粒がしぼんでいる
- 株元や茎がぶよぶよして柔らかい
- 一部が黒っぽく変色している
対処法
- 土が湿っている状態で葉にシワがよっている場合、しばらく水やりは控えて風通しのよい半日陰に置き様子をみる
- すでに根腐れに発展している場合は株元がぶよぶよと柔らかくなってくる。その場合、元通りにするのは困難
根腐れが疑われる場合、まだ硬い茎が残っていれば挿し芽で復活させる方法もあります。
茎を5~7cmほどカットして土に挿し、発根させて育てる方法が挿し芽です。


挿し芽の適期は春先か秋口だよ。乾いた土にピンセットで挿すだけ(上写真)。水やりは10日くらい経ってからね。ルビーネックレスはとっても丈夫!比較的に簡単に発根するよ。
夏や冬にしわしわになるのは自然なこと【季節的な特徴】
ルビーネックレスは高温多湿と寒さが苦手なため、夏と冬は生育が緩慢になります。
この時期は水分の吸収が鈍るため、葉が多少しわしわになるのは自然な現象です。
夏の特徴
- 暑さと蒸れを避けるため、断水気味に管理するのが基本
- 葉が多少しぼんでも、水を与えすぎないことが大切
- 真夏は夕方以降など涼しい時間帯に軽く水やりする
冬の特徴
- 気温が低く根がほとんど活動しない
- 水を吸えないので、粒がしぼみがちになる
- 水やりは控えめにし、明るい室内で寒さを避けて管理
しわしわになったルビーネックレスを復活させる方法

まずは土の状態をチェックする
- 土がカラカラか、まだ湿っているかで原因と対処法が変わります。
- 指で土の表面を触るだけでなく、割り箸や竹串を刺して中の湿り具合も確認すると正確。
水不足が原因ならたっぷり水を与える
- 土がカラカラに乾いている場合は、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり水やりする。
- 春・秋の生育期なら1~2日で粒がぷっくりと復活することが多い。
- 真夏・真冬は生育が遅いため、復活までに数日かかることも。
水のやりすぎが原因なら断水して休ませる
- 土が湿っているのに葉がしわしわ → 根腐れの可能性大。
- この場合はしばらく断水し、風通しのよい半日陰で管理。
- 株元がまだ硬ければ回復の見込みあり。ぶよぶよなら挿し芽に切り替える。
挿し芽で仕立て直す
- 根腐れが進んで株元がダメになった場合は、元気な茎を5~7cmほど切って挿し芽に。
- 春や秋が適期。乾いた土に挿して10日ほど経ってから水やり開始。
- ルビーネックレスは発根が早いため、比較的簡単に再生できる。
夏や冬は焦らず見守る
- 夏は高温多湿を避けて断水気味に、冬は寒さを避けて室内で控えめに水やり。
- この時期のしわしわは自然な休眠サイン。無理に復活させようとせず、環境を整えて見守ることが大切。
ルビーネックレスがしわしわにならないための育て方のコツ

水やりは「土が乾いてから」が基本
- 多肉植物は水を溜め込む力が強いので、頻繁な水やりは不要。
- 土が乾いてからさらに2~3日待ってから与えるくらいがちょうどいい。
- 鉢底から水が流れるまでたっぷり与え、その後はしっかり乾かすことが大切。
季節ごとに水やりの頻度を変える
- 春・秋(生育期):土が乾いたらたっぷり水を与える
- 夏(休眠期):蒸れ防止のため断水気味に管理
- 冬(休眠期):寒さで水を吸えないため、月に1〜2回程度の控えめな水やりで十分
風通しのよい明るい場所で管理する
- 蒸れや多湿は根腐れやしわしわの原因になる
- 吊り鉢や棚の上に置くと風が通りやすく、株姿も楽しめる
- 真夏の直射日光は避け、レースカーテン越しや半日陰に置くと葉焼けを防げる
適切な土と鉢を選ぶ
- 水はけのよい多肉植物用の培養土がおすすめ
- 普通の観葉植物用土は水分が多すぎて根腐れの原因に
- 鉢は素焼き鉢やスリット鉢など通気性のあるタイプが◎
肥料は控えめに
- 肥料のやりすぎは根を傷める原因になる
- 春と秋の成長期に薄めた液肥を月1回与える程度で十分
夏と冬は「休眠期」と割り切って管理する
- 夏は暑さ・冬は寒さでどうしても粒がしわしわになりやすい
- 無理に復活させようとせず、水やりを控えて株を休ませる
- 「しわしわ=枯れる」ではないので安心して見守る
FAQ(よくある質問)
Q1. ルビーネックレスの粒が細長くなるのは病気ですか?
A1. 病気ではありません。多くの場合は「日光不足」や「水の与えすぎ」による徒長(ひょろ長く伸びる生長)が原因です。株自体は元気なことが多いので、管理方法を見直せば丸い粒に戻っていきます。
Q2. 細長くなった粒は元に戻りますか?
A2. 残念ながら一度伸びた粒は元に戻りません。ただし、新しく出てくる芽は丸い形に育てられるので、剪定や挿し木をしてリセットすると見栄えが回復します。
Q3. どのくらい日光に当てれば丸い粒になりますか?
A3. 春〜秋は屋外の明るい場所、冬は室内でも日当たりのよい窓辺がおすすめです。最低でも「午前中3〜4時間以上」の日光があると、ぷっくりした形を保ちやすくなります。
Q4. 室内でも丸い粒に育てられますか?
A4. 可能です。ただし窓際でも日照不足になりやすいため、植物育成ライトを併用すると効果的です。特に冬場は自然光だけでは足りない場合があります。
Q5. 水やりはどのくらいが目安ですか?
A5. 土が完全に乾いてから、鉢底から流れるまでたっぷり与えるのが基本です。多肉植物なので「乾かし気味」に管理するのが丸い粒を保つコツです。
まとめ
今回は、ルビーネックレスがしわしわなときの主な原因と対処法をご紹介しました。
ルビーネックレスに限らず多肉植物の多くは多湿によって弱りやすいです。もし、水やりのタイミングが分からない場合はしわしわになってからでもok!
水をやり忘れるよりも水のやり過ぎの方がずっとリスクが高いからです。できるだけ風通しよく管理するのがルビーネックレスを丈夫に育てるポイントになります。

吊り鉢(ハンギング)なら、風通しよく管理できるだけでなく、ルビーネックレスの垂れ下がる姿を楽しむこともできますよ。(上写真)
ルビーネックレスがしわしわな時の原因と対処法
- 土が乾いている場合…たっぷりと水を与えて風通しのよい場所に置いて様子をみる。
- 土が湿っている場合…水やりはしばらく控えて風通しのよい場所に置く。直射日光は避けた半日陰がベスト。すでに根腐れに発展している場合は株元が柔らかい。その場合、まだ硬い部分の茎をカットし挿し木にして育て直す。


