ぷっくりとした赤紫色の葉がゆらゆらと垂れ下がる姿が特徴の多肉植物「ルビーネックレス」。
ぷくぷくとした丸みのある粒がかわいいルビーネックレスですが、長く育てているといつの間にか粒が「ぷっくり」から「長細ーく」なってしまった、という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ルビーネックレスの葉が細長くなってしまったときの簡単な対処法をご紹介します。
ルビーネックレスが細長くなったときの対処法
まずはじめに、すでに細長くなった粒(葉)を元通りのぷっくりとした丸い葉に戻すことは基本的にできません。
ルビーネックレスが細長い葉ばかりになった場合、「切り戻し」や「挿し木」で乱れた姿を仕立て直す方法があります。では、くわしくみていきましょう。
ルビーネックレスが細長くなった時の対処法 手順①適期は春先か初秋
ルビーネックレスを切り戻すのに適しているのは、まだ肌寒さの残る「春先」か「秋の始め頃」です。ルビーネックレスは春と秋に生長期を迎えます。
そのため、春と秋の「生長期の少し前のタイミング」で切り戻すとその後の生長がスムーズです。
ルビーネックレスが細長くなった時の対処法 手順②細長い葉がついた茎をカット
清潔なハサミを使って細長くなった葉がついている茎をカットしましょう。
葉がすべて細長くなっているという場合でも、すべての葉をカットせずに数枚の葉を残すのがおすすめです。
理由は、根元の葉を3~4枚ほど残してカットした方が復活が早い傾向にあるからです。
ルビーネックレスが細長くなった時の対処法 手順③乾燥気味に管理
細長くなった葉のついた茎を中心にカットしました。
切り戻し後は、そのまま乾燥気味に管理し土がしっかりと乾いたら水を与え、風通しのよい場所で管理を続けます。
ずっと切り戻さないままだとどうしても葉が細長くなってきます。こまめにカットすることでぷっくりとした新しい葉をその都度出すことができます。
ルビーネックレスが細長くなった時の対処法 手順④カットした茎を広くて浅めの容器に挿す
カットした茎をそのまま捨ててしまうのは少しもったいないです。もし、場所に余裕があるなら挿し木で増やしてみましょう。
ルビーネックレスは多肉植物の中でも非常に生長が早いです。植え付けて2,3か月もするとボリュームが出てきます。
また、ルビーネックレスを吊り鉢で育てている場合、どうしても茎の先端の方に向かうにつれ、葉が細長くなりやすい傾向です。
今まで吊り鉢で育てていたという場合、今度は這わせるように育ててみましょう。広くて浅めの別容器を用意し、水はけの良い土を入れて先ほどカットした茎を挿します。
広い面にカットした茎を伏せるように植え付けておくと、うまくいけば途中から根っこが出て這うように育ちます。
広くて浅めの容器に植え付けた方が、吊り鉢のときよりも粒がぷっくり丸くなりやすいです。
上写真ではピンセットを使い、適当な長さにカットした茎を挿しています。
ただ、そのまま茎を寝かせるように土に置き、上から軽く覆土してやるだけでも発根することが多いです。
水やりは植え付けて3~4日ほどしてからやや控えめに与えます。
根付くまでは直射日光を避けた半日陰に置き、風通しのよい場所で管理しましょう。
うまくいけば、根元付近からぷっくりとした新しい葉が出てきます。
まとめ
今回は、ルビーネックレスが細長い葉ばかりになったときの簡単な対処法をご紹介しました。
細長くなった茎をカットして約3か月経つと下写真のように、カットしたあたりから新しい丸みのある葉が出てきますよ。
株元付近の古い葉は時間の経過とともにどうしても細長くなりがちです。上写真のように、適期に剪定することで丸みのある葉を展開させることもできます。ぜひ、お試しくださいね。
ルビーネックレスの葉が細長いときの簡単な対処法
1.適期は初春または初秋
2.細長い葉が付く茎をカット
3.風通しのよい場所でそのまま乾燥気味に管理
4.カットした茎は広くて浅めの容器に挿すと増やすこともできる
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