ぷっくりとした葉が魅力のハオルチア。しかし、ある日ふと見ると葉が茶色くなっている…。
そんな経験はありませんか?
今回は、ハオルチアが茶色くなるときによくある原因5つと、それぞれの見分け方・対処法を詳しく解説します。
単なる変色なのか、枯れる前兆なのか、正しく見極めることで大切な株を守ることができます。
ハオルチアが茶色くなるのは異常?まずは正常な色との違いを知ろう!
ハオルチアが茶色くなる場合、何らかのストレスやトラブルを抱えているサインです。
たとえば以下のような変化が見られたら、注意が必要です。
- 葉先や葉の縁が茶色に変色している
- 葉の一部が焦げたように茶色い
- 葉全体が徐々に茶色くなってきている
- 茶色くなった部分がカサカサ、またはドロッとしている
こうした症状が出ている場合、早めに原因を見極めて対処することが重要です。
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ハオルチアが茶色くなる原因①:直射日光による「日焼け」
どうして日焼けでハオルチアが茶色くなるの?
ハオルチアは強い日差しが苦手な多肉植物です。
特に春〜夏にかけて直射日光が当たると、葉焼けを起こして茶色く変色することがあります。
日焼けによる変色の見分け方
- 茶色くなっているのは日光の当たっている部分だけ
- 葉の表面がカリカリに乾いている
- 植物全体は元気そうに見えるが、上部の葉だけが変色
日焼けしてしまったらどうする?
- 置き場所を移動する
半日陰や遮光ネットのある場所へ移して、直射日光を避けましょう。 - 被害の大きい葉は取り除く
見た目を損なう場合は、茶色くなった葉をカットしても構いません。 - 徐々に慣らす
真夏以外の季節に外に出す場合は、最初は明るい日陰からスタートし、徐々に日差しに慣らしていくのがコツです。
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ハオルチアが茶色くなる原因②:水のやりすぎによる「根腐れ」
水が多すぎるとどうなるの?
ハオルチアは乾燥に強く、多湿を嫌う性質があります。
水のやりすぎは鉢内の通気性を悪くし、根が酸欠状態に。
根腐れによる茶色化の見分け方
- 葉が下の方から茶色くなってくる
- 葉を触るとぶよぶよ、またはドロッとしている
- 鉢から異臭がすることも
- 根を抜いてみると、黒く変色・スカスカの状態になっている
根腐れを防ぐ&対処するには?
- 水やりの頻度を見直す
春〜秋は土が乾いてから2〜3日後、冬は断水気味に。 - 風通しの良い環境に置く
空気がこもる場所は避けましょう。 - 根腐れが起きたら植え替える
腐った根を切り、清潔な土に植え替えます。殺菌剤を使うのも有効です。
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ハオルチアが茶色くなる原因③:寒さや霜による「低温障害」
寒さに弱いハオルチア
ハオルチアは最低5℃以上を保ちたい植物。
特に冬に室外に放置して霜にあたると、葉が凍傷のように茶色くなって枯れることがあります。
低温障害の見分け方
- 寒波のあとに急に茶色くなった
- 葉が柔らかくなって垂れている
- 一部の葉だけが変色していることも
- 茶色くなった部分に水分を含んだような質感
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冬越しのポイント
- 5℃以下にならない場所で管理
屋内や温室に取り込みましょう。 - 水やりを控えめにする
冬場は乾燥気味にすることで耐寒性が少し上がります。 - 段ボールや不織布で保温する
どうしても屋外に置く場合は霜よけ対策を。
ハオルチアが茶色くなる原因④:病気(カビ・細菌感染)
茶色は病気のサインかも?
多肉植物でも、病気にかかることがあります。特に葉に湿ったような茶色の斑点ができた場合は、細菌性またはカビによる病気の可能性があります。
病気の見分け方
- 茶色の部分が湿ってジメジメしている
- 斑点が拡大したり、周囲の葉にも広がる
- 株全体が元気がなくなってくる
- 変なにおいがすることも
病気の対処法
- 感染した葉をすぐに取り除く
病斑のある部分を早めに切除し、廃棄します。 - 殺菌剤を使う
市販の植物用殺菌スプレーが効果的です。 - 風通しと日当たりを見直す
蒸れは病気を招きます。風が通る場所に置きましょう。
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ハオルチアが茶色くなる原因⑤:自然な老化や環境変化のストレス
必ずしも異常とは限らない場合もある
古くなった下葉が茶色くなって枯れていくのは、ハオルチアの自然なサイクルです。
また、植え替えや環境の急変により、一時的にストレスで葉が茶色くなることもあります。
老化やストレスの見分け方
- 茶色くなるのは下葉から順に
- 株の中心は元気で新芽が出ている
- 特定のイベント(植え替え、引っ越しなど)の直後
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この場合は無理に対処しなくてもOK
ただし以下のようなケアは有効です。
- 下葉は自然に枯れるまで放置
無理に引き抜かず、手で簡単に取れるタイミングで取り除きましょう。 - 環境の変化は徐々に行う
急な移動や気温差は避け、植物が慣れる時間を与えることが大切です。
ハオルチアが茶色くなるときの対処法まとめ|まずは落ち着いて原因を見極めよう
「茶色くなった=枯れる」と思って焦ってしまうかもしれませんが、すぐに元気な株を諦める必要はありません。
まずはどの原因に当てはまるかを見極めることが大切です。
原因 | 特徴・サイン | 対処法 |
---|---|---|
日焼け | 表面が乾燥・光が当たる場所のみ茶色い | 半日陰に移動・遮光 |
根腐れ | 下葉から変色・ぶよぶよ・異臭 | 水やり見直し・植え替え |
低温障害 | 寒波後に変色・水っぽい質感 | 室内へ移動・保温対策 |
病気 | 湿った斑点・周囲に広がる | 切除・殺菌剤・風通しの確保 |
老化/ストレス | 下葉から枯れる・中心は元気 | 無理に除去しない・徐々に環境調整 |
ハオルチアが茶色くなる理由を知って、もっと育てやすく
ハオルチアが茶色くなる原因はさまざまですが、正しく対処すれば多くのケースで回復が可能です。
特に水のやりすぎと日焼けは初心者に多いトラブルですので、この記事を参考に、日々の管理を見直してみてくださいね✨