買った時はぷくぷく可愛かったセダムが、いつの間にか茎がひょろひょろに伸びすぎてだらしない見た目になってしまった…。
多肉植物の中でも種類豊富で人気の高いセダム。
セダムの人気品種には、「虹の玉」「乙女心」「オーロラ」「天使の雫」「恋心」「玉つづり」「春萌」「八千代」などがあります。
そんなセダムの茎が伸びすぎてひょろひょろになる一番の原因が「日光不足」です。
一度伸びた茎を元に戻すことはできませんが、適期に適切な対処をすれば、ひょろひょろに乱れたセダムを仕立て直すことができます。
この記事を読めば、
- セダムの茎ばかりがひょろひょろと伸びすぎる原因
- 伸びすぎてひょろひょろのセダムを仕立て直す方法
- 伸びすぎたセダムを切り戻すのに適した時期は?
が分かるよ!
セダムの茎ばかりがひょろひょろと伸びすぎる原因
セダムの茎ばかりが伸びすぎる原因には「光線不足」「水の与えすぎ」「風通し不足」などがありますが、
そもそも光が足りていれば、徒長を起こすことはほとんどありません。
光線不足による徒長を起こすと茎ばかりが光を求めて間延びする
セダムを含む多くの多肉植物は、観葉植物と違って「耐陰性(少ない光でも育つ力)」が殆どありません。
日当たりが悪いと茎ばかりが光を求めてひょろひょろと間延びします。
光線不足でひょろひょろに伸びると葉もポロポロ落ちやすい
光線不足が続くと、茎ばかりが光を求めてひょろひょろと伸びすますが、それだけではありません。
光線不足が長く続くことで株自体が弱まり、ちょっとした環境の変化や刺激で葉をポロポロと落しやすくもなります。
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すでに伸びすぎた茎を元に戻すことはできない
残念ながら、すでに間延びした茎を元の姿に戻すことはできません。
ただ、適期に切り戻すことでこんもりとした見た目に仕立て直すことは可能です。
セダムは切り戻しや挿し木で初心者でも簡単に仕立て直すことができるよ。次の項では伸びすぎたセダムの仕立て直し方を見ていこう!
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伸びすぎてひょろひょろのセダムを仕立て直す方法
伸びすぎて形の崩れたセダムは、適期に切り戻すことで仕立て直すことができます。
伸びすぎたセダムの仕立て直し 手順①適期は春先。または、秋
セダムを仕立て直すのに適しているのは、生育が盛んになり始める春先です。
天気予報で最低気温が10度を超えるくらいの時期が適しています。
筆者が住む近畿地方では、寒さが落ち着く3月頃に切り戻すと失敗しにくいよ。
伸びすぎたセダムの仕立て直し 手順②伸びすぎた茎をカット
元株の葉を数枚残し、伸びすぎた茎を清潔なハサミでカットします。
根元から切るよりは、元株の方にも葉を数枚残しておいた方が、元株の回復もスムーズに進みやすいです。
切り取った茎を土に挿して発根させ育て直すよ。うまくいけば元株からも複数の子株が出てくるんだ。仕立て直し+株のボリュームアップが一度に出来る。
伸びすぎたセダムの仕立て直し 手順③下葉を取る
土に挿す部分の葉はあらかじめ取っておきます。
このようにすることで土に挿しやすくなるだけでなく、土の中で葉は腐るのを防ぐこともできます。
このとき取り除いたセダムの葉は「葉挿し」で増やすこともできる。くわしくはこちらの記事で解説しているよ。
伸びすぎたセダムの仕立て直し 手順④乾いた土に挿す
水はけの良い清潔な土に茎を挿します。
水やりは10日ほど経ってから。すぐに水やりすると、切り口から雑菌が入り込んで腐敗の恐れがあるためです。
心配な場合は、切り口を乾燥させてから土に挿してもok。使う土は清潔なもの、使いまわしじゃないものにしてね。養分を含まないものがベスト。赤玉土(小粒)やバーミキュライトがおすすめ。市販の「挿し芽・種まき用土」でもok!
伸びすぎたセダムの仕立て直し 手順④10日後、水やり
茎を土に挿して10日ほど経ったら、土の約1/3が湿る程度の量で水を与えます。
乾湿の刺激を与えることで発根を促します。
風通しの悪すぎる場所で管理していると、鉢内が蒸れて腐りやすいから注意。室内ならサーキュレーターで空気の流れを作ろう。
伸びすぎたセダムの仕立て直し 手順⑤明るく風通しの良い場所で管理
うまくいけば14日ほどで発根し、茎に触れると抵抗を感じるようになってきます。
元株からも子株がでてくるはずです。(下写真)
どんなに正しい手順でおこなっても、肝心の時期がずれているとなかなか発根しない。成功のコツは適期におこなうこと+日当たりの良い場所で育てること!日当たりが悪いとまた徒長しちゃうから注意。もちろん風通しの確保も忘れずにね。
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伸びすぎたセダムを切り戻すのに適した時期は?
伸びすぎて形の崩れたセダムを切り戻すのにもっとも適しているのは、生育が盛んになり始める春先です。
春は多くの多肉植物が生育が盛んになる時期。もっとも回復力が高く切り戻し後の経過もスムーズ
セダムをはじめとする多くの多肉植物は、気温が安定する春と秋に生育が盛んになります。
セダムのそのひとつで春秋型の多肉植物です。大胆に切り戻すなら回復力の高い春か秋におこないます。
地域にもよるが、3月~4月頃が失敗しにくい
春と秋に生育がさかんになるセダムですが、筆者の経験上、気温が上がり始める春先に切り戻すとより失敗しにくいです。
秋の場合、寒さが厳しくなる冬までにあまり多くの期間を確保しにくく、挿し芽が十分に発根する前に寒さに晒され経過がスムーズに進まないこともあります。
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梅雨直前や冬直前は避けた方が無難
多肉植物は極端な暑さ、寒さが苦手です。また、高温多湿を苦手とするため梅雨時期も体調を崩しやすくなります。
ひとことに春といっても、梅雨直前に切り戻すのは避けた方が無難です。
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まとめ
- セダムがひょろひょろと伸びすぎる原因には「光線不足」「水のやりすぎ」「風通し不足」などがあるが、一番の原因は光線不足にあり
- 一度伸びすぎたセダムの茎を元に戻すことはできないが、適期に切り戻すことで仕立て直すことが可能
- セダムを切り戻すなら、生育がさかんになりはじめる春先におこなうと経過がスムーズ
- 切り戻したら茎は挿し芽、葉は葉挿しにして育て直す
- 元株はそのまま育てていれば子株が複数でてくることも多い
- 夏と冬は生育が緩慢になるため切り戻しは避ける。蒸れやすい梅雨直前や寒くなる直前の秋も避けた方が無難