ルビーネックレスにとって、寒さの深まる冬は生長が緩慢になる「休眠期」です。
暖かい時期とは管理の仕方が異なります。

そこで今回は、ルビーネックレスを冬越しさせるためのコツ3つを分かりやすく解説します!
ルビーネックレスの耐寒性はどれくらい?

ルビーネックレスは他のネックレス系多肉植物に比べて強健で、暑さにも寒さにも強いです。
耐えられる寒さはマイナス1度~2度程度まで。
直射日光があたり、風通しの良い場所を好みます。マイナス1~2℃まで耐え、霜にあててもOK!
出典:「カクトロコ 多肉植物図鑑・ルビーネックレス・冬の育て方」より引用
「寒い冬は室内へ取り込むのが安心」と思いがちですが、できるだけ屋外で管理することで株を丈夫に保つことができます。
ルビーネックレスを冬越しさせるコツ3つ

では、ルビーネックレスを冬越しさせるためのコツを3つ見ていきましょう。
断水気味に管理する
冬場のルビーネックレスは気温の低下によって生育がほぼ止まります。
そのため、生育期である春・秋と同じように水を与えていると、吸いきれずに残った水分によって根が傷む「根腐れ」に発展しやすいです。
冬場の水やりはほぼ断水気味にします。目安は、土がしっかりと乾いて3~4日してからです。
水やりのタイミングが分からない場合は葉にシワがよってからでも構いません(下写真)。
また、水やりの際は約30度の常温の水を使用します。受け皿に溜まった水はこまめに捨て、根腐れや病害虫の発生を防ぎます。
水やりする時間帯は、できるだけ暖かい午前中~昼頃にしましょう。
夜間に水やりした場合、鉢に残った水分が朝晩の冷え込みで凍り付き根に大きなダメージを与えてしまう可能性が高いからです。
寒さが厳しい時期は無理に水やりせず、乾燥気味に管理することで樹液の濃度を高め耐寒性を確保することができます。
ルビーネックレスの冬場の水やり【目安】
・土がしっかりと乾いて3~4日してからたっぷりと(月に1、2回程度)
・できるだけ天気のよい暖かい日の午前中におこなう
・水やりに使用するのは約30度の常温のものがよい
・水やり後、受け皿に溜まった水は捨てる。できるだけ水をしっかりと切る。
筆者の経験上、冬場のルビーネックレスは「水の与え忘れ」よりも「水を与えすぎる」ことの方がリスクが高いです。
日当たりの良い場所に置く
冬場であってもできるだけ日当たりの良い場所に置いて管理を続けましょう。
しっかりと日光を確保してあげることで、株を丈夫に保てるだけでなく綺麗な紅葉も期待できます。
真夏の高温期であれば、直射日光は葉焼けする可能性が高いです(下写真)。しかし、冬場はできるだけ日向に置くことでルビーネックレスの魅力である美しい赤味が出やすくなります。
さらにくわしく 「ルビーネックレスが紅葉しない理由とは?」はこちら
マイナス1~2度ほどなら屋外でok

また、寒さに当たることで紅葉も進みやすくなります。できるだけ日当たりよく風通しのよい場所に置いてあげましょう。

ルビーネックレスを屋外で育てていると株の充実が進み、12月~1月頃に可愛らしい黄色の花を沢山咲かせてくれることが多いです。
FAQ(よくある質問)
Q1. ルビーネックレスは冬に枯れますか?
A1. 基本的には枯れにくい多肉ですが、過度の低温や過湿が続くと枯れることがあります。
ルビーネックレスは比較的耐寒性が高く短期間の霜やマイナス1〜2℃程度なら持ちこたえることが多いです。
ただし長期間の氷点下や根が常に湿った状態が続くと根腐れや凍害で弱りますので、寒さと水の両方に注意してください。
Q2. 何度まで耐えられるの?最低温度の目安は?
A2. 目安としてマイナス1〜2℃前後まで耐えることが多いとされています。
ただし「耐えられる」と「無傷で元気に過ごす」は別です。
短時間の氷点下は耐えても、長い時間凍結したり、夜間の寒波が続く地域では室内へ取り込むのが安全です。
地域差(北海道と関東以西など)や鉢の置き場所によってリスクが変わる点も覚えておきましょう。
Q3. 冬は屋外に置くべき?それとも室内に取り込む?
A3. 暖かい地域(関東以西の比較的温暖な場所)では屋外の日当たり・風通しの良い場所でそのまま越冬できることが多いです。
一方、氷点下が長く続く地域や夜間の冷え込みが厳しい場合は、霜や長時間の凍結が予想される前に室内へ移動してください。
室内に入れる場合は、日当たりの良い窓辺に置き、暖房の直風は避けて風通しを確保することが重要です。
Q4. 冬の水やりはどうすればいいですか?頻度や時間帯の目安は?
A4. 冬は生長が止まり水の吸収が落ちるため、断水気味(乾いてから数日待ってから)が基本です。
目安は土がしっかり乾いてから3〜4日後にたっぷり、月に1〜2回程度になることが多いです。
水はできれば暖かい時間帯(午前中)に人肌〜ぬるま湯に近い常温(約20〜30℃程度)で与えると根へのショックを避けられます。
与えた後は受け皿の水を必ず捨ててください。
Q5. 水を全くあげないとどうなりますか?葉がシワシワに…
A5. 冬に全く水を与えないと葉がしわしわになり、姿が悪くなることはありますが、多くの多肉は多少の葉のしわから回復できます。
葉が極端にしおれて折れそうなほど乾いている場合は、少量の水で回復を促すのが良いです。
ただし「しわ=すぐ救水」ではなく、葉の状態と土の乾き具合を見て慎重に判断してください。
Q6. 冬に発生しやすい害虫や病気は何ですか?対策は?
A6. 冬は過湿による根腐れが最も多いトラブルです。
室内では綿毛状のコナカイガラムシやアブラムシ、ハダニ(乾燥で発生しやすい)が出ることもあります。
対策
- 風通しを良くする(サーキュレーター等)
- 過湿を避ける(受け皿の水を抜く)
- 見つけたら早めに物理的に取り除く(綿棒・歯ブラシ等)か園芸用薬剤で駆除する
- 新しく買った株はしばらく隔離して様子を見る、
Q7. 室内だと紅葉(赤み)が出にくいですか?どうすれば色が出ますか?
A7. はい、赤や紫の紅葉は日光と冷えの組み合わせで強く出ます。
室内光が弱いと紅葉が出にくいことがあります。
色を出したい場合は、日中にできるだけ日光の入る場所に置き、寒さで軽いストレス(ただし安全圏内)を受けさせると色づきます。
ただし強い直射日光や極端な低温は株を傷めるので、日光の量と寒さの程度をバランスよく調整してください。
Q8. 冬に植え替えや挿し木はしてもいいですか?
A8. 冬は生育が鈍るため植え替えや挿し木には向きません。
根が活発でないため活着が遅れダメージを受けやすいです。植え替えや挿し木は春~秋の生育期に行うのが安全です。
ただし緊急で鉢のサイズを変えなければならない場合は、気温が比較的安定している日を選び、植え替え後は水やりを控えめにして様子を見ることが必要です。
Q9. 霜や凍結に当たってしまったときの対処法は?
A9. まず無理に復活を急がないことが大切です。
被害を受けた葉や茎は柔らかくなり色が変わるので、枯れた部分は清潔なハサミで切り取り、日陰で徐々に回復させます。
急に強い日光や暖房に当てるとさらに症状が悪化するため、室温を徐々に上げ、風通しの良い場所で様子を見てください。
根が生きていれば春に回復する可能性が高いです。
Q10. 暖房やヒーターで管理する場合の注意点は?
A10. 暖房機器の近くに置くと空気が乾燥しすぎてハダニなどが発生しやすく、また急激な温度変化で株に負担がかかります。
暖房を使う場合は直接の熱風が当たらない場所に置き、加湿(軽い葉水)と風通しの確保を心がけてください。
また、暖房の影響で地温だけ上がっても根が乾いている場合があるので、土の様子を見て適宜少量の水を与えると良いです。
まとめ
多肉植物であるルビーネックレスは想像以上に寒さに強いということが分かりましたね。室内だとどうしても株が弱々しくなりがちなルビーネックレス。
冬場のルビーネックレスは、できるだけ屋外の日向で乾燥気味に育ててみてください。
ルビーネックレスを冬越しさせるコツ3つ
1.断水気味に管理する
2.日向に置く
3.マイナス1度くらいまでなら屋外でもok!
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