「ハオルチアが徒長する原因は?」 「徒長したハオルチアはどうしたらいいの?」
プリプリとした見た目が魅力的な癒しの多肉植物「ハオルチア」。
耐陰性が高く観葉植物として人気の多肉ですが、油断していると徒長して形が崩れてしまいます。
徒長したハオルチアは葉の隙間がスカスカ、茎がひょろひょろ、葉がびろーんと伸びてカッコ悪いですよね。
そこで今回は、徒長したハオルチアを胴切りで復活させる方法を画像付きで分かりやすく解説します。
徒長したハオルチアの直し方は?胴切りで復活させる方法を画像で解説
徒長を起こして形の崩れたハオルチアは、春先に「胴切り」することで形を整えることができます。
適期は春、4月~5月ころ
ハオルチアを胴切りするのに適しているのは、生育が盛んになり始める春です。
ハオルチアは高温と蒸れが苦手なため、梅雨になる前に済ませておきます。
間延びした部分をカット
葉と葉の隙間にテグスまたは糸を滑り込ませます。
テグスを手前でクロスさせ、絞り切るようにして茎を切り取ってください。
下葉を外す
切り取った茎は下の葉を数枚取り除き、土に挿しやすくしておきます。
葉を減らしておくことで蒸散を抑え、発根前の枯死を防ぐこともできます。
乾いた土に挿す
下葉を取り除いたハオルチアの茎は、肥料分を含まない水はけの良い土に挿します。
このとき、すぐに水やりすると切り口から腐ってしまいます。
10日ほど経ったら、水やり
土に挿して10日ほど経ったら、ここで初めて水を与えます。
その後は土がしっかり乾いたタイミングで水を与えてください。
うまくいけば14日~1ヵ月ほどで発根
うまくいけば、2週間~1ヵ月ほどで茎から白い根っこが出てきます。
根が鉢いっぱいになってきたら、多肉植物用の土に植え替えましょう。
元株も管理を続ければ新芽が出てくる
切り取った元株も管理を続けていれば、切り口のまわりから子株が出てきます。
株の状態と時期が良ければ、複数の子株が出てくることも多いです。
明るく風通しの良い場所で管理
胴切りから約8か月経ち、ぷくぷくとした見た目に復活しました。
徒長したハオルチアはそのままでは形が歪なままですが、適期に胴切りすることでむっちりとした姿を取り戻すことができます。
徒長したハオルチアの特徴は?
徒長したハオルチアには以下のような症状がみられます。
葉がびろーんと伸びて形が崩れる
徒長したハオルチアは、上写真のように葉がビョーンと伸びてだらしない印象になります。
また、茎ばかりが伸びてひょろひょろとした見た目になることもあります。
徒長する前のハオルチアはこんな感じでした
ちなみに、徒長する前の姿です。(下写真)
徒長前のハオルチアは葉の隙間が少なく、株全体が締まっていました。
耐陰性があるため少ない光でも育つことのできるハオルチアですが、あまりにも日当たりが悪いと徒長してだらしのない姿になってしまいます。
ハオルチアが徒長する原因は日光不足にアリ
光線不足
植物が徒長する原因でもっとも多いのが日光不足です。
特に、多肉植物を室内で管理している場合は日照不足になりやすいでしょう。
耐陰性の高いハオルチアですが、長く日の当たらない場所に置いていると、日光を求めてひょろひょろと間延びしてきます。
徒長は、ハオルチアの見た目を悪くするだけではありません。 徒長によって株自体が虚弱になり、病気にかかりやすくもなります。
徒長を防ぐためにも、ハオルチアをできるだけ日当たりのよい場所で管理するのがおすすめ。
※ただし、直射日光は葉焼けの原因になるため避けます。
水のやり過ぎも徒長を引き起こす
ハオルチアの生育期は春~秋にかけてです。 この時期に水や肥料をやり過ぎると徒長につながります。
また、肥料のやり過ぎもハオルチアを徒長させる原因です。
徒長したハオルチアには害虫もつきやすくなります。
ハオルチアの徒長を予防する方法とは?
ハオルチアの徒長を防ぐためには、以下のポイントに注意してください。
室内なら南~東向きの窓際、屋外なら半日陰
ハオルチアは0度くらいまでの寒さには耐えられるため、気温が許す限りは屋外で管理するのも徒長を防ぐには効果的です。
室内の場合は光線不足に要注意。
日当たりのよい場所に置いているつもりでも、意外と日照不足になっていたりします。
窓にホコリや汚れなどが窓に付着している場合、人間が想像しているよりも光が遮られています。
また、窓ガラスを通すことで光の量がどうしても軽減します。(紫外線カットガラスや複層ガラスであれば顕著)
※直射日光は避けましょう。また、いきなり暗い場所から明るい場所に移動せず、徐々に慣らしてあげます。
乾燥気味に管理する
水を与えすぎると徒長を起こしやすいです。
ぎゅっと締まった株に育てたいなら、水やりは必要最低限に抑えましょう。
ハオルチアは肉厚な葉に沢山の水分を蓄えているので、頻繁に水やりせずともすぐに弱ることはありません。
ちょこちょこと水やりせず、土が完全に乾いてから水やりするのがコツです。
風通しをよくする
光合成する上で欠かせないのが、光・水・風の3つです。
風通しをよくすることで、気孔の開閉が活発になり光合成のはたらきをサポートします。
特に、冬場は暖房が効いているため窓を閉め切ることが多いです。
定期的に空気の入れ替えをしたり、サーキュレーターを活用して空気の流れを作ってあげることも、徒長を防ぐ手助けになります。
徒長したハオルチアの直し方は?胴切りで復活させる方法を画像で解説【まとめ】
分かっているつもりでも、意外と抑えきれていないポイントもあったのではないでしょうか?
コツをつかんでハオルチアの徒長を防ぎましょう!
ハオルチアが徒長する主な原因2つ
- 日照不足
- 水のやり過ぎ
ハオルチアの徒長を予防する方法
- 室内なら南~東向きの窓際で管理
- 0度程度までは耐えられるため、気温が許す限りは屋外で管理するのが理想
- 水やりは土が乾いてからおこなう
- 風通しの良い場所で育てる