大切に育てていたはずの多肉植物。「多肉植物は乾燥気味に育てる」というのが基本ですね。
しかし、いつの間にか多肉質の葉がしわしわになってしまいお困りではありませんか?
今回は、多肉植物がしわしわになる主な原因と対処法をくわしく解説します。
多肉植物のしわしわが治らないときによくある原因
水やり後、数日経っても多肉植物のしわが治らない場合、根が水分を吸えない状態となっている可能性が高いです。
多湿によるダメージ
多肉植物を植え付けている土が濡れている場合、水のやり過ぎによる多湿が疑われます。
すでに根が傷んで根腐れに発展している場合、次第に葉はしわしわからぶよぶよに傷んでくることが多いです。
下写真は梅雨時期の多湿によって傷んだ多肉植物です。すでに根腐れに発展しており、葉からは水分がにじみ出ているのが分かります。
根腐れに発展している場合、残念ながらそのほとんどが腐敗し枯れてしまいます。
「土が乾ききらないうちに水を与えていた」「風通しのよくない場所に置いていた」「湿度70%以上の高湿状態に長い期間晒されていた」
などの条件が揃うと、多肉植物は根腐れを起こしやすくなります。
さらにくわしく「多肉植物がぶよぶよになる原因と対処法」はこちら
株が弱っている
多肉植物に「植え替え」や「開花(花芽がついたまま)」、「高温期の直射日光」などのストレスが重なった場合も葉がしわしわになることがあります。
株が弱っている場合、根がうまく水分を吸い上げることが出来ずに葉がしわしわになるのです。
下写真はしばらく花芽をつけっぱなしにしていた多肉植物です。葉にしわがよって見るからに弱っていますね。
花芽をつけたままにしておくとそちらにエネルギーが奪われ、このように肝心の元株が弱ってしまうこともあります。
しかし、元気がないからといって、必要以上の水やりをしたり肥料を与えると根を傷めて根腐れの原因になりかねません。
このような場合は、できるだけ風通しのよい半日陰に置いて乾燥気味に管理し様子をみます。花芽がついたままになっている場合はカットした方がよいでしょう。
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多肉植物がしわしわになった時の対処法は?
次に、すでに多肉植物がしわしわになっている場合の対処法をご紹介します。
直射日光を避け乾燥気味に管理し様子を見る
「水を与えて一週間以上経ってもふっくらとしない」「いつまでも土が湿ったまま…」
このような場合は、根腐れや株の体力低下が疑われます。
できるだけ風通しのよい場所へ移動し、直射日光を避けて乾燥気味に管理し様子をみましょう。
その際、肥料は基本的に必要ありません。根を傷める可能性があるからです。
また、季節が梅雨時期や夏場の場合、空気中の湿気により多湿状態が続いて弱っていることも考えられます。多くの多肉植物は高温多湿を嫌うからです。
「30~35度以上の高温が続いている」や「湿度が70%を超える日が続いている」という場合、室内へ移動することも検討します。
室内では、サーキュレーターや扇風機を活用して風通し良く管理してあげましょう。特に、夏は高温によって葉焼けも起こしやすいです。(下写真)
30度以上の気温が続く時期は直射日光を避けた半日陰に置いて乾燥気味な管理を心がけます。移動が難しい場合は遮光ネットや寒冷紗などを使用し強光を防ぎましょう。
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葉がロゼット状に重なり合う多肉植物は、特に「蒸れ」に気を付けよう
特に、夏場に株が弱りやすいのが葉が花のように重なる品種です。
下写真は、筆者が梅雨時期に挿し木したエケベリアになります。発根はしたものの、夏場の高温多湿にやられてそのまま枯れてしまいました。
はじめは葉にしわが寄り始め、徐々にぶよぶよになって腐敗という流れです。
このような事態を防ぐためにも、梅雨時期から夏場にかけてはできるだけ風通しのよい半日陰におくことをおすすめします。
多肉植物のしわしわが治らない!原因と対処法を徹底解説【まとめ】
今回は、多肉植物がしわしわになる原因と対処法をくわしくご紹介しました。
多肉植物がしわしわになったとき、一番に疑うべきは「水不足」でしょう。土がしっかりと乾いているのを確認してから水を与えて様子を見ます。
問題は土が湿っている場合です。
この場合は根腐れに発展している可能性があります。葉の異変に気付いたらできるだけ早めに風通しのよい場所に移動し、乾燥気味に管理し様子を見ましょう。
焦って必要以上の水や肥料を与えると根腐れの進行を招くことも多いです。
まずは、「水をやり過ぎていなかったか?」「湿気(約70%以上)がこもっていなかったか?」「高温期(30度以上)に直射日光を当てていなかったか?」など、ここ最近の管理方法を思い出してみましょう。
その上で、最適な対処方法を見つけてください。
多肉植物がしわしわになる原因と対処法 1.水不足(しばらく水やりをしていなかったor土が乾いている場合) ⇒土がしっかりと乾いているのを確認したら水を与えて様子を見る 2.多湿によるダメージ(土が湿っている場合) ⇒土が乾ききらないうちに水を与えていると根腐れに発展する、乾燥気味に管理し経過を見守る 3.株が弱っている ⇒直射日光を避け、風通しのよい半日陰で通常管理(土がしっかりと乾いてから水やり)を続ける ※いずれも生育が旺盛な春と秋は土が乾いてからの水やり。生育が緩慢になる夏と冬は断水気味に管理。葉にしわがよってからの水やりでもok。
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