ハート型の真っ赤な花がとびきりキュートなアンスリウム(ベニウチワ)。観葉植物の中では珍しく、葉よりも花を楽しむインドアグリーンです。
そんなアンスリウムは定期的に植え替えることで、その美しい姿を長く楽しむことができます。
そこで今回は、アンスリウムの植え替えのタイミング、植え替えの手順についてくわしく解説します。
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アンスリウムは水はけの良い土を好む植物だよ。古くなった土は粒が崩れて団子状に固まり水はけが悪くなる。根詰まりを解消することはもちろん、古くなった土を更新するためにも、鉢植えのアンスリウムには1~2年に1回の植え替えが必要になるんだね。
アンスリウムの植え替え方法を写真付きで解説します!
アンスリウムの植え替えに適しているのは、春から秋にかけての暖かい時期です。アンスリウムは寒さが苦手なため、冬の植え替えは避けましょう。
判断の目安となるのが天気予報です。最低気温が15度以下になったら植え替えは控えた方が無難でしょう。
アンスリウムの植え替え 手順①新しい鉢の準備
新しく使う鉢はひとまわり大きめの物を用意します。目安は今の鉢よりも直径プラス3cmほどのものです。
鉢底に鉢底石を入れ、その上から水はけの良い土を鉢の深さ1/4ほど入れます。
鉢底石を入れる理由は?
土は経年により粒が崩れ、団子状に固まります。すると、鉢内の水はけが悪くなることで根が蒸れ、根腐れを起こしやすくなるのです。
土に比べて鉢底石はそう簡単に崩れません。鉢底石を入れて置くことで鉢内の水はけを長い期間キープすることができます。
アンスリウムの植え替え 手順②鉢から株を取り出す
植え替え先の鉢が準備できたら、いよいよ今の鉢からアンスリウムを取り出します。
鉢の中が根っこでいっぱいになっている場合、なかなか鉢から株が取り出せないでしょう。
その場合は鉢底から細い棒などを差し込み、下から押し上げるようにすると取り出しやすくなることがあります。
根鉢はどれくらい崩す?
鉢から取り出した根鉢(土と根っこの塊)は、古い土と傷んだ根っこを取り除きながらほぐします。
使い古しの箸などで根鉢を軽くつつきながら、根を無理に引っ張らないようにして少しずつほぐしていきます。
古い土は完璧に落とす必要はありません。さまざまな方法がありますが、個人的には全体の1/3程度落せればokです。
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アンスリウムの植え替え 手順③植え付ける
根鉢を崩したアンスリウムをあらかじめ用意しておいた鉢に配置します。
植え付ける高さと位置が決まったら、残りの土を入れて植え付けていきましょう。
内部に空間が残らないように植え付けよう
鉢の内部に余分な空間があると、根が十分に育つことができません。
土を入れる際に使い古しの棒を使って軽くつつきながら作業すると、内部に余計な隙間が生じにくいです。(下写真)
また、植え付け後、鉢を地面に軽く叩きつけるようにして振動を与えると、内部の空気が抜けやすくなります。
アンスリウムの植え替え 手順④たっぷりと水やり
植え替え後はたっぷりと水を与えましょう。鉢底から水が流れ出てくるくらいの量を与えます。
底から出てくる水が透明近くなるまで水をやると、土に付着している汚れをあらかじめ洗い流しておくことができます。
このようにすることで、水やりの度に受け皿が汚れるのを防ぐことができます。
水やり後は風通しのよい明るい場所に置く。肥料は植え替え後1か月経ってからが◎
植え替え後のアンスリウムは風通しのよい半日陰で管理します。直射日光は避けてください。
肥料を与える場合は1か月ほど経ってからにします。根元に触れて、抵抗を感じるようになれば根が活着したサインです。
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まとめ
アンスリウムの植え替えは定期的に行う必要があります。
おすすめは生育がさかんになり始める春の植え替えです。根詰まりしているからといって、気温が低い冬に植え替えるのはおすすめしません。
なんといっても寒さが苦手なアンスリウム。大きな負担となる植え替えは、植物にとって少なからずストレスとなりえます。
できるだけ回復力の高い春先に植え替えることで、冬までのあいだにより長く生育期間をもうけることができますよ。
アンスリウムの植え替え【手順】
- 新しい鉢の準備をする
- 鉢から株を取り出す
- 植え付ける
- たっぷりと水やり
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