リトープスがなかなか分頭しない…。
脱皮する不思議な多肉植物「リトープス」。
リトープスを長く育てていると、脱皮後に1つの株が2つに増える「分頭(ぶんとう)」をすることがあります。
ただ、リトープスがなかなか分頭してくれない…とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、リトープスが分頭する条件と分頭するまでの年数などについてまとめてみました。
この記事を読めば、
- リトープスが分頭するための条件は?
- リトープスは毎年、分頭する?
- リトープスは分頭すると小さくなる?
が分かるよ!
リトープスが分頭するための条件は?
リトープスが分頭して株を充実させるには、光と風、水はけの良い鉢と土、適切な温度が欠かせません。
条件①日当たりの良い場所
リトープスを分頭させたいなら日光が不可欠です。
リトープスは観葉植物と違い、耐陰性がほとんどありません。
日当たりが悪いとなかなか分頭しないどころか、徒長を起こして弱々しい株になります。
ただし、真夏の直射日光には当てないで。高温時に強光に晒すと株が傷みやすいよ。
条件②風通しの良い場所
光合成するうえで欠かせないのが、光・水・風の3つです。
風が通ることで二酸化炭素が供給され、光合成が促進されます。
また、リトープスは蒸れに弱いため、風通しを良くすることで健康を維持できます。
気温が許す限りは屋外管理!
条件③水はけの良い土と鉢
リトープスの株を充実させるには、水はけの良い土と鉢植えが欠かせません。
草花用の土や観葉植物用の土だと保水性が高すぎるため、株が充実する前に蒸れて腐ってしまうことも多いです。
また、小さすぎる鉢では根が窮屈になり、大きすぎる鉢では水を溜めすぎて蒸れます。
条件④5度以下の寒さに晒さない
気温が許す限りは屋外管理することで株を充実させることができますが、極端な寒さに当てるのは避けるべきです。
リトープスは冬型に分類されますが、決して寒さに強いわけではありません。
5度以下の寒さに晒されると生育に影響を及ぼす恐れがあります。
リトープスの分頭の頻度は?
順調に育っていれば2年に1回ペースで分頭することが多い
リトープスは毎年分頭するとは限りません。分頭の頻度は、株の状態や品種によっても異なります。
株が順調に育っていれば、2年に1回ペースで分頭することが多いようです。
リトープスよりもコノフィツムは分頭しやすい傾向
リトープスに比べるとコノフィツムは分頭しやすい傾向にあります。
コノフィツムはリトープスと同じメセン科の多肉植物で、リトープスに比べると小ぶりで球形のものが多いです。
リトープスでは「日輪玉(ニチリンギョク)」が分頭しやすいといわれているよ。
リトープスは分頭すると小さくなる?
脱皮中に水をあげすぎると子株が十分に育たないケースも
リトープスは、脱皮のタイミングで水を与えすぎると子株の成長が早まり、古い葉からの栄養を十分に得られないまま外に出てしまうことがよくあります。
この場合、子株が思うように大きくならず、元株がいつまでも脱皮しないまま腐ってしまうことも多いです。
結論:リトープスを分頭させるためには株を充実させる必要あり。多くは2年に1回ペースで分頭する
- リトープスを分頭させるためには株を充実させる必要がある
- リトープスの株を充実させるためには、光・風・土・鉢・気温などの栽培条件が揃っている必要がある
- リトープスは順調に育っていけば、2年に1回ペースで分頭することが多い