サボテンって育てるのが簡単な植物の代表みたいに言われているけど、どうもうまく育てられない…。
「サボテンすら枯らしてしまう。」
サボテン=育てるのが超簡単と思い込んでいませんか?
実は、置き場所や管理方法によっては、「サボテンを育てるのは難しい…」と感じる方がとても多いんです。
そこで今回は、初心者がサボテンを枯らしがちな理由と水やりのコツ、サボテンを長生きさせるためのポイントについてまとめてみました。
この記事を読めば、
- サボテンは育てるのが難しい?初心者がサボテンを枯らす原因
- サボテンは水をあげなくても大丈夫?水やりのコツ
- サボテンを長生きさせるためのポイント3つ
が分かるよ!
サボテンは育てるのが難しい?初心者がサボテンを枯らす原因
サボテン初心者の場合、「枯らす」というより「腐らせる」ことが多いのが特徴です。
日光不足
サボテンは観葉植物と違い、耐陰性(少ない光で育つ能力)がほとんどありません。
そのため、サボテンは光が足りないと徐々に間延びし弱ってしまいます。
縦方向にばかりひょろ長く伸びるのは日光不足の代表的な症状だよ。
水の与えすぎ
サボテンは水を与えすぎると腐ってしまいます。
全体の約9割が水分のサボテンは乾燥に強い反面、蒸れると腐りやすいです。
サボテンの水やりは土が中心部までしっかり乾いてからおこなうのが基本!
窓を閉め切った室内に放置(風通しが悪い)
サボテンは風通しが悪いと蒸れて弱ってしまいます。
例えば窓を閉め切った室内にサボテンを放置していると、光合成がうまくできずに土がいつまでも湿ったままです。
風通しが悪いと根が蒸れ、株が弱ると同時に根腐れを起こして枯れてしまいます。
植物が光合成する上で欠かせないのが、光・水・風なんだ!
買ってきたままの状態で育てる
よくあるのが購入時点で根詰まりを起こしていたり、水はけの悪い土に植えられていたりするケースです。
特にホームセンターや100円ショップで売られているサボテンの場合、保水性の高すぎる土に植えられていることがよくあります。
肝心の土が合っていないと、どんなに管理を気を付けていても鉢内が蒸れやすくなってしまいます。
サボテンを室内で育てる場合、保水性の高すぎる土だと根が蒸れやすい。サボテンには水はけの良い「サボテン用土」がおすすめ。
夏の晴天時に水を与える
30度を超える夏場の晴天時に水を与えると、鉢内に溜まった水分の水温が急上昇することで根が煮え、そのまま腐ってしまうことがあります。
また、土が湿った状態で夏の直射日光に晒したり、暑くなったコンクリートの床に直接鉢を置くのも根を傷める原因になります。
夏の水やりは日暮れ後に済ませるのがおすすめ。サボテンは高温多湿が苦手。日本の夏は暑すぎるんだ。35度以上だと生育も鈍るよ。
サボテンは水をあげなくても大丈夫?水を与えるときのコツ
乾燥には強いが水を与えすぎると腐る
サボテンは水やりしないと枯れてしまいます。ただし、水のやり過ぎは逆効果。
サボテンは乾燥に強い反面、水の与え過ぎによる蒸れによって根元が腐ってしまいます。
土の中心部まで乾いてからたっぷり水を与える
サボテンに水を与えるタイミングは、「土が中心部までしっかり乾いてから」です。
土が湿っている状態で次から次へと水を与えると、根が常に湿った状態になることで蒸れ、腐ってしまいます。
霧吹きでちょこちょこ水やりするのはNG
根腐れを恐れるあまり、霧吹きでちょこちょこ水やりしていませんか?
実はこれはNG。
土が常に湿った状態になることで根が蒸れやすくなるだけでなく、必要な水分が根まで行き届かず弱ってしまうことが多いです。
健康な根を育てるためには、「土が乾いている時」と「土が湿っている時」のメリハリが大事!
土の乾き具合を教えてくれる便利グッズもある
土の乾き具合がイマイチ分からない…。いちいち土に触るのも面倒。
このような場合、水やりチェッカーを使うのがおすすめです。
スティック状のチェッカーを土に挿しておくだけで、最適な水やりのタイミングを色でお知らせしてくれます。
水やりのタイミング | 与える水の量 | |
春・秋 | チェッカーが「白」になった時 | 鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与える |
夏・冬 | チェッカーが「白」になってさらに3日~4日経ったら | 土の約1/3が湿るくらいの量でok |
サボテンを長生きさせるためのポイント3つ
ポイント①日当たりの良い場所に置くこと
元気いっぱいに育てたい場合、気温が許す限りは屋外で育てるのがベストです。
室内なら南~東向きの窓際に置きます。
サボテンは5度くらいまでなら余裕で耐えられるよ。意外と寒さに強いんだ。
ポイント②水はけの良い土と鉢を使うこと
サボテンは水はけの良い土と鉢を使うことで、根が傷みにくくなります。
鉢は水はけ、通気性に優れる素焼き鉢や、スリット鉢がおススメです。
最低でも鉢底穴の開いている鉢を選ぼう!
ポイント③2年に1回の植え替えで蒸れを防止
サボテンは1年~2年に1回、植え替えることで根の健康を保つことができます。
2年以上植え替えていないと、土の粒が崩れて粘土状に固まり、根が傷みやすくなるからです。
筆者は2年に1回、春に植え替えているよ。植え替えの手順は以下記事を参考にしてみてね。
サボテンに関するよくある質問
サボテンは室内でも育つ?
日当たり、風通しが確保できていれば室内でも長く育てることが可能です。
ただし、窓から離れた壁際や部屋の隅、窓を閉め切った室内に置き続けていると、日光不足・風通し不足によって株が弱りやすいです。
室内でサボテンを育てるなら、明るく風通しの良い南~東向きの窓際に置くことが最低条件でしょう。
窓を閉め切りがちになる夏・冬はサーキュレーター必須だよ。土が7日以上湿ったままだと腐りやすいから注意。
サボテンが付け根から傾いてしまった…
サボテンが付け根から傾き、ぐらぐらと不安定になる場合は根が傷んでいる可能性が高いです。
根腐れが原因の場合、放っておくと腐敗が地上部まで拡がり、手遅れになる恐れがあります。
サボテンが痩せてしまった…
水を与えてもサボテンが膨らまない場合、考えられる原因には以下のようなものがあります。
- 根が傷んで水分を吸えなくなっている
- 過度の暑さ・寒さによって休眠している
- 害虫被害を受けている
結論:サボテンは管理のポイントさえ押さえておけば初心者でも長く育てられる!
- 初心者がサボテンを枯らすときによくある原因が、「水のやりすぎ」「日光不足」「窓の閉め切った室内に放置」「保水性の高すぎる土で育てる」「真夏の晴天時に水やり」など
- サボテンは水を与えないと枯れるが、水をやりすぎると腐る
- サボテンの水やりは土が乾ききってからたっぷりと与えるのが基本
- サボテンを長生きさせるためには、「日当たりの良い場所に置く(室内なら南~東向きの窓際)」「水はけの良い土と鉢を使う」「2年に1回の植え替えで土を更新」が重要