サボテンの調子がなんとなく悪い…。ちゃんと水やりして明るい場所に置いていたのになんで?
サボテンは乾燥に強いから育てるのが簡単。そう思って購入したのに、なんとなく調子が悪い…。
実は、サボテンは「枯らす」ことよりも「腐らせる」ことの多い植物なんです。
今回は、サボテンが腐る原因と枯れた(腐った)時の症状、サボテンが弱った時の再生方法をまとめて紹介します。
この記事を読めば、
- サボテンは枯れるとどうなる?復活できるかどうかの見分け方
- 枯れそうなサボテンの再生方法
- サボテンが枯れる原因
- 絶対枯れないサボテンが欲しいなら人工観葉もアリ
が分かるよ!
サボテンは枯れるとどうなる?復活できるかどうかの見分け方
復活が可能なケース:根元のみ柔らかく、ぐらぐらする
サボテンの根元が痩せて、触れるとぐらぐら不安定になるときは、根の腐敗を起こしている可能性が高いです。
ただ、腐っているのが根元だけでまだ地上部に硬く緑色をしている部分が残っているなら、復活の可能性は残されています。
復活が困難なケース:全体的にふにゃふにゃで茶色っぽい
サボテンが全体的にふにゃふにゃと柔らかく、茶色くしぼんでいる場合は復活が難しいです。
すでに腐敗が根から地上部に広がり、細胞がすべて傷んでしまっている状態です。
腐敗に早めに気づくことができれば復活の可能性はある!
枯れそうなサボテンを再生させる方法
枯れそうなサボテンは「胴切り」で再生させることが可能です。
胴切りに適しているのは、春か秋の生育が盛んで回復力の高い時期です。
手順①腐った部分を切り離す
清潔な刃物を使い、腐敗部分から切り離します。
断面を見て、少しでも茶色い部分があれば取り除いておきましょう。
手順②切り口に殺菌剤を塗布
二次感染を防止するため、切り口には殺菌剤(オーソサイド等)を塗布しておきます。
刷毛や筆を使い、断面全体にまんべんなく殺菌剤が行き渡るようにしてください。
手順③1~3ヶ月ほど乾燥させる
殺菌剤を塗布したら1ヶ月くらいしっかりと乾燥させます。
うまくいけば、2か月くらいで切り口から白い根っこが出てきます。
十分に乾燥させるのが成功の秘訣!
手順④乾いた土に挿す
春または秋に、水はけの良い清潔な土に切り口を乾燥させたサボテンを植え付けます。
すでに発根している方が失敗が少なく安心です。
このとき、あまり深く植えすぎず、倒れない程度に浅く植え付けると失敗しにくいです。
手順⑤10日ほど経ったら水やり
土に挿して10日ほど経ったら、土の約1/3が湿るくらいの量で水を与えます。
直射日光を避けた明るく風通しの良い場所に置き、根がしっかりと張るのを待ちましょう。
梅雨~真夏、真冬は発根しにくいから避けてね。
サボテンが枯れる原因
実は、サボテンは「枯れる」というより「腐る」ことの多い植物です。
定期的に水を与えていたのにサボテンが枯れてしまったという場合、以下のような原因が考えられます。
サボテンが枯れる原因①水の遣りすぎ
土が乾かないうちに水やりしたり、極端に暑い時期や寒い時期に水やりしたりすると、根が傷んで根元から枯れる(腐る)ことが多いです。
サボテンは全体の約9割が水分。水の遣りすぎは腐敗を招きます。
筆者の場合、冬はほぼ断水しているよ。
サボテンが枯れる原因②高温多湿
サボテンは高温多湿が長く続くと体調を崩しやすいです。
特に気を付けたいのが真夏の水やり。35度を超す時期は生育が緩慢になり、根が水分を吸い上げる力も弱まります。
そのため、吸いきれない程の水分を与えていると、根が蒸れて腐敗しやすいです。
サボテンの生育適温は20度~30度くらい。実は、日本の夏はサボテンにとってかなりストレスフルなんだ。
サボテンが枯れる原因③寒さ(5度以下)
サボテンは意外と寒さに強く、5度程度までなら耐えられることが多いです。
ただし、本来は20度~30度くらいを好むため、寒い時期に吸いきれないほどの水分を与えると根がダメージを受けやすくなります。
土が湿った状態で寒さに晒されると、根の細胞が壊れて弱ってしまう。10度以下ならほぼ断水するのが安全。
サボテンが枯れる原因④根詰まり、土の劣化
▲約4年植え替えずに放置した土。粒が崩れて団子状固まっている。
サボテンを2年以上植え替えていない場合、根詰まりや土の劣化によって根が蒸れやすいです。
サボテンは水はけの良い土を好むため、鉢内が蒸れると弱ってしまうことが増えます。
土の粒は経年によって徐々に崩れていく。すると土がカチコチ状態に…。
サボテンが枯れる原因⑤肥料の遣りすぎ
サボテンは肥料を与えずとも問題無く育つことがほとんどです。
吸いきれないほど沢山の肥料を与えた場合、逆に根を傷めてしまう原因になります。
サボテンに肥料を与えるのは、根詰まりしていないこと・株が元気なこと・春か秋であることの3つをクリアしてから。
サボテンが枯れる原因⑥光線不足
サボテンは日光が足りないと徐々に弱ってしまいます。
サボテンはポトスやモンステラなどの観葉植物と違い、耐陰性がほとんどありません。
光線不足が続くことで、ちょっとした環境の変化でダメージを受けやすくなります。
サボテンが枯れる原因⑦風通しが悪い
サボテンを育てる上で欠かせないのが、光・水・風です。
風通しが悪いと土がなかなか乾燥せず、根が常に湿った状態になります。
根は長期間湿り続けているとそのまま腐ってしまうことがおおいです。
底穴の無い鉢に植えるのもサボテンを弱らせる原因!
サボテンの自生地ってどんな環境?
サボテンの主な自生地は、メキシコやアメリカ合衆国の南西部、カリフォルニア州、テキサス州などです。
ソノラ砂漠やモハーヴェ砂漠などの乾燥した地域に特に多く見られます。サボテンの自生地には以下のような共通点があります。
乾燥した環境
サボテンは乾燥した環境を好みます。自生地は砂漠や乾燥した地域が一般的です。
乾燥した気候が、サボテンが水分を貯蔵して生き延びるのに適しています。
頻繁な水やりはサボテンを腐らせる原因!
日当たり抜群
サボテンは日光が大好き。自生地は一般的に日光が豊富な地域です。
特に日中に強い日差しがあり、日照時間が長い地域が多くあります。
室内に置くなら南~東向きの窓際に置くのが最低条件だね。
水はけの良い土
サボテンは水はけの良い土を好みます。自生地では、砂や礫が多く含まれた排水の良い土壌が一般的です。
これにより、水が溜まらず根が腐りにくくなります。
草花用の土だと保水性が高すぎて、サボテンにとっては居心地が良くないんだね。
昼と夜の寒暖差温がある
サボテンが自生する地域では、日中と夜間の温度差が大きいことがあります。
昼間は暑く、夜間は涼しい。このような温度変化が、サボテンの成長や生存に役立っています。
熱帯夜が続く日本の夏は、多くのサボテンにとってかなりのストレスってことだね。
乾燥した風
自生地では風が乾燥しており、湿度が低いことが一般的です。
これもサボテンが水分を貯蔵しやすい環境を提供します。
サボテンは全体の約9割が水分。
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まとめ
- サボテンは枯れると根元がふにゃふにゃと腐ったり、全体が茶色く腐ることが多い。ただし、硬い部分が残っているなら復活の可能性も残されている
- サボテンの根元が腐った場合、できるだけ早めに腐敗部分を切り落とし、切り口を殺菌する。その後、乾燥させて土に挿し、発根させる