多肉植物が好きでよく買ってるけど長持ちしない…。
多肉植物は丈夫で乾燥にも強く、初心者でも簡単に育てられるって聞いていたのに、どうにもうまく育てられない…。
多肉植物がうまく育たない…とお悩みの方。
多肉植物を買ってきたらやってはいけない3つのコトをご存じですか?
多肉植物がうまく育たないとお悩みの方は、ぜひ今回の記事をご参考にされてください。
多肉植物を買ってきたらついやりがちな3つの失敗とは?
多肉植物を買ってきて、以下3つのことをすぐにやると株を弱らせてしまう恐れがあります。
多肉植物を買ってきたらやってはいけないコト①すぐ植え替える
多肉植物を買ってきてすぐに植え替えると、新しい環境への適応と植え替えのストレスが同時にかかることで弱ってしまう恐れがあります。
買ってきた多肉植物を植え替える場合、最低でも4~5日ほど経ってからにするのが無難です。
多肉植物を買ってきたらやってはいけないコト②店頭とかけ離れた環境下に置く
植物はとにかく急激な環境の変化に弱いです。
多肉植物を売っていた場所とあまりにも気温、日当たりなどが違うと株に大きな負担をかけることになります。
- 日当たりイマイチな場所に置かれていた➡いきなり日光に晒すのは×。数日かけて少しずつ明るさに慣らしていく
- 寒い場所に置かれていた➡いきなり暖房の効いた室内に置くのは避ける。気温が許す限りは屋外で管理するのがベスト。霜や雪に当てない
多肉植物は日光を好むけど、暗い場所からいきなり明るい場所に晒すと葉を傷めてしまうこともあるよ。移動は慎重に。
多肉植物を買ってきたらやってはいけないコト③とりあえずの水やり
「植物のお世話=まめな水やり」と思っている方も多いのではないでしょうか?
多肉植物の場合、毎日水やりしていると高確率で腐ります。
多肉植物の水やりは、土が乾いてからたっぷりと与えるのが基本です。
「〇日に1回」などとペースを決めて水やりするのは×。土の乾く速度は気温や日当たり、風通しなどによって変化するもの。水やりのタイミングは土の乾き具合を見て判断してね。
多肉植物を買ってきたら必ずやっておくべきこととは?
多肉植物を買ってきたら必ずやっておくべきことは以下の通りです。
多肉植物を買ってきたら必ずやっておくべきこと①害虫チェック
虫が付いている多肉植物を迎え入れしまうと、他の植物に害虫を拡げてしまう恐れがあります。
多肉植物の葉や株元などに以下のような症状がみられる場合、害虫が寄生している可能性が高いです。
- 葉がベタベタする
- 葉や茎、株元の枯れ葉などに白い綿状のものが付いている
- 葉の色があきらかに悪い
本来であれば購入前に確認しておくのがベスト。多肉植物は株元の枯れ葉に白い綿状の「コナカイガラムシ」がついていることが多いよ。
多肉植物を買ってきたら必ずやっておくべきこと②7日ほどは植え替えず、新しい環境に慣らす
植物は急激な環境の変化に弱いです。新しい場所に慣れるまでは少なくとも1週間~数か月は必要とします。
買ってきたらお気に入りの鉢に植え替えたくなるよね。そんな時は少し大きめの鉢を鉢カバーとして使うのがおすすめ。これなら負担をかけずに新しい環境に慣らしつつ、お洒落な見た目にできるよ。(下写真)
多肉植物を買ってきたら必ずやっておくべきこと③1週間ほど経ったら必要に応じて植え替え
多肉植物を買ってきて一週間ほど経ったら、環境に合わせて植え替えましょう。
植え替えが必要なケースは以下の通りです。
- 鉢底から根がはみ出ている➡ひとまわり大きめの鉢を用意or株分け
- 保水性の高すぎる土に植えられている(土の粒が細かく団子状)➡水はけの良い土、多肉植物やサボテン用の土を使って植え替える
- 通気性がイマイチな鉢が使用されている➡鉢底穴が多めに開いているものが良い。素焼き鉢だと通気性も◎
多肉植物の植え替え適期は春または秋。極端に暑い時期や寒い時期は、株に大きな負担をかけてしまうよ。一般家庭で多肉植物を育てる場合は水はけの良い土を選んでね。
多肉植物を買ってきたら必ずやっておくべきこと④どの時期に生育がさかんになるか確認
多くの多肉植物は春と秋に生育が盛んになる春秋型ですが、中には夏や冬に生育が盛んになる多肉植物も存在します。
あらかじめ、買ってきた多肉植物の生育タイプを把握しておきましょう。生育タイプによって水やり方法が異なります。
- エケベリア、セダムなどメジャーな多肉植物【春秋型】➡春と秋は土がしっかり乾いたタイミングでたっぷりと水やり。夏と冬は土が乾いてさらに3日ほど経ってから、土の約1/3が湿る程度の量で水やりする
多肉植物は季節によってお手入れ方法が異なる!
多肉植物は季節によって成長具合が異なるため、季節によってお手入れ方法を微妙に変える必要があります。
春秋型の多肉植物の場合
春秋型は春と秋に成長するタイプで、初心者でも育てやすいです。
代表的な春秋型の多肉植物にはエケベリア、セダム、ハオルチアなどがあります。
- 置き場所:春と秋は風通しの良い日向に、夏は直射日光を避けた場所に、冬は日当たりの良い室内に置きます。
- 水やり:春と秋は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えることが重要です。夏と冬は乾かし気味に管理。土が乾いてさらに3~4日ほど経ってから土の約1/3が湿る程度の量で水を足します。
夏型の多肉植物の場合
夏型は夏に成長するタイプで、日当たりの良い場所を好みます。代表的な夏型の多肉植物にはサボテン、アロエなどがあります。
- 置き場所:夏から秋にかけて風通しの良い日向に、冬から春にかけて日当たりの良い室内に置きます。
- 水やり:春から秋にかけては土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。冬は基本的には水やりは必要ありません。
冬型の多肉植物の場合
冬型は秋から春にかけて成長がさかんになるタイプの多肉植物です。リトープスやコノフィツムなどが冬型に分類されます。
- 置き場所:気温が許す限りは屋外の明るい場所がベスト。梅雨~夏は風通しの良い半日陰に置くと蒸れにくい
- 水やり:秋から初春にかけては土の表面が乾いたらたっぷりと水を与える。ただし脱皮中や梅雨~夏は乾かし気味に管理すること
自分が買ってきた多肉植物がどの季節型なのかをあらかじめ確認しておこう!ちなみに筆者がこれまで育ててきた多肉植物は、どれも春と秋に生育が盛んになるものばかり。季節型は違っても、過ごしやすい時期に生育がさかんになるものが多い。
初心者でも枯らしにくい。おすすめの多肉はコレ!
初めて多肉植物を育てる初心者の方には、簡単に育てられる多くの種類があります。以下では、初心者におすすめの多肉植物の種類を紹介します。
エケベリア
エケベリアは多肉植物の中でも育てやすい種類です。花びらのような美しい形をした葉が特徴で、様々な品種が存在します。
気温が許す限りは屋外で管理することで丈夫な株に育てることができます。
品種によっては葉が色づくものや肉厚な葉を持つもの、小さいサイズのかわいらしいものなど、様々な特徴があります。
セダム
セダムも初心者におすすめの多肉植物です。小さくぷっくりとした葉が愛らしく、暑さや寒さにも強い特徴があります。
日本の気候にも適応しており、日当たりの良い場所で育てることが好まれます。
鉢植えや地植えにも適しており、グラウンドカバーとしても活躍してくれるものも多いです。
多肉植物はとにかく品種豊富!自分の好みに合わせて品種を選び、楽しく多肉植物の栽培を始めよう。ただし、いきなり高価なレア品種を買うのは避けた方が無難。高価な品種は、多肉の管理に慣れてくる2年目以降に挑戦してみるのがおすすめ。
多肉植物の植え替えに必要な道具と手順
多肉植物を植え替える際には、適切な道具を準備することが重要です。以下に、植え替えに必要な道具と手順をご紹介します。
必要な道具
- 底穴のある鉢:多肉植物の根腐れを防ぐために水はけの良い鉢が必要です。
- 水はけの良い土:多肉植物用土は水がたまりにくいため、根腐れを予防できます。
- 鉢底ネット:鉢底から土や根が流れ出るのを防ぎ、根腐れを防止します。
- 鉢底石:水はけを良くし、根腐れや害虫の侵入を防ぐ効果があります。
- スコップ:土を掘ったり鉢を動かしたりするのに便利な道具です。
- 割り箸:土をほぐしたり根を整えたりするのに使います。
植え替えの手順
- ポットの土を乾燥させる:植え替え前に土の表面を確認し、鉢を持って乾燥度を確認します。
- 鉢に鉢底ネット、鉢底石を敷く:水はけがよくなり、根腐れを防止するために鉢底にネットと石を敷きます。
- 鉢の1/3まで土を入れる:植物の根が張りやすいように、鉢の1/3まで土を入れます。
- 鉢の中心に苗を置き、周りに土を入れる:植物がまっすぐ成長し根が張りやすくなるように、鉢の中心に苗を置き、周りに土を入れます。
- 割り箸で土の表面をほぐし、根と土を馴染ませる:土の中に空気の通り道を作り、根が呼吸しやすくするため割り箸で土をほぐします。
- 植え替え後は明るい日陰で管理し、1週間ほど経ってから水を与える:植え替え後は徐々に慣らしていくため、水やりは1週間ほど待ちましょう。
多肉植物の植え替えを失敗させないために重要なのは、ズバリ時期。どんなに正しい手順で植え替えても、回復力の弱い時期(真夏や真冬)に敢行すると、植え替え後に弱ることも多いんだ。
100均で購入した多肉植物の植え替え注意点
100円ショップで多肉植物を購入する際には以下のポイントに注意しましょう。
株の状態をよくチェックする
100均で販売されている多肉植物は、価格が安いために株の状態が良くないことがあることがあります。
購入する際には、以下の点に注意して株の状態をよくチェックしましょう。
- 葉の色合い:良い状態の多肉植物は、葉がしっかりとした色合いを持っています。新しく茂っている緑色の葉があるかどうか確認しましょう。
- 茎の状態:茎が太くしっかりとしていることが多肉植物の健康な状態を示しています。株の茎が傷ついていないか、しなびていないかを確認しましょう。
- 根の状態:根が張っているかどうかも大切なポイントです。株の下部から根が覗いている場合は、健康な状態を示しています。
これらの要素をよく観察し、健康な多肉植物を選ぶことが大切です。
植え替えに必要な道具と手順
100円ショップで多肉植物を購入すると、植え替えを行う必要があります。植え替えには以下の道具と手順が必要です。
道具
- 新しい鉢:多肉植物の根が広がるスペースを与えるため、一回り大きい鉢を準備しましょう。
- 肥料:植え替え後に栄養を補給するための肥料を用意しましょう。
- 土:多肉植物専用の土を使用しましょう。市販のものや自家製のものを選ぶことができます。
手順
- 新しい鉢に少量の土を敷き詰め、植物を鉢にセットします。
- 鉢の周囲に土を追加し、根を覆うようにします。土を押し固めつつ、植物をしっかりと固定させましょう。
- 植え替え後は、適切な水やりと肥料の管理を行いましょう。
植え替えのタイミングを注意する
100均で購入した多肉植物を植え替える際には、タイミングに注意が必要です。
特に夏は多肉植物にとって厳しい季節。植え替えはダメージを与えてしまう可能性があります。
夏場に購入した場合は、以下の手順を守って慎重に管理することが重要です。
- 購入後は、明るい日陰で風通しの良い場所に置きましょう。植物が環境に慣れるまで1週間から10日ほど待ちましょう。
- 慣れた後は徐々に日に慣れさせ、植え替えを行います。ダメージを最小限に抑えるため、十分に植物が元気になった後に植え替えを行うようにしましょう。
筆者の経験上、多肉植物が弱りやすいのは冬よりも夏。高温多湿を嫌う多肉植物にとって日本の夏はかなり過酷。熱帯夜が続く時期は夜のみ、エアコンの効いた室内で休ませてやるのもおすすめ。
よくある質問
Q1. 多肉植物の水やりの頻度はどのくらいですか?
A1. 多肉植物の水やりの頻度は気温や季節によって異なりますが、基本的には土が乾いたらたっぷりと水を与えることが重要です。水やりの頻度は植物の状態を確認しながら調整しましょう。乾湿のメリハリが重要です。
Q2. 多肉植物の育て方は季節毎に異なるのですか?
A2. はい、多肉植物の育て方は季節によって異なります。春秋型の多肉植物は春と秋に成長し、夏型は夏に成長し、冬型は冬から春にかけて成長します。それぞれの季節に合わせた管理方法を実施しましょう。
Q3. 買ってきた多肉植物を植え替えるタイミングはいつですか?
A3. 新しい環境に慣れるまでは植え替えは控えた方が無難です。最低でも7日は植え替えずに待ちます。また、夏場に多肉植物を購入した場合は植え替えがダメージを与える可能性があるため、暑さが落ち着くまでは植え替えを控えるのが無難です。
Q4. 初心者におすすめの多肉植物はありますか?
A4. 初心者におすすめの多肉植物としてはエケベリアやセダムなどがあります。これらの種類は育てやすく、数えきれないほど品種が豊富に存在するので選ぶのも楽しいです。
多肉植物を買ってきたらやってしまいがちな3つの失敗【まとめ】
- 多肉植物を買ってきてすぐしてはいけないことは「すぐ植え替える」「急激な環境の変化に晒す」「とりあえずの水やり」の3つ
- 多肉植物を買ってきてまずやるべきことは、「害虫チェック」➡「新しい環境に慣らす(1週間~数か月)」➡「必要に応じて植え替え」
- 多肉植物は時期によってお手入れ方法が異なる
- 初心者でも失敗しにくく丈夫な多肉植物が欲しいなら「エケベリア」「セダム」がおすすめ