リトープスは冬型の多肉植物って聞いた。ってことは、冬の外に置きっぱなしで大丈夫だよね?
冬型ってことは寒い時期を好む植物ってことでしょ。なら冬も秋と同じ感じで水遣りを続けていいの?
多肉植物の中では珍しく冬型に分類されるリトープス。
とはいえ、リトープスは寒さに強いというわけではないのです。
そこで今回は、リトープスを冬越しさせるための管理方法をご紹介します。
この記事を読めば、
- リトープスは冬型の多肉植物だから外で冬越しできる?
- リトープスの冬越しで押さえておくべきポイント3つ
- リトープスが冬に柔らかくなる時の原因と対処法
が分かるよ!
リトープスは冬型の多肉植物だから外で冬越しできる?
リトープスは秋から冬、春にかけて生育がさかんになる「冬型」の多肉植物です。
とはいえ、寒さに強いというわけではありません。
※ちなみに、リトープスの中には夏型の品種もあります。たとえば「晃玉(こうぎょく)」は夏に花を咲かせるリトープスです。
リトープスは冬型の多肉植物だけど寒さに強いわけじゃない
リトープスは冬型の多肉植物として知られていますが、寒さに強いというわけではありません。
地域によっては屋外での冬越しは難しいです。リトープスが耐えられる寒さは5度程度までといわれます。
ちなみに筆者は0度程度までなら屋外に置いてるよ。0度を下回りそうなときは室内の窓際に移動。それでも問題なく育ってるよ。品種によっても耐寒温度は異なるから事前に確認してみてね。
0度以下の寒さ、霜に当たりそうなら室内の窓際に移動する
寒さに強いものだと0度程度までは耐えられますが、雪や霜に当たるようなら室内へ移動した方が無難です。
ただし、リトープスは日当たりが悪いと徒長を起こしやすいため、室内で管理する場合は南向きの窓際が適しています。
1月~2月にかけては断水気味に管理し脱皮に備える
リトープスは春先に古い葉を落として新しい葉を出します。いわゆる脱皮です。
1月~2月頃になると、リトープスは古い葉から新しい葉へ水分を移行する時期に入ります。
そのため、1月~2月にかけては土を乾かし気味に管理する必要があります。
リトープスは秋~冬にかけて生育が盛んになり、冬から春にかけては古い葉を落として新しい葉を出すよ。古い葉を落した後は梅雨~夏にかけて休眠に入るんだ。
リトープスの冬越しで押さえておくべきポイント3つ
リトープスを冬越しさせるために押さえておくべきポイントは以下3つです。
リトープスの冬越しポイント①水を遣り過ぎない
リトープスは光が弱いと徒長しやすいです。
冬は日照時間が短くなるため、水を遣り過ぎると胴ばかりが伸びて細長い見た目になります。
夏と同様、冬も断水気味に管理するのが良いでしょう。
冬の水遣り頻度は月に1回程度でok。土がカラカラに乾いてさらに3~4日くらいしてから。明るく風通しの良い場所に置くことが大事だよ。
リトープスの冬越しポイント②可能な限り明るい場所に置く
リトープスは他の多肉植物と違い、冬でも日照不足が続くと徒長を起こしやすいです。
寒さや霜対策のため室内へ移動する場合、南向きの窓際が最適な置き場所です。
間延びさせないためにも、十分な日光と明るさを確保する必要があります。
明るい場所がなかなか見つからないって場合は「植物育成LEDライト」を使うのもおすすめだよ。
植物育成LEDライトを使うことで、冬場の日照不足をサポートしてくれます。
リトープスの冬越しポイント③風通し良く管理する
リトープスを室内で冬越しさせる場合に重要となるのが風通しです。風通しが悪いと根が蒸れ傷みやすくなります。
また、鉢内が蒸れるとカビや害虫のリスクも高くなりやすいです。
特に窓を閉め切りがちな真冬はサーキュレーターをフル活用します。
室内は風の流れがほとんどない。だからといってエアコンの温風を直接リトープスに与えるのは×!過度の乾燥で株が傷んでしまうから注意。
リトープスが冬に柔らかくなる時の原因と対処法
柔らかくなったりシワが寄っているなら乾燥が主な原因
冬のリトープスは腐敗や徒長を防ぐためにも乾かし気味に管理する必要があります。
冬は乾燥気味に管理するため、どうしても葉にシワがよって柔らかくなりやすいです。
とはいえ、乾燥には強いですから無理に水遣りする必要はありません。
冬は春の脱皮を控えているため柔らかくなりがち
また、冬のリトープスは春の脱皮に向けて古い葉が徐々に柔らかくなりやすいです。
古い葉から内部の新しい葉に向けて水分や養分を移行しています。
土がカラカラに乾いている場合は3日~4日ほど経ってから、土の約1/3が湿るくらいの量の水を足します。
冬の水遣りは月に1回程度で十分。明るく風通しの良い場所に置くことが大事だよ。
まとめ
- リトープスは冬型多肉植物であるものの寒さに強いというわけではない
- 0度以下の寒さや霜に当てるのは控えた方が無難
- 地域によっては屋外での冬越しも可能。または冷え込みそうな日のみ室内へ移動し、基本は屋外管理にすると株が丈夫に育つ
- 冬でも気温が許す限りは屋外管理にすることで日光と風通しを確保できる
- 冬に水を遣り過ぎると徒長や根腐れの原因になるため要注意
- 室内管理の場合は南向きの窓際に置くのが基本
- 風通しが悪いと蒸れやカビが発生しやすいため窓を閉め切る真冬はサーキュレーターをまわす
- 冬の水遣りは土がカラカラに乾いてさらに3~4日ほど経ってから土の約1/3が湿るほどでok。月に1回程度で十分
- 冬は葉にシワが寄って柔らかくなりやすい。春の脱皮に向けて古い葉から新しい葉へ水分や養分を移行しているためと考えられる