リトープスを育ててみたけど初心者には難しいって聞いた。やめておいた方がいいかな?
個性的な見た目と生態の面白さからコレクターも多いリトープス。
育てるのが難しいと思われがちな多肉植物ですが、実は管理のポイントさえ押さえておけば初心者でも簡単に楽しむことができます。
そこで今回は、難しいと思われがちなリトープスを長く育てるポイント、難しいと言われる理由などについてご紹介いたします。
この記事を読めば、
- リトープスが難しいといわれる理由は「夏越し」にアリ!
- リトープスは難しい?初心者は避けた方が無難?
- 難しいといわれるリトープス。失敗を防ぐためのポイントは3つ
- 初心者でも育てやすい!おすすめのリトープス【3選】
- リトープスとコノフィツム、難しいのはどっち?
が分かるよ!
リトープスが難しいといわれる理由は「夏越し」にアリ!
リトープスは難しい…。そういわれる最大の理由が「夏越しの難しさ」にあります。
高温多湿を嫌うリトープスにとって日本の夏は過酷
リトープスの自生地は南アフリカの乾燥地帯です。
乾燥地帯と聞くと「暑さに強い」と思われるかもしれませんが、南アフリカの夏は湿度が低く、日本の夏に比べると比較的過ごしやすい穏やかな気候です。
最高気温は30度程度で夜には15度程度まで気温が下がります。
湿度が高く夜になっても気温が下がることが少ない日本の夏。リトープスにとってはかなりのストレスになるよ。
高温や蒸れによって溶けるように枯れてしまうことが多い
一年を通して寒暖の差が激しい日本の気候はリトープスにとって大きな負担になります。
とりわけ日本の夏は湿度が高い上、夜になっても気温が下がらず熱帯夜になることも多いです。
熱帯夜が続くとリトープスは徐々に弱っていく。さらに高温多湿が続くことで根が蒸れ、そのまま溶けるように枯れてしまうことがよくあるんだ。
夏越しが難しいリトープス、梅雨~夏にかけての管理のコツは?
夏はもちろん湿度が高くなる梅雨もリトープスにとっては負担の大きい時期です。
地域にもよりますが、梅雨~夏(6月~9月頃)は断水気味に管理する必要があります。
多くの多肉植物は春秋型といって、春と秋に生育が盛んになるよ。リトープスは気温の下がる冬に生育が盛んになる冬型の多肉植物なんだ。とはいえ、0度以下の寒さや霜に当てるのは控えてね。
☆★リトープスの夏越しの方法、コツについてはこちら↓↓
リトープスは難しい?初心者は避けた方が無難?
管理が難しいといわれるリトープスではありますが、夏越しのコツさえつかめば一年を通して手のかからない育てやすい多肉植物です。
水遣りは土がカラカラに乾いてからでok。忙しい人でも管理しやすい
リトープスは乾燥に強い植物です。自生地では乾燥地帯の岩場に身を潜めるようにして健気に生きています。
そのため、水遣りは土がカラカラに乾いてからでok。
逆に水を遣り過ぎると根が蒸れ、あっという間に溶けるように枯れてしまいます。
リトープスは生長がかなりゆっくり。植え替えは2年~3年に1回程度で十分
リトープスは多肉植物の中でも生長がかなりゆっくり。植え替えは2年~3年に1回ほどで十分です。
水遣りの手間も少なく済むので、忙しい人でも育てやすい多肉植物といえます。
水遣りのタイミングが分からなければ株にシワが寄ってからでok
水遣りのタイミングが分かりにくければ葉にシワが寄ってからでもok。
逆に水を与えすぎると実が裂けてしまったり、徒長や根腐れを起こしてしまったりしやすいです。
水遣りのタイミングさえ気を付けていれば、リトープスは初心者でも育てやすい丈夫な多肉植物だよ!
難しいといわれるリトープス。失敗を防ぐためのポイント3つ
難しいといわれるリトープスでも、以下3つのポイントさえ押さえておけば、初心者でも簡単に育てることができます。
リトープス栽培のポイント①明るく風通しの良い場所で管理
リトープスは屋外でないと育たないということはありません。重要なのは「日当たり」と「風通し」です。
室内であっても明るく風通しの良い場所であれば長く楽しめます。
逆に、日当たりや風通しがイマイチだと徒長や根腐れを起こして弱りやすいです。
リトープス栽培のポイント②水はけの良い土をチョイス
どんなに置き場所や水遣りを気を付けていても、肝心の土がリトープスに合っていないと管理が難しくなってしまいます。
リトープスが好むのは水はけの良い土です。
保水性が高すぎたり肥料分の多い土はあまり好まず、管理も難しくなります。
リトープス栽培のポイント③深く植えすぎないこと
自生地でのリトープスは石に擬態し、岩場に埋まるようにして顔だけぴょこっと出しています。
とっても可愛らしく、鉢植えでも同じように植えたくなるかもしれません。
ただ、リトープスを夏越し・冬越しさせるためには室内管理が必要になる時期もあるでしょう。
室内管理の場合、どうしても蒸れやすくなります。そのため、株のほとんどを埋めてしまうと腐敗のリスクが高まります。
あまり深く埋め過ぎないというのも、リトープスを長く育てる上では重要なポイントだよ。
初心者でも失敗しにくい!おすすめのリトープス【3選】
リトープスは意外にも種類豊富でカラフルです。ここでは、その中でも初心者でも育てやすいおすすめの品種をご紹介します。
初心者におすすめのリトープス①紫李夫人
初心者でも育てやすいリトープスのひとつが紫李夫人です。
ワインレッドの美しいボディにダークがかった赤味のトップの天窓が上品なリトープスで、日本で作出された品種になります。
初心者におすすめのリトープス②オリーブ玉
白味がかったくすみグリーンのボディと透き通るような天窓。
思わず見とれてしまう美しい姿をしているのがオリーブ玉です。
初心者におすすめのリトープス③まずはホームセンターで500円程度の株に挑戦してみる
ホームセンターには500円程度の比較的手ごろなリトープスが販売されています。
これらのリトープスは品種不明なものも多く、雑種や品種名が分からないものが混じっています。
とはいえ、コロンとした見た目とリトープスのユニークな生態を楽しむことは可能です。
初心者はまずは手頃な価格で入手できるリトープスから試してみるのもおすすめ。管理に慣れてきたら気に入った品種のリトープスに挑戦してみて。
リトープスとコノフィツム、難しいのはどっち?
リトープスに似た多肉植物に「コノフィツム」があります。どちらも同じメセンの仲間です。
リトープスもコノフィツムも育て方は基本一緒
姿は微妙に異なりますが、リトープスもコノフィツムも基本の育て方は同じです。
リトープスと同じくコノフィツムも脱皮し、夏越しには注意が必要になります。
レアで高価な品種は初心者は避けた方がいいかも…
とはいえ、いきなり高価なレア品種に挑戦するのは避けた方が無難です。
通常の多肉植物と比べ、リトープスやコノフィツムは管理にコツがいります。
最初は比較的安価な品種から挑戦し、管理に慣れた2年目からはやや高価な品種に挑戦してみるのも良いでしょう。
まとめ
- リトープスが難しいと言われる理由のひとつが夏越し
- 高温多湿な日本の夏はリトープスにとってかなり負担が大きい
- リトープスを長持ちさせるポイントは3つ。「明るく風通しの良い場所に置く」「水はけの良い土を使う」「深く植えすぎない」
- 難しいと思われがちなリトープスだけど、管理のポイントさえ押さえておけば手がかからず初心者でも育てやすい
- 初心者でも育てやすいリトープスには「オリーブ玉」「紫李夫人」「比較的安価な雑種」
- いきなり高価な品種に挑戦するのは控えたほうが無難。最初はお手頃価格のリトープスから入って管理に慣れてきたらお好みの品種にトライしてみるのがおすすめ