✅結論:リトープスは「夏越し」と「水やり」を押さえれば育てられる!
- リトープスは難しいと言われる理由
- 実際に育ててみて感じた「失敗しやすいポイント」
- 成功のカギは「断水」「風通し」「直射日光のコントロール」

リトープスの育て方って難しいの?初心者には向いていない?
このような不安を感じている方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、リトープスは“夏越し”のコツさえつかめば初心者でも育てられる多肉植物です。
リトープスが難しいと言われる3つの理由
リトープスは難しい…。そういわれる最大の理由が「夏越しの難しさ」にあります。
夏の高温多湿に弱く、根腐れしやすい
リトープスが「難しい」と言われる最大の理由は、夏の高温多湿。
原産地は南アフリカの乾燥地帯なので、日本の蒸し暑い気候は大の苦手です。
風通しが悪い環境や、水の与えすぎで根が腐ってしまうケースが多く見られます。
対策ポイント
夏は断水+通風重視。エアコンの風が当たる場所やレース越しの日光下で管理すると◎
水やりのタイミングがわかりにくい
リトープスは多肉植物の中でも水やりの加減が難しい植物です。
成長期(春・秋)と休眠期(夏・冬)で水の必要量が大きく変わり、
特に脱皮前後は“与えすぎると皮の中で蒸れてしまう”ことも。
対策ポイント
葉がしわしわになったら水やりサイン。
それ以外の時期は乾燥気味をキープするのがコツ。
脱皮や休眠など、生育リズムが独特
リトープスは年に一度「脱皮」をして新しい葉に生まれ変わります。
この期間は一切水を吸わないため、他の多肉のように世話をすると逆効果です。
「動きがない=枯れてる?」と勘違いして水を与えてしまい、失敗する初心者も多いです。
対策ポイント
脱皮中は断水が鉄則。表皮が完全にしおれて新しい葉が出てくるまで水を我慢しましょう。
☆★リトープスの夏越しの方法、コツについてはこちら↓↓

リトープスは難しい?やめた方がいいって本当?
ここでは、リトープスが向いている人・向いていない人の特徴や、“かわいそう”と言われる理由、初心者でも失敗しにくい管理方法を紹介します。
向いている人・向いていない人の特徴
リトープスが向いている人
- 水やりを忘れがちな人
- 日当たりのよい環境がある人(窓辺・屋外)
- 成長をゆっくり観察するのが好きな人
リトープスが向いていない人
- 毎日世話をしたいタイプ
- 湿度の高い部屋や風通しの悪い環境しかない人
- 変化が少ない植物に飽きやすい人
「かわいそう」と言われる理由とその誤解
SNSなどで「リトープスはかわいそう」という声を目にすることがあります。
その多くは、“断水”や“脱皮でしぼむ姿”を見ての誤解です。
リトープスは乾燥に強く、水がなくても生き延びる仕組みを持つ植物。
しぼんで見えるのは、古い葉から新しい葉に水分を移しているだけなんです。
💡つまり「かわいそう」ではなく、自然な生理現象なんです。
無理に水をあげる方が、むしろ根腐れの原因になります。
初心者でも失敗しにくい管理方法
初心者でも育てやすくするには、次の3つを意識しましょう。
- 夏と冬は断水を意識する
→ 休眠期はほぼ断水でOK。特に夏は湿気対策を徹底。 - 明るく風通しの良い場所で管理
→ 室内なら南向きの窓辺がベスト。風がこもらないように注意。 - 水はけの良い土と浅植え
→ サボテン用や多肉用の「粒の荒い土」を使用。深植えは蒸れの原因に。
✅ ポイント:
リトープスは“構いすぎないこと”が成功のカギ。
育てるというより「観察して見守る植物」と考えると上手くいきます。
難しいといわれるリトープス。失敗を防ぐためのポイント3つ
難しいといわれるリトープスでも、以下3つのポイントさえ押さえておけば、初心者でも簡単に育てることができます。
リトープス栽培のポイント①明るく風通しの良い場所で管理
リトープスは屋外でないと育たないということはありません。重要なのは「日当たり」と「風通し」です。
室内であっても明るく風通しの良い場所であれば長く楽しめます。
逆に、日当たりや風通しがイマイチだと徒長や根腐れを起こして弱りやすいです。
リトープス栽培のポイント②水はけの良い土をチョイス
どんなに置き場所や水遣りを気を付けていても、肝心の土がリトープスに合っていないと管理が難しくなってしまいます。
リトープスが好むのは水はけの良い土です。
保水性が高すぎたり肥料分の多い土はあまり好まず、管理も難しくなります。

リトープス栽培のポイント③深く植えすぎないこと
自生地でのリトープスは石に擬態し、岩場に埋まるようにして顔だけぴょこっと出しています。
とっても可愛らしく、鉢植えでも同じように植えたくなるかもしれません。
ただ、リトープスを夏越し・冬越しさせるためには室内管理が必要になる時期もあるでしょう。
室内管理の場合、どうしても蒸れやすくなります。そのため、株のほとんどを埋めてしまうと腐敗のリスクが高まります。

あまり深く埋め過ぎないというのも、リトープスを長く育てる上では重要なポイントだよ。
初心者でも失敗しにくい!おすすめのリトープス【3選】
リトープスは意外にも種類豊富でカラフルです。ここでは、その中でも初心者でも育てやすいおすすめの品種をご紹介します。
初心者におすすめのリトープス①紫李夫人
初心者でも育てやすいリトープスのひとつが紫李夫人です。
ワインレッドの美しいボディにダークがかった赤味のトップの天窓が上品なリトープスで、日本で作出された品種になります。
初心者におすすめのリトープス②オリーブ玉
白味がかったくすみグリーンのボディと透き通るような天窓。
思わず見とれてしまう美しい姿をしているのがオリーブ玉です。
初心者におすすめのリトープス③まずはホームセンターで500円程度の株に挑戦してみる
ホームセンターには500円程度の比較的手ごろなリトープスが販売されています。
これらのリトープスは品種不明なものも多く、雑種や品種名が分からないものが混じっています。
とはいえ、コロンとした見た目とリトープスのユニークな生態を楽しむことは可能です。

初心者はまずは手頃な価格で入手できるリトープスから試してみるのもおすすめ。管理に慣れてきたら気に入った品種のリトープスに挑戦してみて。
リトープスとコノフィツム、難しいのはどっち?
リトープスに似た多肉植物に「コノフィツム」があります。どちらも同じメセンの仲間です。
リトープスもコノフィツムも育て方は基本一緒
姿は微妙に異なりますが、リトープスもコノフィツムも基本の育て方は同じです。
リトープスと同じくコノフィツムも脱皮し、夏越しには注意が必要になります。
レアで高価な品種は初心者は避けた方がいいかも…
とはいえ、いきなり高価なレア品種に挑戦するのは避けた方が無難です。
通常の多肉植物と比べ、リトープスやコノフィツムは管理にコツがいります。
最初は比較的安価な品種から挑戦し、管理に慣れた2年目からはやや高価な品種に挑戦してみるのも良いでしょう。
実際に育ててみて分かった!リトープスが難しいと感じる理由
私自身、これまでさまざまな多肉植物を育ててきましたが、その中でもリトープスはやはり“難しい”と感じることが多いです。
特に夏場は調子を崩しやすく、かといって室内に置きっぱなしでも弱ってしまいます。
リトープスを長く育てるには、一年を通して極端な気温の変動を抑えることがとても大切。
もちろん、「適度な日当たり」と「風通しの良さ」は大前提です。
室内管理だけでは限界があると感じた
リトープスは見た目が可愛いので、つい室内の明るい窓辺に飾りたくなります。
しかし実際に育ててみると、室内だけではだんだん弱っていくことが多いと感じました。
日照量や風通しが足りないと徒長しやすく、脱皮のたびに株が少しずつ弱っていく印象があります。
水やりのタイミングが特に難しい
リトープスを枯らしてしまう原因の多くが「水やりミス」です。
乾燥に強いとはいえ、完全に放置していいわけでもなく、
逆に「そろそろ水かな?」と与えたタイミングで腐らせてしまうこともあります。
私の経験上、葉がしわしわになるまで我慢してから与えるくらいがちょうどいいです。
それでも、脱皮期や夏の高温期は思い切って断水が正解。
焦らず“見守る勇気”が必要な植物だと思います。
難しいけれど、それも魅力のひとつ
リトープスは確かに他の多肉植物より手間がかかります。
でも、その難しさこそが魅力でもあります。
脱皮の瞬間や、ゆっくりとした成長を観察していると、
「生きてるんだな」と実感できる不思議な存在です。
🌼結論:リトープスは“難しいのが前提”。
うまくいかない時期も含めて観察する時間を楽しむことが、何よりの醍醐味です。
リトープス育成に関するよくある質問(FAQ)
Q1. リトープスは本当に初心者でも育てられますか?
A. はい。夏越しのコツさえつかめば、基本的には手のかからない植物です。
「水をあげすぎない」「風通しを確保する」この2点を守るだけで失敗はぐっと減ります。
Q2. リトープスが枯れる一番の原因は何ですか?
A. 主な原因は根腐れと蒸れです。
日本の高温多湿な夏は特に危険で、梅雨〜9月頃までは断水気味に管理しましょう。
Q3. 室内でもリトープスを育てられますか?
A. 明るく風通しのよい窓辺なら可能です。
ただし、日照不足だと徒長(ひょろ長くなる)しやすいため、可能なら春秋は屋外に出して日光浴させましょう。
Q4. 夏場の水やりはどうすればいい?
A. 基本は断水です。
見た目がしわしわでも脱皮期や高温期は水をあげず、気温が下がってから再開しましょう。
Q5. 冬は寒さに強いですか?
A. リトープスは寒さに強いが霜に弱いです。
0℃を下回る場合は屋内に取り込み、できるだけ暖かい窓辺で管理しましょう。
Q6. 脱皮中に水やりしても大丈夫?
A. ダメです。脱皮中は新旧の葉の間で水分をやり取りしているため、
水を与えると古い皮が腐ったり、新葉が膨らみすぎて裂けてしまうことがあります。
Q7. どんな土がリトープスに向いていますか?
A. 水はけの良い多肉植物・サボテン用の土が基本です。
市販の培養土を使う場合は、軽石や鹿沼土を3〜4割ほど混ぜて通気性を高めると安心です。
Q8. 植え替えのタイミングは?
A. 2〜3年に1回で十分です。
根詰まりしていなければ無理に植え替える必要はありません。春か秋の涼しい時期がベストです。
Q9. どんな鉢が合いますか?
A. 通気性の高い素焼き鉢や陶器鉢がおすすめです。
プラ鉢やガラス容器は蒸れやすいため、初心者にはあまり向きません。
Q10. リトープスが「かわいそう」と言われるのはなぜ?
A. 脱皮中にしぼんで見える姿を“枯れている”と誤解されることが多いからです。
実際は、古い葉から新しい葉へ水分を移している自然な現象なので心配はいりません。
まとめ
- リトープスが難しいと言われる理由のひとつが夏越し
- 高温多湿な日本の夏はリトープスにとってかなり負担が大きい
- リトープスを長持ちさせるポイントは3つ。「明るく風通しの良い場所に置く」「水はけの良い土を使う」「深く植えすぎない」
- 難しいと思われがちなリトープスだけど、管理のポイントさえ押さえておけば手がかからず初心者でも育てやすい
- 初心者でも育てやすいリトープスには「オリーブ玉」「紫李夫人」「比較的安価な雑種」
- いきなり高価な品種に挑戦するのは控えたほうが無難。最初はお手頃価格のリトープスから入って管理に慣れてきたらお好みの品種にトライしてみるのがおすすめ
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