コロンとした可愛らしい見た目とユニークな生態が魅力的なリトープス。
多肉植物としては珍しく冬型に分類されるため、夏の暑さで弱りやすい植物としても知られています。
そこで今回は、リトープスを夏の暑さから守る方法をご紹介します。
リトープスの主な自生地である南アフリカ。地域にもよるけど、夏は最高気温30度弱、夜は気温が15度程度まで下がるのが特徴。日本の夏に比べると湿度が低く過ごしやすい夏だよ。
リトープスの夏越し方法。気を付けるべきポイントは4つ
湿度が高く35度を超える日も多い日本の夏。
夜になっても気温が下がらず熱帯夜になりがちな日本の夏は、高温多湿を嫌うリトープスにとってかなり過酷な環境です。
リトープスを夏越しさせるためには、以下3つのポイントを押さえておく必要があります。
リトープスの夏越し ポイント①水遣りは土が乾いてさらに3~4日ほど経ってから
梅雨に入ってからは徐々に水遣りを控え目にシフトします。
土がカラカラに乾いて3~4日してからで構いません。与える水の量は土の約1/3が湿る程度でok。
鉢底から水が流れ出るくらいだと多すぎます。目安は土に1回程度です。
リトープスの夏越し ポイント②直射日光に晒さない(夕方の西日に要注意)
日光を好むリトープスですが、真夏の直射日光は大きな負担となります。
屋外の場合は直射日光を避けた日陰~半日陰、心配な場合は遮光ネットを使うのがおすすめです。
特に気を付けたいのが夕方の強烈な西日。高温状態で直射日光に晒されると葉や根が傷み弱ってしまう…。
リトープスの夏越し ポイント③風通しを確保(室内の場合は蒸れやすい)
高温多湿を嫌うリトープスにとって、梅雨~夏にかけては蒸れに注意しなくてはなりません。
屋外の場合は気にする必要は殆どありませんが、室内に置いている場合は要注意。
特に窓を閉め切る時期はサーキュレーターをフル活用し、湿気が一か所に溜まるのを防ぎます。
室内はただでさえ土が乾きにくい。筆者の場合はほぼ一年中サーキュレーターを回しているよ。通気性に優れる素焼き鉢を使うのもおすすめ。
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リトープスの夏越し ポイント④夜になったら室内で冷やす
25度以上の熱帯夜が続く時期は、夜になったらエアコンの効いた室内へ避難させ株を冷やすのもおすすめです。
根が高温に晒され続けることでどうしても株が弱ってしまいます。
リトープスにとってはかなり過酷な日本の夏。ちょっと甘やかすくらいが丁度いいかも。
夏にシワの寄ったリトープスは放置で大丈夫?
夏は断水気味に管理することで蒸れや暑さからリトープスを守ることができます。
ただ、乾かし気味に管理する夏は葉にシワが寄ることも多いです。
とはいえ、焦って水遣りを繰り返すと一気に弱って溶けてしまいます。
夏はシワが寄ってもグッと我慢。涼しくなるまで待とう
乾かし気味に管理する以上、どうしても葉にはシワが寄ってくるでしょう。
断水気味に管理することで樹液濃度が高まり、暑さから株を守ることができます。
可哀そうに感じるかもしれませんが、夏の暑さからリトープスを守るためです。
夏、焦って水や肥料を与え過ぎるのは逆効果
シワの寄ったリトープスを目の当たりにして、焦って水や肥料を与えすぎるのは逆効果になります。
梅雨~夏のリトープスは湿気と暑さで生育が緩慢です。
そんな夏に吸いきれない程の水分や養分を与えた場合、吸収しきれなかった水分や養分が鉢内に停滞し続けます。
結果、根を腐らせてしまうことに繋がります。
夏のリトープスは断水して大丈夫?
冬型のリトープスは夏に生育が緩慢になります。そのため、夏は断水気味に管理することで暑さから株を守ることができます。
生育が緩慢になる夏に水を遣り過ぎるとあっという間に溶ける
梅雨~夏にかけては水遣りの回数、水遣りの量ともに控え目にシフトしましょう。
気温が20度を超えてきたら徐々に水遣りを控えて乾かし気味にします。
夏は土を乾かし気味に管理。水を遣りは土が乾いてさらに3~4日ほど経ってから
土が乾いたタイミングだと早すぎます。土が乾いてさらに3~4日ほど経ってからが良いでしょう。
水の量は鉢底から流れ出るくらいだと多いので、土の約1/3が湿る程度で与えます。
水遣りは天気の良い日をチョイス。明るく風通しの良い場所に置くこと
水を与えるのはできるだけ天気の良い日を選びましょう。
水やり後、雨続きだと湿度によってどうしても土が乾きにくくなります。
根腐れのリスクを減らすためにも、水やり後は7日以内に土が乾くことを意識します。
土が7日以上湿り続けていることのないようにしてね。室内ならサーキュレーターを回して風通し良く管理しよう。
まとめ
- 高温多湿を嫌うリトープスにとって日本の夏は過酷である
- 夏の暑さからリトープスを守るためには「断水気味に管理すること」「直射日光に当てないこと」「風通し良く管理すること」が大事
- 乾燥気味に管理する以上、どうしても葉にシワが寄りやすい
- ただし、シワが寄ったからといって焦って水や肥料を与えるのは控える
- 気温20度程度になってきたら水やりを徐々に再開する
- 水やり後、雨が続く予報だと土が乾きにくくなるため注意
- 7日以上土が湿っていると根が傷みやすい。風通し良く管理する
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