ぷっくりとした赤紫の粒がとっても魅力的な多肉植物・ルビーネックレス。
丈夫で育てやすく増やすのも簡単なルビーネックレスですが、挿し木のやり方がイマイチ分からない…という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ルビーネックレスの挿し木のやり方を写真付きで分かりやすくご紹介します。
ルビーネックレスを簡単に増やしたいという方は、ぜひ今回の記事をご参考にルビーネックレスの挿し木に挑戦してみてくださいね。
ルビーネックレスの増やし方!挿し木で簡単に増やす方法を画像で解説
では、ルビーネックレスの挿し木のやり方を手順ごとにくわしくご紹介します。基本は切って挿すだけ。とっても簡単なのでご安心くださいね。
ルビーネックレスの挿し木 手順①適期は春先か秋口
ルビーネックレスを挿し木で増やすのにおすすめなのは、まだ肌寒さの残る春先か、涼しくなり始める秋の入り口です。
地域にもよりますが、2月~4月頃か10月~11月頃に実施すると発根しやすく失敗しにくいですよ。
ルビーネックレスの生長期は春と秋です。この時期は生育が旺盛なため、挿し木した後の経過も順調に進みやすく発根しやすくなります。
ルビーネックレスの挿し木 手順②10cmほど茎をカット
ルビーネックレスから葉の付いた茎を10cmほど切り取ります。
下写真をご覧ください。
すでに小さな根っこが生えているのが分かりますか。このような部位があると、土に挿した後に発根しやすいです。
ちなみに、挿し木に使用する茎をことを園芸用語で「挿し穂(さしほ)」といいます。 挿し穂を発根させて元の株と同じ性質をもつ個体を増やす方法が挿し木です。
挿し木は挿し芽ともよばれます。挿し木はお気に入りの植物を簡単に増やせるので初心者でも挑戦しやすい繁殖方法です。
ルビーネックレスの挿し木 手順③土を用意
挿し穂を植え付けるための土を用意します。挿し木に適しているのは「肥料分を含まない」「清潔である」「水はけがよい」の3条件を満たす土です。
挿し木に適しているのはどんな土?
・バーミキュライト
・赤玉土(小粒)
・鹿沼土(細粒)
・市販の「挿し木・種まき用の土」など
使いまわしの土は避けた方が無難です。理由は、挿し穂の切り口から菌が浸入し、腐敗の原因になることもあるからです。
ルビーネックレスの挿し木 手順④挿し穂を土に置く
カットした挿し穂を用意した土の上に軽く乗せます。
土は濡らさずに乾いた状態にしておきましょう。
ルビーネックレスの挿し木 手順⑤土をかける
挿し穂の上から軽く土をかけます。発根するのは茎からです。
なので、茎が土で隠れるようにします。葉は光合成をおこなうため見えるようにしておいた方が良いです。
これで挿し木作業が完了です。
また、下写真のようにピンセットを使って挿し穂を差し込んでも構いません。
水は与えずに、直射日光を避けた風通しのよい場所に置きましょう。
すぐに水を与えると挿し穂切り口が塞がれていない状態の場合、そこから腐ってしまう可能性があるからです。
「寝かせて土を被せる」のと「ピンセットで差し込む」のはどっちがいい?
すでに挿し穂から根が伸びている場合、そのまま伏せるように土の上に置いて土を軽く被せるだけでも発根しやすいです。
根が出ていない挿し穂の場合はピンセットで差し込む方が、風で飛ばされたりしにくいです。
ただ、ルビーネックレスは生育旺盛なためそこまで神経質にならずとも発根してくれることが多いです。
重要なのは時期で、生育期である春と秋に挿し木することで失敗を防げます。
ルビーネックレスの挿し木 手順⑥3~4日ほどしてから水やり
挿し木して3~4日ほど経ったら軽く土が湿るくらいの水を与えます。
うまくいけば2週間ほどで発根します。挿し穂に触れて抵抗を感じるようになれば、発根のサインです。
発根後は、土が乾いたら水やりする基本の管理に移行しましょう。
挿し木から約1か月経過したルビーネックレス
上写真は挿し木から1か月ほど経過したルビーネックレスです。丸みのある新しい葉が展開し始めました。
挿し木から約4か月経過したルビーネックレス
生育期を迎えてどんどん葉が増えてきましたね。こんな感じでカットして土に挿すだけでどんどん増やすことが出来るのがルビーネックレスです。
挿し木から約一年経過したルビーネックレス
挿し木から約一年経ちました。容器から溢れるくらいにつるが伸びましたよ。
寒さに強いルビーネックレス。筆者が住む関西では屋外で冬越し可能です。
ルビーネックレスが緑色の時期が挿し木におすすめ
ルビーネックレスは冬以外にもルビー色に染まる時期があります。それが、梅雨時期や真夏などです。
温度や湿度などの影響で生育が緩慢になると葉や茎の赤味が目立つようになります。逆に、葉や茎が青々としている時期は生長が著しい時期です。
そのため、挿し木するなら葉や茎が緑色になっている時期がおすすめです。春先や秋口は生育が旺盛なため、葉緑素の色素である緑色が目立ちます。
ルビーネックレスの増やし方!挿し木で簡単に増やす方法【まとめ】
今回は、ルビーネックレスの挿し木のやり方をくわしくご紹介しました。
基本は、「茎をカットし土に挿すだけ」で「特別な道具も不要」な挿し木ですが、適期におこなうことで失敗をできる限り防ぐことができます。
とはいえ、ルビーネックレスはネックレス系の多肉植物の中でも非常に生育旺盛で丈夫です。
想像以上に簡単に増やすことができる多肉植物のひとつなので、今回の記事をご参考に気軽に挑戦してみてくださいね。
ルビーネックレスの挿し木【手順】
1.挿し木をするのに適しているのは春先or秋口
2.葉の付いた茎を10cmほどカット
3.挿し木用の土を用意し挿し穂の量に応じた容器に入れる
4.挿し穂を土に置くor挿す
5.茎が軽く隠れるくらいに土を被せる(水やりはしない)
6.直射日光を避けた風通しのよい半日陰に置き、3~4日してから水を与える