
ハオルチアの根がスカスカになっちゃった。もうダメ?
鉢から取り出したら根っこがスカスカに脆くなっていた…というトラブルは、ハオルチアではよくあります。
このような場合、もう手遅れかも…と不安になりますが、実は早目に対処すれば復活できる可能性は十分にあります。
今回は、ハオルチアの根がスカスカになる原因から、復活させる方法、復活できるかどうかの見分け方までを解説します!
ハオルチアの根がスカスカになる原因とは?
ハオルチアの根がスカスカになる場合、以下のような原因が考えられます。
過湿による根腐れ
もっとも一般的な原因が水のやりすぎによる根腐れです。
ハオルチアは乾燥を好む植物であり、常に湿った状態が続くと根に酸素が行き渡らず、徐々に傷んでいきます。
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通気性の悪い用土
市販の観葉植物用の土や、保水力の高い培養土をそのまま使っている場合、排水性が不十分なために根が長時間水に浸かり、傷みやすくなります。
通気性・排水性の悪さはスカスカな根の温床です。
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冬場の低温+水やり
気温が下がる冬の時期に水を与えてしまうと、根が冷えて代謝が落ち、吸水できずに腐ってしまうことがあります。
特に5度以下の環境では、水を与えるリスクが一気に高まります。
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根詰まりや古土の劣化
長期間植え替えをしていないと、根が鉢の中でぎゅうぎゅうになり、新しい根が伸びられなくなります。
さらに、土が固くなって酸素を通さず、根の劣化→スカスカ化が進行していきます。
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根の老化
ハオルチアの根も生き物なので、時間が経てば自然と老化していきます。
古くなった根は水や栄養の吸収力が落ち、やがてスカスカになってしまうことも。
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ハオルチアの根がスカスカでも復活できる?判断のポイント
スカスカでも葉が元気なら見込みあり!
根が傷んでいても、葉がぷっくりしており、透明感がある場合はまだ復活の可能性があります。
根がダメージを受けた直後なら、葉に蓄えた水分で一時的にしのげるため、適切に処置をすれば持ち直すことができます。
全体がしぼんでいたら要注意
葉がしわしわになり、触っても張りがなく、水分も感じられない状態になっている場合、根だけでなく株全体が危険な状態かもしれません。
このときは、復活できるかどうかは時間との勝負になります。
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ハオルチアのスカスカな根をどう処置する?復活のための実践ステップ
ステップ1:水やりをやめ、土が完全に乾くまで待つ
根が傷んでいるときにさらに水を与えるのはNGです。
まずは鉢ごと放置し、土がしっかり乾燥するのを待ちましょう。この時点で新たな腐敗を防ぐことが最優先です。
- 目安:室温20~25度なら3~7日程度で乾くことが多い
- 土の表面だけでなく、中まで乾いているか確認するのが大切
ステップ2:鉢から取り出して根の状態を確認する
乾いてきたら、株を鉢から抜いて根の状態をチェックします。
スカスカになっている根は見た目でも分かりやすく、触るとすぐに崩れたり、軽くてカラカラになっていたりします。
この時点で以下の作業を行います
- スカスカの根はすべて清潔なハサミで切除
- 黒ずんでいる部分や、ぐにゃっとした部分も削除
- 根の元から完全に切ってしまってもOK(葉挿しに近い状態で再生可能)
ステップ3:乾燥させてから新しい土に植え替え
傷んだ根を取り除いたら、そのまますぐに植えず、1~2日ほど風通しの良い日陰で乾かします。
切り口が湿ったまま土に戻すと、再び腐る可能性があるからです。
その後、以下のような用土に植え替えましょう
- 排水性の高い多肉植物専用土
- 赤玉土小粒+鹿沼土+軽石などのミックス
- ピートモスや保水剤は極力使わない
ステップ4:植え替え後はしばらく断水
植え替えた直後は最低でも1週間は水を与えずに放置します。
新しい根が出てくるまでは、株にとって「休養期間」となります。焦って水をやってしまうと再び根が傷む可能性があります。
ステップ5:明るく風通しの良い場所に置く
植え替えた後の管理も、復活に向けて非常に重要です。
植え替え直後のハオルチアはダメージを受けているため、直射日光は避けつつ、明るく風通しの良い場所に置くのがベストです。
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ハオルチアの根がスカスカになるのを防ぐ!管理のポイント3つ
ハオルチアの根を健康に保つなら、以下3つのポイントを押さえておきましょう。
水やりは「乾いてから数日後」がベスト
多肉植物は、乾燥に非常に強いため、土が乾いてもすぐに水を与える必要はありません。
特に春秋の生育期以外は、週1〜2回程度でも十分です。
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室温・気温を見て判断する
根腐れの多くは、気温が低い時期の水やりで起こります。
冬場は「断水気味」に、夏場は「蒸れを避けて涼しい場所」に置くなど、季節によって管理方法を変えることが重要です。
鉢・用土の見直しも効果的
通気性の良いスリット鉢や素焼き鉢にするだけでも、根の状態は大きく改善します。
また、定期的な植え替え(1〜2年に1回)で、古くなった土や詰まった根を整理することも予防策になります。
ハオルチアの根がスカスカでも復活させた記録|私の実体験
私が育てているハオルチアのひと鉢が、夏の終わりに突然しおれてきて、「これは変だ」と思い鉢から出してみたところ、
根がほぼすべてスカスカになっていたことがありました。
焦りましたが、以下の手順で無事に復活させることができました。
土が完全に乾くまで待機(約5日)
根腐れの進行を防ぐために、水やりを完全にストップし、鉢ごと乾燥させました。
鉢から出してスカスカな根をすべて切除
傷んだ根を放置すると復活できないため、スカスカになっていた根はすべて清潔なハサミで取り除きました。
風通しのよい場所で1日乾かす
切り口が乾くまで日陰で乾燥。これで植え替え後の腐敗を防げます。
赤玉土+軽石で植え替え
排水性・通気性の良い用土を使い、根が快適に呼吸できる環境を整えました。
水やりは植え替えから10日後に少量ずつ再開
すぐに水を与えると再び根を傷める可能性があるため、しっかり落ち着いてから控えめに水をあげました。
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まとめ:ハオルチアの根がスカスカでも諦めないでok!
「ハオルチアの根がスカスカになってしまったら、もう手遅れなのでは…」と思ってしまうかもしれませんが、実はそうではありません。
むしろ、根の状態に早く気づいて適切に対処することができれば、回復のチャンスはあります。
- スカスカな根は根腐れや過湿が原因のことが多い
- まずは水やりを止めて、土が乾くのを待つ
- 状態を見極めて、根の整理と植え替えを行う
- 新しい環境で静かに休ませることが復活への鍵
ハオルチアは意外とタフな植物。根がスカスカになっても、適切なケアで再び元気な姿を取り戻してくれます。
ぜひあきらめずに、できることを試してみてくださいね✨