「ハオルチアの遮光って、どのくらいがちょうどいいの?」
ハオルチアは、日差しに強くない多肉植物の一種で、特に夏の直射日光は、葉焼けや枯れの原因になることも。
とはいえ、光が足りなければ徒長してしまい、美しいロゼット型の姿が崩れてしまいます。
そこで今回は、ハオルチアに適した遮光率、遮光ネットの選び方や設置のコツ、遮光が必要なサインまで分かりやすく紹介します!
ハオルチアに遮光が必要な理由
ハオルチアの原産地は南アフリカで、木陰や岩陰などの柔らかい日差しの中で育ちます。
そのため、直射日光に長時間さらされるのは苦手です。
ハオルチアを遮光しないとどうなる?
- 葉焼け:葉が茶色く変色し、回復しないこともある
- 脱水症状:強い日差しで葉の水分が奪われる
- ロゼットが崩れる:過度なストレスで葉の形が変化
自生地でのハオルチア
ハオルチアは、強烈な日差しが照りつける開けた場所ではなく、他の植物や地形に守られた「半日陰」のような環境を好みます。
つまり、野生では「直射日光を避けながら、明るさはしっかり確保する」という絶妙な光環境の中で生きています。
▶ハオルチアに最適な置き場所はどこ?押さえておくべきポイントは光と風!
ハオルチアに適した遮光率の目安(季節別)
遮光率とは、光をどれだけ遮るかを数値で表したものです。遮光率50%なら、光の半分を遮るということ。
ハオルチアにとって適した遮光率は、季節によって変わります。
春(3月〜5月)のハオルチアに必要な遮光
- 遮光率:30〜40%
- 理由:春の光は強すぎず、植物が活発に成長する時期。ただし急な気温上昇に注意。
夏(6月〜8月)のハオルチアに必要な遮光
- 遮光率:50〜70%
- 理由:最も遮光が必要な季節。直射日光は葉焼けを引き起こすため、しっかり遮光を。
秋(9月〜11月)のハオルチアに必要な遮光
- 遮光率:30〜50%
- 理由:夏ほどではないが、日差しはまだ強め。徐々に遮光を減らしていく。
冬(12月〜2月)のハオルチアに必要な遮光
- 遮光率:基本的に不要(0〜20%)
- 理由:日差しが弱くなるため、できるだけ光を取り入れてOK。ただし地域によっては室内に取り込むなどの工夫を。
ハオルチアに使う遮光ネットの選び方と使い方
遮光率が記載されている遮光ネットを選びましょう。よく使われるのは以下のようなものです。
ハオルチア向け遮光ネットの例
- 30~40%:春・秋向き
- 50%:夏前後に使用
- 70%:真夏の日差し対策に
ハオルチアの遮光ネット設置のポイント
- ハオルチアの上からふんわりかける(密着させない)
- ベランダではネット+すだれの併用も効果的
- 風通しを妨げないように設置
ハオルチアが「遮光が必要」と教えてくれるサイン
植物は言葉を話せませんが、表情や姿で「困ってるよ」と教えてくれます。
ハオルチアの遮光不足のサイン
- 葉が茶色くなる
- 葉先が乾燥してカリカリに
- 葉が透明感を失い、濁ったような見た目に
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ハオルチアの遮光過多のサイン
- 葉が細長く徒長する
- 色が薄くなる(緑が薄くなる)
- 成長が極端に遅くなる
ハオルチアの品種による遮光の違い
ハオルチアにはさまざまな品種があり、日光への強さにも違いがあります。
日差しにやや強いハオルチア品種
- ハオルチア・オブツーサ
- ハオルチア・クーペリー
日差しに弱いハオルチア品種
- ハオルチア・ピクタ
- ハオルチア・レツーサ(品種によりけり)
ハオルチアの遮光に関するよくある質問
Q1. ハオルチアに遮光ネットは必要ですか?
夏場の直射日光が当たる場所では必要です。ベランダや庭で育てている場合は、遮光ネットが有効です。
Q2. 室内でもハオルチアに遮光が必要ですか?
南向きの窓などでは、夏場に光が強すぎることがありますが、窓越しの光であれば、基本レースカーテンは不要です。
ただ、葉が傷むようなら随時調整しましょう。
Q3. 遮光率は高いほどいいの?
遮光しすぎると徒長の原因になります。季節に応じて30~70%の範囲で調整するのが理想です。
真夏は遮光率70%ほどのものを使用しましょう。
Q4. 100均の遮光ネットでも大丈夫?
問題ありませんが、遮光率の表示があるものを選ぶとより安心です。
Q5. ハオルチアが徒長してしまいました。遮光が原因?
遮光が強すぎた、または逆に光が足りなかった可能性があります。置き場所や遮光率を見直しましょう。
▶徒長したハオルチアの直し方は?胴切りで復活させる方法を画像で解説
Q6. 遮光ネットの代用になるものはありますか?
すだれ、レースカーテンなどが使えます。株が蒸れないよう、通気性を確保しましょう。
Q7. 遮光すると風通しが悪くなりませんか?
ネットをふんわりかける、風通しの良い設置を意識することで防げます。
Q8. 遮光ネットはどのくらいの高さに設置すればいい?
植物から10~30cm程度離すと、光と風が適度に届きやすくなります。
Q9. 雨の日でも遮光ネットはかけておくべき?
曇天や雨の日は光量が落ちるため、遮光率の高いネットは外しても大丈夫です。
Q10. 遮光を始めるタイミングはいつ?
春の終わり頃から徐々に始め、気温や日差しの強さに応じて調整するとよいでしょう。
まとめ:ハオルチアには「季節と状態」に合わせた遮光を
ハオルチアを元気に、美しく育てるためには「遮光」が欠かせない要素です。
特に夏場は、葉焼けを防ぐために高めの遮光率が必要ですが、冬場はできるだけ日光を取り入れるのが理想です。
今回の記事を参考に、ハオルチアの遮光管理を見直してみてくださいね。