サボテンがふにゃふにゃしているみたい。ちゃんと水やりしていたのに、原因は何だろう?復活させるためにはどうすべき?
乾燥に強く手がかからないと思われがちなサボテンですが、管理方法を間違えるとあっという間に弱ってしまいます。
特に、水遣りしてもサボテンのふにゃふにゃが改善しない場合は要注意です。
そこで今回は、サボテンがふにゃふにゃになってしまう原因と復活させる方法、ふにゃふにゃにさせないための対策などをまとめてみました。
この記事を読めば、
- サボテンがふにゃふにゃになる原因は主に2つ!
- 寒さでふにゃふにゃになったサボテンを復活させる方法
- 根腐れでふにゃふにゃになったサボテンを復活させる方法
が分かるよ!
サボテンがふにゃふにゃになる原因は?
サボテンがふにゃふにゃに傷んでしまう原因は主に2つです。
サボテンがふにゃふにゃになる原因①寒さ(5度以下)
冬の気温が0℃近くまで下がると、サボテンがふにゃふにゃになって表面に水分が滲むように傷むことがあります。
これは、寒さによって水分が凍結し、細胞が破壊されるためです。
土が濡れている状態で0度以下の寒さに当たると、細胞が壊れてふにゃふにゃになってしまうことがあるよ。買ってきた野菜を間違えて冷凍室に入れたら、しなしなになっちゃうあの現象と同じ。
サボテンがふにゃふにゃになる原因②蒸れ、水の遣りすぎ
サボテンは乾燥に強いものの、水の与えすぎによる蒸れで腐敗を起こしやすいです。
特に気を付けたい時期が、梅雨~真夏にかけて。
30度を超えると生育が緩慢になることで根が水分を吸収する力が弱まり、土が乾いてすぐに水を与えていると、水分吸収が間に合わずに根が腐りやすいです。
根が腐ると腐敗が地上部まで拡がっていく。復活させるためには早目に気付いて対処することが大事!
ふにゃふにゃになったサボテンを復活させる方法
全体が腐敗してしまった場合は、回復が難しい状態になりますが、一部だけが腐っている場合は、その部分を切り落とすことで復活が可能です。
トゲの鋭いサボテンの場合は怪我に注意。トングやグローブを使って、トゲが刺さらないようにしてね。
手順①根腐れの確認
サボテンが根腐れを起こしているかどうかを確認しましょう。
根元の色が変色し、ぶよぶよして触れるとグラグラな場合、根腐れの可能性が高いです。
根腐れが原因の場合、根元から地上部に向かって腐敗が拡がっていくよ。早目の対処が復活のポイント。
手順②カットする部位を決める
ふにゃふにゃと腐敗した部分から1cmほど上を切ります。
切断面がデコボコにならないように、切れ味の良い刃物を使用しましょう。
手順③根腐れの進行度合いの確認
カット後、断面を確認して茶色く腐っている部分があれば無くなるまでカットします。
進行度合いを確認し、根腐れしていない部分まで輪切りにしてください。
手順④断面の殺菌消毒
根腐れが進行した部分を切り落としたら、断面に殺菌剤(ベンレート)を塗りましょう。
これにより、再感染を防ぎます。
ベンレートは水で500倍に薄めて使うよ。ペットボトル500mlなら、ベンレート水和剤1/2包を常温の水に溶かして使おう。
手順⑥7日ほど切り口を乾燥させる
カット後のサボテンを直射日光の当たらない日陰に置き、乾燥させましょう。
サボテンの大きさや湿度によっては、7日ほど必要です。
手順⑦サボテンを土に乗せる
切り口が完全に乾燥したサボテンを乾いた土に乗せ、倒れないくらいに植えます。
水はけの良い清潔な土で、肥料分を含まない無機質な土がベストです。
軽石(小粒)や日向土(小粒)、赤玉土(小粒)、バーミキュライトなどを適当に混ぜたものでok。腐葉土や堆肥などの有機質を含む土は、避けた方が無難。
手順⑧4~5日後、水遣り
サボテンを土に埋めて4日~5日ほど経ったら水を与えます。
最初は吸水力が不完全なので、土の約1/3が湿るくらいの量でokです。
冬場は発根しにくいから、断面を乾燥させたまま春まで待って。乾湿のメリハリをつけることで発根を促すよ。
サボテンがふにゃふにゃな時によくある質問
復活できるかどうかの見分け方は?
- 部分的にふにゃふにゃ➡復活の可能性あり
- 全体的にふにゃふにゃ➡残念ながら復活は難しい
寒さや根腐れによってふにゃふにゃに傷んだ部分は元に戻せませんが、まだ硬い部分が残っているなら復活の可能性は残されています。
ただし、すでに細胞が壊れて腐った部分を残しておくと、そこから再度腐敗が拡がる恐れがあります。
復活させる場合は傷んだ部分を取り除く必要があります。
どうにもうまく育たない…失敗を防ぐコツはある?
- 水遣りは土がしっかり乾いてからおこなう
- 室内なら南~東向きの窓際に置く
- 窓を閉め切る時期はサーキュレーターをまわして風通しを確保
- 水はけの良い土(草花用の土は適さない)と通気性に優れる鉢(最低でも底穴の開いているものを使う)
サボテンは乾燥には強いものの、水の遣りすぎによる蒸れにはかなり弱いです。
水遣りは土が乾いてから与えるのが鉄則ですが、保水性の高すぎる土や底穴の開いていない鉢を使用していると失敗しやすくなります。
土が長く湿り続けることで根が蒸れるため、小分けにして毎日ちょこちょこ水遣りするのも×です。
サボテンを健康を保つためには、土が乾いている時と湿っている時のメリハリが大事だよ。あとは十分な日光と風通し。
水遣り頻度は時期によって変えるべき?
- 春・秋…土がしっかりと乾いたタイミングで鉢底から水が流れ出るくらいにたっぷりと与える。受け皿の水はこまめに捨てること
- 梅雨~真夏・冬…土がしっかり乾いてさらに3~4日くらい経ってから、土の約1/3が湿るくらいの量で水を与える。夏場は夕方以降、冬は暖かい日の午前中に済ませると失敗しにくい
「サボテンは暑いのが得意」ってイメージが強いかもしれないけど、実際は20度~30度くらいが適しているよ。つまり、日本の夏はサボテンにとって過酷すぎるんだ。夏場は高温で生育が鈍るから、水を遣りすぎるととたんに根が蒸れて弱ってしまうから注意!湿度で土が乾きにくい梅雨時期も水やりは控え目にシフトしてみて。
土が乾いたかどうかがイマイチ分からない…
土に挿しておくだけで土の乾き具合を測定し、最適な水遣りのタイミングを色でお知らせしてくれる便利グッズもあります。
- 土が乾いたとき…白
- 土が濡れているとき…青
筆者も「これだけは枯らしたくないな~」って鉢植えにはサスティーを使っているよ。管理がグッと楽になると同時に、水の遣りすぎによる根腐れを防いでくれる便利アイテム。中芯を交換すれば本体部分は繰り返し使用可能!
サボテンに適した鉢は?
- 鉢の排水性が悪いと根腐れの原因となる。最低条件として底穴の開いているもの。通気性に優れる素焼き鉢やスリット鉢がおすすめ
- サボテンの大きさに合った深さの鉢を選ぶこと。サボテンに対して、鉢が大きすぎたり深すぎると水分が溜まりやすくため注意
- サボテンのサイズに対して鉢が深すぎるかも…と感じる場合は、鉢底石を多めに入れて排水性を確保するとよい
ちなみに筆者はテラコッタを使っているよ。素焼き鉢ほどじゃないけど、通気性に優れるからサボテンとの相性◎。
まとめ
- サボテンがふにゃふにゃになる主な原因は寒さや湿度の影響、栄養不足、病気や害虫の存在など、様々な要素によるもの
- 寒さによる影響では、温度管理と適切な水やり、病気や害虫の予防が重要
- 根腐れによるふにゃふにゃ化では、根腐れの予防策と胴切りによる復活方法がある
- 根腐れを防ぐためには、適切な水やりや日光管理、風通しの良い環境づくりが必要
- 胴切りによる復活方法では、根腐れの部分を切り落とし、殺菌消毒や乾燥させることで再生させることができる
室内なら十分な光と風が得られる南向きの窓際がベスト。壁際や部屋の隅なんかだと、光線不足によってひょろひょろに間延びしやすい。光が足りないと株自体も弱るから、ちょっとした環境の変化でダメージを受けやすくもなる。観葉植物と違ってサボテンは耐陰性がほとんどない。