アガベの調子が何となく悪い…色がくすんだように見えたり、葉が割れたりする。肥料が足りてないのかな…?
アガベの元気が無い場合、ついつい焦って肥料を与えたり、日光浴をさせたりしがちですね。
実は、元気がないときに肥料を与えたり、急に強い光を当てたりするのは避けるべきです!
今回は、アガベの元気がない時にやってはいけないことと、よくある症状別の原因と対処法を紹介します。
この記事を読めば、
- アガベの元気がない時に初心者がやりがちな失敗3つ
- アガベの色が薄くなって元気がないときの原因と対処法
- アガベが赤くなって元気がないときの原因と対処法
- アガベの葉が割れて元気がないときの原因と対処法
- アガベに水やりしてもシワが戻らない時の原因と対処法
が分かるよ!
アガベの元気がない時に初心者がやりがちな失敗3つとは?
元気がない時にやってはいけないこと①急に強い光を当てる
アガベの元気がない場合、急に強い光に当てるのはNGです。
日光不足で弱っている場合でも、急に強い光に当てると葉が傷んだり、株が弱ってしまう恐れがあります。
元気がない時にやってはいけないこと②肥料を与える
元気がない時に肥料をあげると、さらに根を傷めてしまう恐れがあります。
地上部の調子が悪い場合はそれと比例して、根もダメージを受けていることが多いです。
弱った根は肥料分をスムーズに吸収できないんだ。吸収されずに残った肥料分は長く土に留まり、根を傷めてしまう恐れがあるよ。
元気がない時にやってはいけないこと③とりあえずの水やり
元気がないからといって、とりあえず水やりするのは避けた方が無難です。
調子が悪い原因が根腐れの場合、過剰な水やりはさらに根を傷める原因になります。
水やりする前は、土がしっかり乾いているか確認してね。土が乾いているなら水やりして様子を見よう。
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アガベの色が薄くなって元気がないときの原因と対処法
▲葉が間延びしたり、葉が開いたり、色が薄くなったりするのは光線不足の症状
主な原因
- 葉焼け
- 害虫被害
- 光線不足、など
対処法
- 葉焼けが疑われる場合は置き場所の見直しから。夏場の屋外で管理するなら遮光ネットは必須
- 光線不足が疑われる場合は置き場所の見直し。アガベは日光を好むため、室内なら南~東向きの窓際に置くのがベスト。屋外なら半日陰~日向(ただし夏は半日陰or遮光ネット使用)
- 害虫被害が疑われる場合、新芽まわりや葉の付け根に害虫が潜んでいる可能性がある。数が少ないならピンセットや綿棒で取り、被害面積が広いなら殺虫剤を使うのがおすすめ
光に当たる部分が白っぽく変色する場合、強い光によって葉焼けを起こしている可能性が高井。株全体の色が薄く見える場合は、光線不足が考えられる。部分的にシミのようになっているなら、害虫被害も考えられるよ。
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アガベが赤くなって元気がないときの原因と対処法
アガベが赤くあるのは「ストレスカラー」と呼ばれ、何らかのストレスを受けている状態です。
主な原因
- 寒さ
- 高温
- 過度の乾燥、など
対処法
- 5度以下なら室内へ移動し寒さによるストレスを避ける
- 30度以上かつ熱帯夜が続く夏場は、室内で管理することも検討(屋外管理の場合は夜間のみ室内で休ませるのもおすすめ)
- 過度の乾燥状態があまりにも長く続くと根も傷めやすいため注意
経験上、極端な暑さと寒さに晒される真夏・真冬にストレスで赤くなることが多い。気温が落ち着いてくれば自然と元の色に戻ることも多いよ。
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アガベの葉が割れて元気がないときの原因と対処法
▲葉に厚みのある品種は葉割れを起こしやすい
主な原因
- 断水状態から急に沢山の水を与えることで、葉の成長が追い付かず割れる
- 乾燥・高温状態で強い光に当たる、など
対処法
- 夏の直射日光は避けるor遮光ネットを使用
- 断水気味の管理から水やりを再開する場合、最初は少量から水を与える
夏場、屋外管理の場合で水はけの良い土に植えていると、想像以上に乾燥状態が長く続いてしまうことも多い。乾燥した状態で夏の直射日光に晒されると、葉が焦げると同時にひび割れたように傷むこともあるよ。特に「王妃雷神」のように葉に厚みのある品種は葉割れを起こしやすいんだ。
アガベに水やりしてもシワが戻らない時の原因と対処法
主な原因
- 根腐れ
- 極端な暑さ・寒さ
- 病害虫、など
対処法
- 根腐れが疑われる場合、鉢から取り出し腐った根を取り除く。水はけの良い土に植えて発根を待つ
- アガベは20度以下・30度以上になると、徐々に根が水分を吸い上げるまでに時間を要するようになる。多少葉にシワが寄っても無理に水を与えないことで耐寒性を高められる
- 病害虫が疑われる場合、新芽の周りや株元に虫が付いていないか確認。ただ、虫が土の中に潜んでいる可能性もあるため、心配なら殺菌剤に20分ほど鉢ごと浸けるか殺虫剤の使用を検討
真夏と真冬は、生育が緩慢になるため断水気味に管理する必要がある。その際、どうしても葉にシワが寄りやすいよ。アガベは、乾燥よりも水の遣りすぎによるリスクの方が高いんだ。
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アガベの元気がないときによくある質問
株に触れるとぐらぐらして弱々しい…
株に触れてぐらぐら不安定になっている場合、根がダメージを受けている可能性が高いです。
水の遣りすぎや寒さ、高温や蒸れなどによって根腐れを起こしていることが多いです。
☆★アガベが根腐れしたときによくある症状は?原因と復活方法を解説↓↓
土の表面に根が飛び出してきた…
▲乾燥や根詰まり等によって行き場を失った根が表面に出てきた
土の表面に根っこが飛び出してくる場合、水不足や根詰まりなどが疑われます。
また、アガベの根は直根性の性質を持つため、太い根が真下に伸びていきます。
浅すぎる鉢だと根が行き場を失い、土の表面に出てくることが多いです。
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ただし、アガベの植え替えは春~初夏に済ませておくのがベスト。極端な暑さ・寒さに晒される時期はさらに株を弱らせてしまう可能性があるから避けてね。
水やりしても葉にハリが戻らない…
水やり後、7日以上経っても葉にハリが戻らない場合、根がダメージを受けている可能性が高いです。
たとえば、土が乾かないうちに次から次へと水を与えていると根が傷みます。
また、15度以下になると生育が鈍るため、根が水分を吸う力も弱くなります。
根腐れが疑われる場合は鉢から株を取り出し、傷んだ根を取り除いて植え替えるのが基本。ただし、極端な暑さ・寒さに晒される時期は株の状態をみて気温が落ち着くまで待って。
☆★アガベが根腐れしたときによくある症状は?原因と復活方法を解説↓↓
まとめ
- アガベの元気がないときは、「肥料やり」「強い光に当てる」「とりあえずの水やり(土がしっかり乾いてるなら水やりして様子を見る)」は控える
- 症状やこれまでの管理環境(日当たり、気温、水やり頻度、植え替えなど)などから原因を探ることが大事
夏と冬に元気がないのは普通。なぜならアガベは極端な暑さ・寒さを嫌うから。問題は春と秋に元気がない場合!