リトープスを種から育ててみたいけどやり方がイマイチ分からない…。
リトープスの種まきに適した時期や土、容器が分からない。そもそも種から育てるとどれくらいで大きくなるの?
今回はこのような方へ向け、
リトープスの種まき方法から種まきに適した時期や容器、土、発芽後のお手入れ方法までをまとめてご紹介します。
この記事を読めば、
- リトープスの種まきのやり方
- リトープスを種から育てるメリット・デメリット
- リトープスの種まきに適した時期は?冬にまいても大丈夫?
- リトープスの種まきに適した容器
- 種まきした容器は腰水が必要?
- リトープスの種まきに適した土
- 冬にリトープスの種をまいてみた【経過ブログ】
が分かるよ!
リトープスの種まきのやり方
まずはリトープスの種まきのやり方から見ていきましょう。
リトープスの種まき 手順①適期は秋~初冬ころ
リトープスは秋~春にかけて生育がさかんになる冬型の多肉植物です。
そのため、種まきするなら夏の暑さが落ち着く10月頃が適しています。
冬型といっても寒さに強いわけではない。種まきは10月頃、遅くても11月までには済ませておくのがおすすめ。
リトープスの種まき 手順②粒子の細かい清潔な土を用意
リトープスの種は驚くほど小さく細かいのが特徴です。
粒子の粗い土だと種が容器の底に落ちてしまう恐れがあります。
そのため、リトープスの種をまくなら粒子の細かい清潔な土を使いましょう。
リトープスの種まき 手順③あらかじめ水分を含ませておく
種をまく前にあらかじめ土に水分を含ませておきます。
種まき後に水遣りすると、そのまま種が土の内部に入り込んでしまう恐れがあるためです。
種まき後の水遣りは底面給水にしてね。水を張った容器に種をまいた容器を入れて底から給水させるよ。上から水遣りすると種が土の中に落ちてしまうから注意。根は水分のある方向に向かって伸びていくよ。
リトープスの種まき 手順④種をまんべんなくまく(土は被せない)
リトープスの種は1mmにも満たない小ささです。
鼻息で飛んでしまうほど細かいので、種まきするときはできるだけ風のない場所で作業します。
密集させて種をまくと株同士がすぐぎゅうぎゅう詰めになってしまうため、できるだけまんべんなくまきます。
直射日光の当たらない明るい場所に置いて発芽を持ちます。
室内管理の場合はカビ予防のため風通し悪くならないよう気を付けてください。
リトープスの種は発芽に光が必要な「好光性種子」だよ。種まき後は土を被せなくてok。
リトープスの種まき 手順⑤発芽までは湿度を保つ
発芽までは土が乾燥しないよう気を付けます。
ビニール袋に入れておくか、サランラップを被せておくのも良いです。ただし、空気穴は開けておきます。
▲種まきから約3か月後の赤ちゃんリトープス
ビニール袋に入れる場合は袋の口を開け、サランラップを被せる場合は空気穴を開けておくと良いでしょう。
発芽したらラップや袋は外します。
明るく風通しの良い場所で発芽を待とう。早ければ3日~10日くらいで小さな芽が顔を出すよ。1ヶ月以上経っても発芽しない場合はまき直した方がいいかも。
リトープスを種から育てるメリット・デメリット
リトープスを種から育てるメリットとデメリットは以下の通りです。
リトープスを種から育てるメリット
- 少ない手間で一度に沢山の株が増やせる
- 大きく育つまでの経過を楽しめる、育て甲斐がある
リトープスを種から育てるデメリット
- 大きな株に生長するまでは管理に気を使う
- 株が充実し、観賞価値が得られるまでには2年ほどかかる(1年で約1cmほどに生長)
大きな株に比べて種から育てるとなると何かと手がかかる。人間と一緒で小さいうちは体調を崩しやすいよ。ただ、少しずつ成長していく喜びは種から育てているからこそ感じられるものでもある!
リトープスの種まきに適した時期は?冬にまいても大丈夫?
リトープスの種まきは生育が盛んになる秋~冬にかけて。ただ、極端な寒さに晒される真冬は避けた方が無難です。
リトープスの種まきは秋、10月頃が適期
リトープスは気温の低い時期に生育が盛んになる冬型の多肉植物です。
とはいえ、寒さに強いというわけではありません。
そのため、リトープスの種まきをするなら地域にもよりますが秋(10月頃)が適しています。
発芽後の経過を考えると冬の種まきは避けるべき
リトープスの種まきは秋が最適といわれています。
ただ、管理場所によっては真冬の種まきも出来ないことはありません。
とはいえ、発芽後の管理を考えると冬の種まきは避けた方が無難です。
室内といえども暖房を消した後の朝晩はかなり冷え込む。おまけに冬は日照時間、気温ともにリトープスの生育には適さない。リトープスは発芽してからの管理が難しいんだ。そう考えるとやっぱり暑さが落ち着く秋頃に種をまくのがおすすめ。
リトープスの種まきに適した容器は?
リトープスの種まきに適した容器は以下3つの条件をすべてクリアした容器です。
リトープスの種まきに適した容器 条件①持ち上げて形が崩れない(硬いもの)
リトープスの種はとにかく小さいです。ゴマよりもっともっと小さい。
ビニールポットのような柔らかい容器に種をまいた場合、移動や底面給水などの度に容器を持ち上げていると内部の土が崩れてしまいます。
すると、表面にまいた種が土の中に潜り込んでしまう恐れがあるのです。
リトープスの種まきで使う容器は持ち上げても変形しない硬い物が適しています。
リトープスの種まきに適した容器 条件②清潔である
発芽には高い湿度が必要です。ただ、容器が汚れているとカビや細菌が発生しやすくなります。
種まきに使用する容器はあらかじめ殺菌しておきましょう。心配な場合は殺菌剤(オーソサイド等)を種にまぶしてからまきます。
リトープスの種まきに適した容器 条件③底穴が開いている
種まき後は容器底から給水させる必要があります。そのため、容器底には吸水のための穴が必要です。
容器底が塞がっていると過度に蒸れやすくなり、カビを引き起こす恐れもあります。
ペットボトルやプラスチックの空き容器を利用する場合、あらかじめキリで底穴を開けておこう。
種まきした容器はいつまで腰水するべき?
腰水(こしみず)とは、水を張った容器に鉢の底を浸け鉢底から水分を吸収させる方法です。
腰水することで発芽のための湿度を維持し、種が容器底に流れ落ちるのを防ぐことができます。
水を張った器に種まきした容器を2センチ弱ほど浸からせ底から水分を吸わせる
種まき後は発芽するまでは土が乾かないよう特に注意します。
発芽後も1ヶ月程度は水を張った容器に鉢を付け、土が乾き過ぎないようにしておきます。
腰水用の土は腐敗を防ぐため、3日に1回程度は交換するのが良いでしょう。
発芽後も株が小さいうちは底面給水が安心
リトープスの場合、発芽してもしばらくは株が小さいままです。
そのため、土の上から水遣りするとせっかくの芽がそのまま土の中に流されてしまう恐れがります。
発芽も1~2か月ほどは底面から給水させるのが安心です。
リトープスの種まきに適した土は?
リトープスの種まきに使う土は、清潔で目の細かなものが適しています。
リトープスの種まき用土は、清潔で粒子の細かな養分を含まない土が◎
リトープスの種は鼻息で飛んでしまうほど小さく細かいです。
そのため、粒の大きな土だと種が容器底に落ちてしまう恐れがあります。
発芽するまでは湿度も必要になるため、清潔で保水性のある養分を含まない目の細かな土が最適です。
赤玉土(細粒)や鹿沼土(細粒)、バーミキュライトなどがおすすめ。市販の種まき用土でもok
リトープスの種まきに適している土は、「赤玉土(細粒)」「鹿沼土(細粒)」「バーミキュライト」「パーライト」など。
粒子が細かく無機質な土が適しています。もちろん市販の「種まき用土」でも構いません。
冬にリトープスの種をまいてみた【経過ブログ】
タイトルの通り、筆者が実際にやってみた冬の種まきの様子を綴っていきます。
リトープスの種まきに適した時期は10月頃。ただ、冬に種をまいてみたい!という方もいるのでは…?そんな方はぜひ参考にしてみてね。
冬だけどリトープスの種まきしてみた【2023/12/22】
フリマアプリで購入したリトープスの種をまいてみました。種まき後は湿度キープのため鉢にラップをかけています。
南向きの窓際に置いて管理。果たして無事、発芽してくれるでしょうか?
種まきから7日経過。小さな芽が出てきました【2023/12/29】
種まきから7日経ちました。よーく見ると、いくつかの種が発芽しています。
見えますか?緑色の粒が出てきてます。
まだしばらくはラップをかけて湿度をキープします!
種まきから約1か月経過。すくすく成長中【2024/1/30】
種まきから1か月経ち、ほぼすべての種から小さなリトープスが誕生しました。
まだしばらくはラップをかけて、土が乾き過ぎないよう保湿&保温します。
種まきから約3か月経過。ぷくぷくしてきた赤ちゃんリトープス【2024/3/25】
すくすく成長中。今月に入ってラップは外しました。
こんなに小さいけど、ひとつひとつ立派にリトープスの形をしています(#^.^#)
もう少し暖かくなったら屋外に移動する予定です。
種まきから約4か月経過。個性が出てきたかも【2024/4/26】
暖かくなってきたので、ベランダの棚に移動しました。もちろん遮光ネットを張ってます。
まだまだ小さいですが、よーく見るとそれぞれ個性が出てきたかも。
赤味を帯びたものや丸い形のものなど、ちょっとずつ違いが出てきました。
ミックス種子なのでいろんな品種がごちゃ混ぜ状態。今後も楽しみです。
夏に溶かさないよう、十分注意しなくては。
まとめ
- リトープスの種まきに適しているのは秋(10月頃)
- 真冬の種まきは発芽後の管理が難しいため初心者は避けた方が無難
- リトープスの種は非常に小さい。鼻息で飛んでしまうほど細かいので、作業するときは風の無い場所でおこなう
- リトープスの種は非常に小さいため、粒子が粗い土だと種が容器底に流れやすい。そのため粒子の細かい土をチョイスする
- 水遣りは鉢底給水で。発芽後も1ヶ月程度は腰水して土が乾き過ぎないようにすると良い
- リトープスの種まきに適した容器は「持ち上げても形が崩れない(硬い)」「底穴が開いている」「清潔」であること
- リトープスは種から育てると大きく育つまで最低2年はかかる