「リトープスの実生で“腰水はいつまで続ければいいの?”」
そんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
リトープスの種は発芽に高い湿度が必要ですが、腰水を続けすぎるとカビや根腐れの原因にもなります。
この記事では、
- 腰水をやめるタイミングの目安
- 発芽後の切り替え方
- 腰水しすぎで失敗したときの対処法
に加え、リトープスの種まきに適した時期や土、容器の選び方までを画像付きでくわしく紹介します!
リトープス実生の腰水はいつまで?やめどきの目安

発芽後1か月がひとつの目安
リトープスの実生における腰水管理は、発芽から約1か月程度がひとつの目安です。
発芽直後の苗は根が浅く、水分が切れるとすぐにしおれてしまうため、腰水で安定した湿度を保つことが重要です。
根がしっかり張ったら腰水を卒業
苗の根がしっかりと土に張り、葉が自立するようになったら、腰水をやめて霧吹き中心の管理に切り替えます。
鉢底から水を吸い上げなくても葉がしおれなくなったら、腰水卒業のタイミングです。
腰水を続けすぎるとどうなる?(失敗例)
腰水を長期間続けると、酸欠やカビの発生、根腐れなどのトラブルが起きやすくなります。
特に気温が高い時期は水が腐りやすく、コケや藻が生えたり、苗が溶けるように枯れてしまうことも。
腰水のやり方|水の深さ・交換頻度・注意点

水は底から2cmほど浸ける
リトープス実生の腰水は、鉢底から2cmほど浸かる程度が目安です。
水が多すぎると酸素不足になりやすく、根腐れの原因になります。
反対に浅すぎると土の表面が乾いて発芽が進まないこともあるため、常に「鉢底が軽く水に触れている状態」を保ちましょう。
3日に1回は新しい水に交換
腰水の水は放置すると雑菌や藻が繁殖しやすくなります。
3日に1回を目安に新しい水に交換しましょう。気温が高い時期や室内が蒸れやすい環境では、2日に1回の交換がおすすめです。
カビ防止に風通しを確保する
腰水管理中は湿度が高くなるため、カビやコケの発生を防ぐために風通しを良くすることが重要です。
直射日光は避けつつ、空気が動く場所に置くか、必要に応じてサーキュレーターを使うと効果的です。
リトープスの種まきのやり方

まずはリトープスの種まきのやり方から見ていきましょう。
手順①適期は秋~初冬ころ
リトープスは秋~春にかけて生育がさかんになる冬型の多肉植物です。
そのため、種まきするなら夏の暑さが落ち着く10月頃が適しています。

冬型といっても寒さに強いわけではない。種まきは10月頃、遅くても11月までには済ませておくのがおすすめ。
手順②粒子の細かい清潔な土を用意

リトープスの種は驚くほど小さく細かいのが特徴です。
粒子の粗い土だと種が容器の底に落ちてしまう恐れがあります。
そのため、リトープスの種をまくなら粒子の細かい清潔な土を使いましょう。
手順③あらかじめ水分を含ませておく

種をまく前にあらかじめ土に水分を含ませておきます。
種まき後に水遣りすると、そのまま種が土の内部に入り込んでしまう恐れがあるためです。

種まき後の水遣りは底面給水にしてね。水を張った容器に種をまいた容器を入れて底から給水させるよ。上から水遣りすると種が土の中に落ちてしまうから注意。根は水分のある方向に向かって伸びていくよ。
手順④種をまんべんなくまく(土は被せない)

リトープスの種は1mmにも満たない小ささです。
鼻息で飛んでしまうほど細かいので、種まきするときはできるだけ風のない場所で作業します。

密集させて種をまくと株同士がすぐぎゅうぎゅう詰めになってしまうため、できるだけまんべんなくまきます。
直射日光の当たらない明るい場所に置いて発芽を持ちます。

室内管理の場合はカビ予防のため風通し悪くならないよう気を付けてください。

リトープスの種は発芽に光が必要な「好光性種子」だよ。種まき後は土を被せなくてok。
手順⑤発芽までは湿度を保つ

発芽までは土が乾燥しないよう気を付けます。
ビニール袋に入れておくか、サランラップを被せておくのも良いです。ただし、空気穴は開けておきます。
▲種まきから約3か月後の赤ちゃんリトープス
ビニール袋に入れる場合は袋の口を開け、サランラップを被せる場合は空気穴を開けておくと良いでしょう。
発芽したらラップや袋は外します。

明るく風通しの良い場所で発芽を待とう。早ければ3日~10日くらいで小さな芽が顔を出すよ。1ヶ月以上経っても発芽しない場合はまき直した方がいいかも。
発芽後の管理ポイント|腰水をやめた後の水やり

腰水卒業後は霧吹きで調整
腰水をやめた直後のリトープスの実生苗は、まだ根が浅く、水切れしやすい状態です。
いきなり完全に乾燥させると枯れる原因になるため、腰水をやめた後1〜2週間は霧吹きで土の表面を軽く湿らせる程度にとどめましょう。
明るく風通しの良い場所で管理
発芽後のリトープスは徒長(ひょろ伸び)しやすいため、できるだけ明るい日陰〜半日陰で育てるのが理想です。
直射日光にいきなり当てると、苗が焼けて枯れてしまうことも。
リトープスを種から育てるメリット・デメリット

リトープスを種から育てるメリットとデメリットは以下の通りです。
リトープスを種から育てるメリット
- 少ない手間で一度に沢山の株が増やせる
- 大きく育つまでの経過を楽しめる、育て甲斐がある
リトープスを種から育てるデメリット
- 大きな株に生長するまでは管理に気を使う
- 株が充実し、観賞価値が得られるまでには2年ほどかかる(1年で約1cmほどに生長)

大きな株に比べて種から育てるとなると何かと手がかかる。人間と一緒で小さいうちは体調を崩しやすいよ。ただ、少しずつ成長していく喜びは種から育てているからこそ感じられるものでもある!
リトープスの種まきに適した時期は?冬にまいても大丈夫?

リトープスの種まきは生育が盛んになる秋~冬にかけて。ただ、極端な寒さに晒される真冬は避けた方が無難です。
リトープスの種まきは秋、10月頃が適期
リトープスは気温の低い時期に生育が盛んになる冬型の多肉植物です。
とはいえ、寒さに強いというわけではありません。
そのため、リトープスの種まきをするなら地域にもよりますが秋(10月頃)が適しています。
発芽後の経過を考えると冬の種まきは避けるべき
リトープスの種まきは秋が最適といわれています。
ただ、管理場所によっては真冬の種まきも出来ないことはありません。
とはいえ、発芽後の管理を考えると冬の種まきは避けた方が無難です。

室内といえども暖房を消した後の朝晩はかなり冷え込む。おまけに冬は日照時間、気温ともにリトープスの生育には適さない。リトープスは発芽してからの管理が難しいんだ。そう考えるとやっぱり暑さが落ち着く秋頃に種をまくのがおすすめ。
リトープスの種まきに適した容器は?

リトープスの種まきに適した容器は以下3つの条件をすべてクリアした容器です。
リトープスの種まきに適した容器 条件①持ち上げて形が崩れない(硬いもの)
リトープスの種はとにかく小さいです。ゴマよりもっともっと小さい。
ビニールポットのような柔らかい容器に種をまいた場合、移動や底面給水などの度に容器を持ち上げていると内部の土が崩れてしまいます。
すると、表面にまいた種が土の中に潜り込んでしまう恐れがあるのです。
リトープスの種まきで使う容器は持ち上げても変形しない硬い物が適しています。
リトープスの種まきに適した容器 条件②清潔である
発芽には高い湿度が必要です。ただ、容器が汚れているとカビや細菌が発生しやすくなります。
種まきに使用する容器はあらかじめ殺菌しておきましょう。心配な場合は殺菌剤(オーソサイド等)を種にまぶしてからまきます。
リトープスの種まきに適した容器 条件③底穴が開いている

種まき後は容器底から給水させる必要があります。そのため、容器底には吸水のための穴が必要です。
容器底が塞がっていると過度に蒸れやすくなり、カビを引き起こす恐れもあります。

ペットボトルやプラスチックの空き容器を利用する場合、あらかじめキリで底穴を開けておこう。
種まきした容器はいつまで腰水するべき?

腰水(こしみず)とは、水を張った容器に鉢の底を浸け鉢底から水分を吸収させる方法です。
腰水することで発芽のための湿度を維持し、種が容器底に流れ落ちるのを防ぐことができます。
水を張った器に種まきした容器を2センチ弱ほど浸からせ底から水分を吸わせる
種まき後は発芽するまでは土が乾かないよう特に注意します。
発芽後も1ヶ月程度は水を張った容器に鉢を付け、土が乾き過ぎないようにしておきます。
腰水用の土は腐敗を防ぐため、3日に1回程度は交換するのが良いでしょう。
発芽後も株が小さいうちは底面給水が安心
リトープスの場合、発芽してもしばらくは株が小さいままです。
そのため、土の上から水遣りするとせっかくの芽がそのまま土の中に流されてしまう恐れがります。
発芽も1~2か月ほどは底面から給水させるのが安心です。
リトープスの種まきに適した土は?

リトープスの種まきに使う土は、清潔で目の細かなものが適しています。
リトープスの種まき用土は、清潔で粒子の細かな養分を含まない土が◎

リトープスの種は鼻息で飛んでしまうほど小さく細かいです。
そのため、粒の大きな土だと種が容器底に落ちてしまう恐れがあります。
発芽するまでは湿度も必要になるため、清潔で保水性のある養分を含まない目の細かな土が最適です。
赤玉土(細粒)や鹿沼土(細粒)、バーミキュライトなどがおすすめ。市販の種まき用土でもok

リトープスの種まきに適している土は、「赤玉土(細粒)」「鹿沼土(細粒)」「バーミキュライト」「パーライト」など。
粒子が細かく無機質な土が適しています。もちろん市販の「種まき用土」でも構いません。
冬にリトープスの種をまいてみた【経過ブログ】
タイトルの通り、筆者が実際にやってみた冬の種まきの様子を綴っていきます。

リトープスの種まきに適した時期は10月頃。ただ、冬に種をまいてみたい!という方もいるのでは…?そんな方はぜひ参考にしてみてね。
冬だけどリトープスの種まきしてみた【2023/12/22】

フリマアプリで購入したリトープスの種をまいてみました。種まき後は湿度キープのため鉢にラップをかけています。
南向きの窓際に置いて管理。果たして無事、発芽してくれるでしょうか?
種まきから7日経過。小さな芽が出てきました【2023/12/29】

種まきから7日経ちました。よーく見ると、いくつかの種が発芽しています。

見えますか?緑色の粒が出てきてます。
まだしばらくはラップをかけて湿度をキープします!
種まきから約1か月経過。すくすく成長中【2024/1/30】

種まきから1か月経ち、ほぼすべての種から小さなリトープスが誕生しました。
まだしばらくはラップをかけて、土が乾き過ぎないよう保湿&保温します。
種まきから約3か月経過。ぷくぷくしてきた赤ちゃんリトープス【2024/3/25】

すくすく成長中。今月に入ってラップは外しました。
こんなに小さいけど、ひとつひとつ立派にリトープスの形をしています(#^.^#)
もう少し暖かくなったら屋外に移動する予定です。
種まきから約4か月経過。個性が出てきたかも【2024/4/26】

暖かくなってきたので、ベランダの棚に移動しました。もちろん遮光ネットを張ってます。
まだまだ小さいですが、よーく見るとそれぞれ個性が出てきたかも。

赤味を帯びたものや丸い形のものなど、ちょっとずつ違いが出てきました。
ミックス種子なのでいろんな品種がごちゃ混ぜ状態。今後も楽しみです。
夏に溶かさないよう、十分注意しなくては。
リトープス実生の腰水に関するよくある質問
Q1. リトープスの腰水はいつまで続ければいい?
A. 発芽後1か月ほどを目安にやめましょう。根がしっかり張ったら、徐々に腰水の時間を短くして乾燥に慣らします。
Q2. 腰水をやめるタイミングのサインは?
A. 双葉がはっきりしてきて根が土にしっかり潜り始めた頃がサインです。鉢の表面が完全に乾かない程度に水やりを切り替えます。
Q3. 腰水を続けすぎるとどうなる?
A. カビや藻が発生しやすくなり、根腐れの原因にもなります。特に通気性の悪い容器では蒸れやすいので注意しましょう。
Q4. 腰水をやめた後はどんな水やりをすればいい?
A. 霧吹きで土の表面を軽く湿らせる程度にします。株が安定するまでは「乾ききらない管理」を心がけましょう。
Q5. 腰水中の水はどのくらいの頻度で替える?
A. 腐敗を防ぐため、2〜3日に1回の交換がおすすめです。水を替えるときは容器を洗って清潔に保ちます。
Q6. 腰水の水の深さはどのくらい?
A. 鉢底が2cmほど浸かる程度でOK。深すぎると通気が悪くなり、発芽後に根が弱りやすくなります。
Q7. 腰水中にカビが生えてしまったら?
A. すぐに水を替えて風通しを確保してください。土の表面に白いカビが広がる場合は、上層の土を取り除くか新しい用土にまき直します。
Q8. 発芽後のラップやビニール袋はいつ外す?
A. 芽が出そろって3〜5日ほど経ったら、日中だけ外して風に慣らします。完全に外すのは発芽から1〜2週間後が目安です。
Q9. 腰水中にリトープスの芽が倒れてしまった…どうすれば?
A. 水位が高すぎるか、光量不足の可能性があります。水を浅くして明るい場所に移し、徐々に乾燥気味に慣らします。
Q10. 腰水をやめたあと、再び腰水に戻してもいい?
A. 一時的に乾燥しすぎた場合はOKですが、常用は避けましょう。腰水に戻すのは「発芽直後の赤ちゃん株」だけにします。
まとめ|腰水は“発芽初期だけ”が基本!タイミングを見極めて健やかに育てよう
リトープスの実生における腰水は、発芽初期の湿度キープのために欠かせない管理方法です。
ただし、続けすぎると根腐れやカビの原因になるため、発芽から約1か月を目安に徐々に卒業していきましょう。
腰水を行う際は、
- 水位は鉢底から2cmほど
- 2〜3日に1回は新しい水に交換
- 風通しを確保してカビを防止
この3つを守るのが成功のコツです。
腰水をやめたあとは霧吹きで保湿しながら、明るく風通しの良い場所で管理すれば、苗は徐々に強く育っていきます。
最初の1か月を丁寧に乗り切れば、可愛い“リトープスの赤ちゃん”がすくすくと成長してくれますよ。

