多肉植物は好きだけどリトープスは見た目が気持ち悪くて苦手。正直、なぜ人気なのか理解できない…。
リトープスを育てているけど家族に気持ち悪いと言われる。こんなに可愛いのに…。
多肉植物好きの中でも好き嫌いが分かれるリトープス。
コロンとした石のような見た目から「イシコロギク」とも呼ばれる非常に珍しい多肉植物です。
そんなリトープスですが、中には気持ち悪くて好きになれない…という方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、リトープスが気持ち悪いといわれる理由について深掘りしてみました。
この記事を読めば、
- 気持ち悪い多肉植物・リトープス。キモいのに惹かれる3つの理由
- リトープスの気持ち悪い瞬間は何といっても脱皮シーン【閲覧注意】
- リトープスはなぜ気持ち悪い見た目なのか?
- 気持ち悪いのに惹かれてしまう…初心者でも育てやすいリトープス【3選】
が分かるよ!
気持ち悪い多肉植物・リトープス。キモいのに惹かれる3つの理由
ちょっと気持ち悪いけど高い人気を誇るリトープス。その理由は大きく分けて3つあります。
気持ち悪いのに惹かれる理由①実はカラフルで種類豊富
リトープスは意外にも種類豊富。品種によって色味が微妙に異なり、沢山集めるととってもカラフルです。
くすんだ緑色からオレンジ、赤、紫色がかったものなど。リトープス沼に一度ハマるとなかなか抜け出せません。
気持ち悪いのに惹かれる理由②脱皮シーンが強烈で目が離せない
リトープスが気持ち悪いと言われる理由のひとつに「脱皮」があります。
正確には脱皮ではなく、古い葉を落として新しい葉を出す新陳代謝です。
気持ち悪いのに惹かれる理由③秋頃、可愛らしい花を咲かせる
リトープスは一年に一度、気持ち悪い見た目からは想像できないほど可愛らしい花を咲かせます。
マーガレットに似た華やかな花で、色も白やピンク、黄色やオレンジなどさまざまです。
多肉植物の多くは春・秋型といって、春と秋に生育が盛んになるよ。でもリトープスは冬型といって、肌寒い時期に生育が盛んになる珍しい多肉植物なんだ。
気持ち悪いのに惹かれる理由④群生するとぎゅうぎゅう詰め
リトープスは株が充実してくると分頭して群生します。
まるでおしくらまんじゅうをしているような姿は気持ち悪さ倍増!
だけど不思議と目が離せない…。そんな魅力を持つのがリトープスです。
株が密集してきたら蒸れを防ぐためにも株分けするのがおすすめ。
リトープスの気持ち悪い瞬間は、何といっても脱皮シーン【閲覧注意】
リトープスが気持ち悪いといわれる理由のひとつが「脱皮」です。
古い葉を落として新しい葉を出すその姿は、まるで爬虫類が脱皮する様子にそっくりなのです。
リトープスは一年に一度、冬~春にかけて脱皮する
リトープスは一年に一度、古い葉を脱ぎ捨て新しい葉を出します。
その様子が爬虫類の脱皮シーンにそっくりなのです。
しわしわに傷んだ元株から這い出す子株。気持ち悪いのに目が離せない
リトープスは3月~5月頃になると徐々にしわしわになってきます。
すると頭頂部の割れ目が突如として裂け始め、内部から子株が誕生するのです。
脳みそのような頭頂部。多肉好きでも好き嫌いが分かれるのがリトープス!
リトープスの頭頂部はまるで脳みそのようで気持ち悪い見た目かもしれません。
ただ、そのユニークな生態を知れば知るほど沼にハマっていく人が多いのも事実です。
生長がかな~りゆっくりなリトープス。寿命も長く、時間をかけてゆっくり育てていきたいという人におすすめだよ。
リトープスはなぜ気持ち悪い見た目なのか?
リトープスが気持ち悪いといわれる姿になった理由は以下の通りです。(諸説あり)
自生地では石に擬態し、岩場から頭頂部のみを出して生息
リトープスの主な自生地は南アフリカの岩場です。
現地では岩場に埋まって、石に紛れるようにして生息しています。
リトープスの頭頂部には「窓」と呼ばれる透き通った部分があり、そこから光を取り込み光合成するのです。
強烈な日光と動物による食害を避けるため、可能な限り岩に埋もれて生きる
リトープスを土から取り出して見ると、意外と体長が長いことに気付くはずです。(下写真)
リトープスが体の大半を地中に隠している理由は主に2つと言われています。
1つ目は強烈な日光を避けるため。2つ目は動物による食害を防ぐためです。
このような姿から、リトープスは「用心深い」という花言葉を持つよ。一生懸命生き抜いてきた結果が今の姿に繋がっているんだね。
脳みそのように見える頭頂部は2枚の葉っぱ
リトープスの頭頂部は2つに分かれています。実はこれ、対になった葉っぱです。
到底葉っぱに見えませんが、リトープスが身を守るために行き着いた独特な形状の葉です。
コロンとした可愛らしい姿とカラフルな花。リトープスは「生ける宝石」
コロンとした可愛い見た目と華やかな花。
リトープスは「砂漠の宝石」「生ける宝石」などと呼ばれ、多肉愛好家の間では高い人気を誇ります。
日本はもちろん、海外でも愛好家が多いのがリトープスだよ。石に似ているため「ペブル(=石ころ)プランツ」「リビングストーン」と呼ばれることもあるんだ。
気持ち悪いのに惹かれてしまう…初心者でも育てやすいリトープス【3選】
かくゆう筆者も初めてリトープスを見た時は「なんか気持ち悪い…これ、なんで人気なんだ?」と感じました。
ただ、育てていくうちにその生態の面白さと絶妙な気持ち悪さにハマってしまうんです。
そこで、初心者でも失敗しにくくて育てやすいおすすめのリトープスを3つご紹介します。
気持ち悪いけど目が離せない!初心者におすすめのリトープス①オリーブ玉
その名の通り、オリーブ色が美しいリトープスです。
花の色は白とイエローのツートンカラー。デージーに似た可愛らしい花を咲かせます。
ぷっくりとした見た目の頭頂部と透けるような窓。思わず見とれてしまう美しさです。
気持ち悪いけど目が離せない!初心者におすすめのリトープス②日輪玉
オリーブ玉に比べるとややくすんだ色味をしています。
頭頂部は赤味がかった褐色系。天窓の模様は繊細で細かいのが特徴です。
秋~冬頃に、明るいイエローの花を咲かせてくれます。
気持ち悪いけど目が離せない!初心者におすすめのリトープス③紫李夫人
上品な佇まいのパープルボディ。そして赤味がかったパープルトップ。
ワインレッドカラーが美しい人気のリトープスです。
霜や夏場の直射日光を避け、明るく風通しの良い場所で育てましょう。
リトープスは乾燥に強いから水遣りの手間は最小限で済ませられるよ。その上生育はかなりゆっくりだから、植え替えは2~3年に1回程度で十分。忙しい人でも育てやすい多肉植物なんだ。
まとめ
- リトープスは多肉植物好きの間でも好き嫌いが分かれる
- 見た目が気持ち悪いリトープスが人気の理由は「意外に種類豊富でカラフル」「脱皮シーンが強烈で目が離せない(気づいたら沼る)」「可愛らしい花を咲かせる」
- リトープスが最高に気持ち悪くて魅力的なのは脱皮シーン
- リトープスは進化の過程で今の形状に落ち着いた
- 可愛らしい見た目とユニークな生態。リトープスは「生ける宝石」
- 初心者でも育てやすいリトープスには「オリーブ玉」「紫李夫人」「日輪玉」などがある
- 乾燥に強く生長がゆっくりなリトープスは多忙な人でも育てやすい多肉植物