メタリックな葉がキラキラと輝く姿が魅力的な観葉植物・トラディスカンティア。生育旺盛なトラディスカンティアはどんどん茎を伸ばして生長します。
ただ、伸びすぎたトラディスカンティアに困っているという方も少なくないのではないでしょうか?
そこで今回は、トラディスカンティアの伸びすぎた茎を使って簡単に増やす方法を画像付きで分かりやすく解説します。
トラディスカンティアの簡単な増やし方を解説します
トラディスカンティアをもっとも簡単に増やす方法としておすすめなのが「挿し木(さしき)」です。挿し木は伸びた茎をカットして土や水に差して発根させるだけの簡単な増やし方になります。
今回は、トラディスカンティアを挿し木で増やす方法を分かりやすくご紹介します。
トラディスカンティアの増やし方 手順①適期は春から秋にかけての暖かい時期
トラディスカンティアを挿し木で増やすのに適しているのは、生長が旺盛な春から秋にかけての暖かい時期です。
![伸びすぎたトラディスカンティア 伸びすぎたトラディスカンティア](https://plantopics.com/wp-content/uploads/2022/03/IMG-56251.jpg)
目安は最高気温が15度以上になってくる頃です。冬場は生育が緩慢になっているため挿し木しても発根する可能性が生育期に比べて低くなります。
失敗を防ぐためにも適期におこないましょう。特に、春先に実施することで冬までの期間に十分根を張らせることができますよ。つまり、冬越しに備えられるということですね。
トラディスカンティアの増やし方 手順②茎を約7cmカット
トラディスカンティアから根元の葉を数枚残し、約7cmの長さで茎をカットします。
![トラディスカンティアをカット トラディスカンティアをカット](https://plantopics.com/wp-content/uploads/2022/03/IMG-562711.jpg)
清潔なハサミで切り取りましょう。葉と葉の付け根である節部分から発根するので、節を取れるようにカットするのがコツです。
切り口は斜めにカットしておきましょう。断面を斜めにすることで水の吸い上げをよくすることができます。
トラディスカンティアの増やし方 手順③葉数を調整する
トラディスカンティアの茎をカットしました。(下写真)
![トラディスカンティアの挿し芽 トラディスカンティアの挿し芽](https://plantopics.com/wp-content/uploads/2022/03/IMG-56291.jpg)
ただ、このまま土や水に差すわけにはいきません。葉が多すぎるからです。
植物は葉がある限りは光合成をおこないます。しかし、これらの茎は根を失っていますね。そのため、非常に乾燥しやすいです。
葉が多いままだと光合成により葉から水分が排出されていきます。これが「蒸散」です。
茎が乾燥によって枯れてしまうのを防ぐため、葉が多い場合は枚数を減らします。(下写真)
![トラディスカンティアの挿し芽 トラディスカンティアの挿し芽](https://plantopics.com/wp-content/uploads/2022/03/IMG-56301.jpg)
頂上の葉を数枚残し、下の方の葉は切り落としました。(上写真)
このようにすることで、発根する前に茎が枯死するのを防ぐことが出来ます。
トラディスカンティアの増やし方 手順④水に差す
葉数を調整した茎は水か土に差して発根を待ちましょう。今回は透明のガラス容器に水を張って茎を挿します。これなら発根したかどうかが一目瞭然です。(下写真)
![トラディスカンティアの水差し トラディスカンティアの水差し](https://plantopics.com/wp-content/uploads/2022/03/IMG-56311.jpg)
直射日光を避けた明るい場所に置いて発根を待ちましょう。水はできるだけ毎日替えて、茎の切り口が腐るのを防ぎます。
トラディスカンティアの増やし方 手順⑤発根したら土に植え付ける
うまくいけば一週間ほどで茎の節あたらいから白い根っこが出てきます。(下写真)
![発根したトラディスカンティアの挿し芽 発根したトラディスカンティアの挿し芽](https://plantopics.com/wp-content/uploads/2022/03/IMG-56781.jpg)
発根が確認できたら水はけのよい清潔な土に植え付けましょう。もちろん、そのまま水差しで育ててもよいですが、こんもりと丈夫な株に育てたい場合は土が適しています。
ただ、水差しは清潔に管理できるというメリットもあります。
ボリュームアップした約半年後のトラディスカンティア
その後、伸びた茎をカットしつつ挿し木で増やした約半年後のトラディスカンティアがこちらです。
カットして発根させた茎をそのまま鉢内の空きスペースに挿して植え付けました。また、カットした部分から枝分かれして株全体にボリュームも増しましたね。
気温が15度以上になったらできるだけ風通しのよい半日陰で管理すると、こんな感じでどんどん茂っていきます。
光に当たってキラキラと輝く葉がとてもきれいなトラディスカンティア。意外にも、挿し木で簡単に増やすことが出来ます。
まとめ
![水差しのトラディスカンディア 水差しのトラディスカンディア](https://plantopics.com/wp-content/uploads/2022/03/IMG-5677.jpg)
今回は、トラディスカンティアの簡単な増やし方をくわしくご紹介しました。
伸びすぎた茎をカットして水や土に差すだけで簡単に増やすことのできるトラディスカンティア。
発根させるのも比較的に容易な上、丈夫で育てやすいトラディスカンティアは、増やした株をプレゼントにするのもおすすめですよ。
トラディスカンティアの増やし方【手順】
1.適期は春から秋にかけての暖かい時期(最高気温が15度以上になったら)
2.茎を約7cmほどカットする
3.葉数を調整する
4.水に差す
5.直射日光を避けた明るい場所に置いて発根をまつ
6.発根後は土に植え付ける