かつては「丸くないグリーンネックレス」とも呼ばれていたピーチネックレス。ややとんがり気味の雫型の葉が可愛い多肉植物です。
ネックレス状に垂れ下がる個性的な葉が印象的なピーチネックレスですが、とても可愛らしい花を咲かせることをご存じですか?
今回は、ピーチネックレスの花を咲かせるまでの経過をご紹介します。
ピーチネックレスの花を咲かせるまでの経過レポ
では、ピーチネックレスをポット苗で購入してから開花までのダイジェストです。
ピーチネックレスを購入、植え替え【2021/4】
春先はホームセンターに入荷仕立ての植物がたくさん並びますね。今回はピーチネックレスを購入しました。
グリーンネックレスの丸い葉にとんがりが出ています。葉の形状以外のグリーンネックレスとの違いは、肥料切れが影響すると葉がやや赤みを帯びることだそう。
肥料は元肥として土にマグアンプkを混ぜ込むのみにする予定なので、色の変化も観察していきます。
そして、今回はネックレス系多肉植物を3つ購入しました。
三日月型の葉がかわいい「三日月ネックレス」、赤紫色の茎が印象的な「ルビーネックレス」、そしてピーチネックレス。
これらを駄温鉢に植え付けます。置き場所はベランダです。
では、さっそく植え替えスタート。ピーチネックレスをビニールポットから取り出し、根鉢を軽くほぐしましょう。
使い古したお箸で軽くつつきながら、古い土をまんべんなく落とします。肩土(かたつち)をほぐすだけでも根付きやすくなるようです。
※肩土…根鉢の肩部分、表土の上部のコーナー部分
植え替えが終わりました。今後は半日陰に10日ほど置いて、すこしずつ日向に移動させます。
水やりは植え替えから10日ほどしてから与え、腐敗を防ぎます。できるだけ風通しよい屋外が多肉植物を丈夫に育てるにはベストです。
無事、根付いた様子のピーチネックレスたち【2021/5】
茎に触れると少しずつ抵抗を感じるようになってきました。無事、根付いてくれたようです。
ピーチネックレスの生育が旺盛なのは春と秋。まさにこれからどんどん育っていく時期です。
少しでも株を充実させて花を咲かせるための力を蓄えて欲しい。ピーチネックレスの開花時期は9月~11月頃のようです。
冬にはピーチネックレスの花が見られるでしょうか。
厳しい夏を何とか越したピーチネックレス【2021/9】
春の生長期を超え、さらに真夏を越したピーチネックレスたちです。
ルビーネックレスと三日月ネックレスの勢いに押され気味ですが、なんとか頑張って育っています。
夕方の強烈な西日に当たってしまい、葉焼けを起こしてしまいました。
ピーチネックレスは無事でしたが、ルビーネックレスの一部が葉焼けしています。(下写真)
やはり高温期は多肉植物にとって試練の時期ですね。
かなり乾燥気味に管理して気を付けていたつもりでしたが、ややバテ気味です。乾燥気味に管理しているため、三日月ネックレスの葉はシワがよっています。
ただ、水をやり過ぎるとすぐに根腐れしてだめになってしまうので、葉にシワがよったら水を与えるくらいの間隔で管理を続けていました。
今後はもうひとつの生長期である秋を迎えます。そのため、2週間に1回程度、ハイポネックスを薄めて与えます。肥料ですね。
最高気温が20度以下になったら肥料は与えません。
ハイポネックスの使い方は簡単で、上写真の原液を約500倍に水で薄めたものを水やりとして与えるだけです。
寒さが深まる中、蕾を付け始めたピーチネックレス【2021/11】
すこしずつ寒さが深まってきました。そして、ルビーネックレスは連日マーガレットに似た黄色い花をどんどん展開させています。
ルビーネックレスの開花時期は9月~12月。まだしばらくは楽しませてくれそうです。
そして、ルビーネックレスの花に隠れてピーチネックレスのつぼみもつき始めました。
どんな花を咲かせてくれるか楽しみですね。
あわせて読みたい「ルビーネックレスの花が咲かない理由と咲かせる方法【多肉】」はこちら
次々と花を咲かせるピーチネックレス【2021/12】
12月に入ってついに花を咲かせたピーチネックレスです。
白いポンポンのような個性的な花ですね。とっても可愛いです。
そして、気になる花の匂いは、ほんのり甘ーい心地よい芳香を放っています。
ただ、ルビーネックレスと三日月ネックレスの強健すぎて、ピーチネックレスの葉は隠れて見えにくくなってきました。
暖かくなったら挿し木にして、別の鉢で育て始めようか検討中です。
今回、ピーチネックレスの花は開花後、しおれた段階で切り取ることにします。理由は、花が種子を作るためのエネルギーを株から取られて弱ってしまうのでは…と考えたから。
現状、ルビーネックレスと三日月ネックレスの勢いにかなり押されているので少し心配なところです。