コノフィツムを種から育ててみたいけど、やり方がイマイチ分からない。種まきの手順や失敗を防ぐコツを写真付きでくわしく教えて?
ころんとした見た目が可愛いコノフィツム。
非常にユニークで個性的な人気の多肉植物ですが、まだまだ市場に多く出回っていないちょっぴりレアが植物ですね。
ただ、コノフィツムの種はネットで比較的安価で購入することが可能です。
そこで今回は、人気の多肉植物・コノフィツムの種まきについてご紹介します。
この記事を読めば、
- コノフィツムの種まきに適した時期
- コノフィツムの種まき方法
- コノフィツムの種まきでよくある質問について
- 実際にやってみた!コノフィツムの春実生【経過レポート】
が分かるよ!
コノフィツムの種まきに適した時期
種まきに適しているのは秋、10月頃がベスト
コノフィツムの種まきに適しているのは、暑さが落ち着く秋(10月ころ)です。
極端な寒さには強くないため、寒くなる直前は避けた方が無難です。
春に種まきすると梅雨、夏の暑さで株が弱りやすい
秋まで待てないという場合、春に種まきするのもひとつの方法ですが、あまりおすすめしません。
コノフィツムは蒸れを嫌うため、発芽して間もなく梅雨と夏の暑さに晒されると、弱ってしまうリスクが高いです。
記事後半では、実際に筆者がコノフィツムの春実生(春の種まき)に挑戦してみた様子を綴っているよ。よかったら参考にしてみてね。
コノフィツムの種まき方法
手順①鉢に土を入れる
容器にあらかじめ土を入れておきます。
コノフィツムは根が繊細なため、しばらくはこの容器で育てることになります。
水はけの良い清潔な土がベスト。鉢底石➡粒子が粗めの土➡粒子が細かめの土にすると、種が土の隙間に落ちにくいよ。コノフィツムの種は想像以上に小さく軽い!
手順②熱湯消毒しておく
種まきをする前に、土に熱湯をかけて消毒しておきます。
種まき後はほぼ100%の湿度をキープする必要があるため、カビ予防として熱湯消毒します。
手順③種をまく
土が冷めたらいよいよ種をまいていきます。
種が一か所に固まらないよう、まんべんなくまいていきましょう。
コノフィツムの種はめちゃめちゃ小さくて軽いから、作業は風のない室内でおこなってね。鼻息で飛んじゃうくらい小さい!
手順④ラップをかけて湿度を保つ
種をまき終えたら容器の上からラップをかけ、発芽まで十分な湿度を保ちます。
受け皿には水を張って、容器底から給水させておきましょう。
手順⑤発芽から2か月くらいは腰水管理
早ければ3日、遅くても14日くらいには発芽します。
発芽後はラップを外し、2か月くらいは腰水を続けましょう。
コノフィツムの種まきでよくある質問
種まきは春でも大丈夫?
秋まで待てないなら春に撒いても構いませんが、あまりおすすめはしません。
コノフィツムは蒸れと暑さで溶けやすいため、発芽してすぐに梅雨と夏の蒸し暑さに晒されることで、弱ってしまう可能性が高くなります。
- 種まきにもっともおすすめな時期➡秋(10月ころ)
- 種まきに2番目におすすめな時期➡春先(3月ころ)
- 種まきに適さない時期➡夏・冬
ただ、種は長期間撒かないでいると発芽率が下がる可能性があるよ。秋まで待つなら遮光容器、乾燥材を入れて冷蔵庫で保存しておこう。
種まきに適した土は?
肥料分を含まない粒子の細かめの土がベストです。
コノフィツムの種は鼻息で飛んでしまうほど小さく軽いため、粒子の大きな土だと種が容器底に落ちてしまう恐れがあります。
使いまわしでない清潔な土を使ってね。有機質(腐葉土や堆肥などを含むもの)の土だとカビが生えやすいから注意。無機質な土がベスト。赤玉土(細粒)やバーミキュライトがおすすめ。
種まきに適した容器や鉢は?
底穴が開いていればなんでも構いません。プラスチックの空き容器に底穴を開けて使ってもokです。
ただ、柔らかい容器はあまりおすすめしません。
容器を持ち上げた際に変形すると、内部の土が動いて根が切れてしまう恐れがあるからです。
筆者の場合は、いつも黒のビニールポットを使っているよ。プラスチック素材の方が、植え付ける時に取りだしやすくて便利。ただ、柔らかい素材だと中の土が動いて根が切れる恐れがあるから、扱いは慎重に。
発芽まではどれくらいかかる?
種まきから発芽までは、だいたい7日~10日ほどのことが多いです。
15度~25度くらいの範囲で寒暖差のある時期が、特に発芽しやすい傾向にあります。
腰水(底面給水)はいつまですべき?
発芽して2か月くらいは腰水を続けるのが安心でしょう。
発芽後、ある程度の大きさになるまでは腰水をしておくのが安心です。
種や芽が流れてしまう恐れがあるから、株がある程度の大きさまで育つまでは、水やりは底面からおこなってね。
実際にやってみた!コノフィツム・パゲアエの春実生【経過レポート】
メルカリで買ったコノフィツム・パゲアエの播種【2024/4/4】
メルカリで購入したコノフィツム・パゲアエの種をまきました。
発芽までは腰水+ラップで湿度を保ちます。
土はセリアの「種まきの土」を使ったよ。堆肥が含まれているから念のため、熱湯消毒してます。
発芽。土の保水性が高すぎるかも…【2024/4/20】
2週間ほどで発芽。ぷっくりとした丸みのある葉です。
ラップを外し、まだしばらくは土が乾き過ぎないよう注意しつつ見守っていきます。
ただ、土の保水性が高すぎる気が…しばらくはこのまま育てることになると思うので微妙かもしれません。
コノフィツムの種まきをするなら、粒子の細かい軽石のような土の方が合ってる気がします。
まとめ
- コノフィツムの種まきに適しているのは秋。暑さが落ち着く10月ころがベスト
- 種まきには水はけの良い清潔な土を使う。肥料分を含まないものの方がカビが生えにくい
- 容器は底穴の開いたもの。種まき後は腰水とラップで湿度をキープ
発芽に重要なのが湿度(ほぼ100%)と温度(20度前後)。両方が揃うことで発芽率が高くなるよ。