サボテンの付け根あたりが茶色く変色してきた。弱っている感じはしないけど大丈夫かな…?
サボテンを長く育てていると、付け根あたりが茶色く硬くなってくることがあります。
実はこれ、サボテンが身を守るために頑張っている証拠なんです!
今回は、サボテンが木質化する理由と付け根木質化したときの復活方法を紹介します。
この記事を読めば、
- サボテンが木質化する原因
- 木質化したサボテンを復活させる方法
- 木質化したサボテンはかっこいい!サボテンを木質化させる方法
が分かるよ!
サボテンが木質化する原因
まずはじめに、サボテンが木質化するのは弱っているからではありません。病気ではないので安心してくださいね。
サボテンは株が老化してくると身を守るため木質化する
サボテンは年月を経ると成長し、株が古くなってくると茎や幹が硬化し木質化してきます。
サボテンが木質化するのは、生存戦略や環境に適応するための進化の結果です。
木質化したサボテンの特徴
- 茎が厚くなり、茶色くなって木の幹のような質感になる
株元が茶色くなっても、柔らかかったり、黒っぽく傷んで見える場合、根腐れを起こしていることが多いです。
木質化することのメリット
- 乾燥に強くなる: 木質化によって、サボテンは茎内に水を貯蔵する能力を高めることができる。これにより、乾燥した環境下でも生存できるようになる
- 風で倒れにくくなる: 木質化によって、サボテンはより頑丈な支持構造を形成する。これにより、風や動物の圧力に対してより強固に立ち向かうことができる
- 長寿命になる: 木質の茎は柔らかい部分よりも耐久性が高く、植物がより長く生存できるようになる
木質化すると株が強くなるんだね!でも、人によっては木質化した見た目があまり好みじゃない…って場合も。次項では、木質化したサボテンの仕立て直し方を紹介するよ。
木質化したサボテンを復活させる方法
サボテンの付け根が茶色く硬化し木質化した場合、まだ緑色の部分をカットし発根させることで元の姿に復活させることができます。
適期は春。梅雨~夏、冬は避けて
木質化したサボテンを仕立て直すのに適した時期は、気温が上がり始める春です。
地域にもよりますが、4月ころがベストでしょう。
梅雨~夏は、高温多湿によってカビが生えやすいので避けた方が無難です。
木質化していない部分をカット
まだ木質化していない緑色の部分をカットします。
切れ味の良い清潔な刃物を使ってください。
1か月ほど断面を乾かす
カットしたサボテンは断面に殺菌剤を塗り、1か月~3か月ほどしっかり乾燥させます。
直射日光を避けた風通しの良い場所に置き、カビが生えないように注意します。
水はけの良い清潔な土に植えて発根させる
断面が十分に乾燥したら、水はけの良い清潔な土を使って植え付けます。
できれば、サボテンの断面から発根するまで、土に植えるのは待った方が失敗が少なく済みます。
木質化したサボテンはかっこいい!サボテンを木質化させる方法
木質化したサボテンは樹皮のような素肌がワイルドでカッコいい!でもなかなか木質化しないなぁ。
サボテンを木質化させるためには、いくつかの方法がありますが、主な方法は以下の通りです。
明るい場所で育てる
サボテンが木質化するためには、適切な成長環境が必要です。十分な光、適度な水や栄養、そして適切な温度が重要です。
木質化には時間が必要
サボテンが木質化するには時間がかかります。サボテンを長期間育て、成長させることが木質化のキーです。
風通しの良い場所で育てる
サボテンを木質化させるためには、明るく風通しの良い場所に置いて、適度な刺激を与えることも重要です。
たとえば、窓を閉め切った室内では木質化どころか株が弱ってしまいます。
サボテンの木質化でよくある質問
まばらに茶色くなるのも木質化?
サボテンは地表近くから上に向かって徐々に木質化していきます。
まばらに茶色くなっている場合、害虫の被害を受けたり病気の影響を受けたりしている可能性が高いです。
病気や害虫の疑われる株は、他の植物に拡がらないよう隔離して。早目に対処すれば復活も見込めるよ。
木質化してもそのまま育つ?
もちろんそのまま育てることができます。
木質化したからといって弱ってしまうわけではありません。
むしろ、今までよりも寒さや乾燥に強くなることが多いです。
木質化したサボテンのアンティーク感漂う雰囲気を楽しんじゃおう!
結論:サボテンは株が古くなってくると株元が木質化しやすい
- サボテンは成長とともに株元が木質化してくるが、これは身を守るためのもの
- サボテンが木質化するのは弱っているからではなく、寒さや乾燥などから身を守るための術である
- 木質化した姿を元の緑色の姿に戻したいなら、春に胴切りで仕立て直すとよい