最初はこんもり可愛かった多肉の寄せ植え。でも、数か月ほどして茎が伸び、全体の形が崩れてしまった…。
ごちゃごちゃに乱れた多肉丼…。大暴れしてしまって、どう整えていいのかさっぱり分からない…。
購入当初はもりもりと可愛かったはずの多肉の寄せ植え。その後、ごちゃごちゃに乱れていませんか?
形が崩れた多肉丼でも適期に切り戻せば、初心者でも簡単に整えることができます!
今回は、多肉植物が乱れる主な原因とその整え方について、わかりやすく解説します。
この記事を読めば、
- 寄せ植えが崩れてしまった時の仕立て直し方法
- 多肉植物を育てているとよくある失敗、その復活方法
- 多肉植物の葉がぽろぽろ落ちる原因と対処法
- 多肉植物全体がしなしなしてしまう原因と改善策
- 葉がしわしわになる多肉植物の水やりのコツ
- 実際に育ててみた!多肉丼の生育レポート
が分かるよ!
多肉の寄せ植えの形を崩れにくくするコツは?
寄せ植えが成長する過程で形が崩れてしまった場合、元の形に戻すために仕立て直す必要があります。
以下では、寄せ植えが崩れた場合の部分的な仕立て直し方法を詳しく解説します。
寄せ植えが崩れる原因は主に2つ
- 生長の仕方が異なる品種を組み合わせてしまった…例えば、縦に伸びる苗や垂れる苗、大型の苗、小型の苗、水を好む苗などが、寄せ植えのバランスを崩す原因になる
- 生長によるもの…多肉植物は生長とともに茎がのび、下葉が枯れてくる。ボリュームも出てくるため、生長とともに鉢がぎゅうぎゅう詰めになり形が崩れるだけでなく、株元が蒸れやすくなり害虫や根腐れを招くこともある
同じ生長の仕方を持つ品種を寄せ植えにすると形が崩れにくい
▲グリーンネックレス、ルビーネックレスなど垂れ下がるように育つ多肉を寄せ植えにしています。
多肉植物を鉢植えで育てるなら、土を更新するためにも2年に1回の植え替えが必要です。
また、生長の仕方が似た品種を組み合わせると見た目が崩れにくくなります。
たとえば垂れ下がる品種のグリーンネックレスなら同じ垂れ下がるネックレス系の多肉と寄せ植えすると、全体の形が崩れにくいんだ。
部分的な仕立て直しの手順
- 健康な苗は残し、伸び切ったり傷んでいる苗をカット
- 苗や土の上に落ちた枯れ葉を取り除く
- 苗を追加したい箇所にピンセットで土を挿し込んで広げます。
- 新しい苗を追加。隙間にセダムなどを詰めることもできるが、風通しや苗の成長に余裕を持たせるために適度に詰めることも重要
部分的な仕立て直しでは、新たに使う土の量が少なくなるため、仕立て直しにかかる時間も完全な仕立て直しよりも短くなります。
ただし、根が十分に張りついていない状態で過酷な時期に仕立て直すと、苗が枯れる可能性があるため、注意が必要です。
切り取った茎は「挿し芽」に使えるよ。適期は春と秋。くわしい手順は以下記事を参考にしてみてね。
多肉植物を育てているとよくある失敗、その復活方法
多肉植物を育てる際には、いくつかの失敗が起こることがありますが、それらの失敗への復活方法をご紹介します。
これらの失敗は、多肉植物が枯れる危険性があるものではありませんが、対処法を知っておくことで美しい健康な多肉植物を育てることができます。
日光不足による葉のぽろぽろ落ちる状態への対処法
多肉植物の葉がぽろぽろと落ちる状態になった場合、日光不足が原因である可能性があります。
特にセダムなどの多肉植物は、葉が突然土の上に落ちることがよくあります。
この症状は冬から春にかけて室内に置いている間に起こりやすいものです。そのため、以下の対処法を試してみましょう。
- 窓辺に置いて日光浴させる: 多肉植物は日光を必要とするため、夜間の寒さに注意しながら窓辺に置いて日光浴させるようにしましょう。適度な日光を受けることで葉が元気に育つことが期待できます。
- 肥料を与えるのは避ける: 春や秋、夏の暑い時期には肥料を与えることは避けましょう。肥料は葉の成長に影響を与えるため、葉がぽろぽろと落ちる原因になることがあります。
風通し不足による全体がしなしなな状態への対処法
多肉植物全体が元気がなくしなしなとした状態になった場合、蒸れが原因である可能性があります。
また、この状態には病害虫が発生している可能性もあるため、以下の対処法を試してみましょう。
- 風通しの良い場所に置く: 多肉植物は風通しの良い環境を好みます。株全体を水に浸し、害虫を溺死させた後に風通しの良い場所に置くことで、植物が回復することが期待できます。
水不足によるしわしわな葉への対処法
多肉植物の葉がしわしわしている場合、水分不足が考えられます。以下の対処法を試してみましょう。
- 葉のしわしわさを覚える: 葉がしわしわになるまで水やりを待ってから与える方が良い場合があります。水やりのサインとして葉のしわしわさを覚えておきましょう。
- 鉢の底から水が流れ出るまでたっぷり与える: 多肉植物に水やりをする際には、必ず鉢の底から水が流れ出るまでたっぷり与えるようにしましょう。これにより根が水分を吸い上げることができ、植物がしっかりと栄養を摂取できます。
多肉植物の水やり頻度、タイミングは栽培環境によっても異なるんだ。失敗を恐れずに試行錯誤しながら経験を積むことも重要だよ。
☆★多肉植物の元気がない、なんとなく調子が悪い…そんな時はこちら↓↓
多肉植物の葉がぽろぽろ落ちる原因と対処法
多肉植物の葉がぽろぽろ落ちる原因は、主に日光不足です。
特に冬から春にかけて、室内で育てられている場合は、日光を十分に浴びることができないため、葉が落ちやすくなります。
また、セダムなどの多肉植物では、葉が突然土の上に落ちることがよくあります。
多肉植物の日光不足に対する対処法
- 窓際に置く: 多肉植物を窓際に配置することで、十分な日光を浴びることができます。ただし、夜間の寒さには注意が必要です。
- 日光浴させる: 多肉植物は日光を浴びることで光合成が行われ、葉が健康に成長します。適度な時間、直射日光の当たる場所に多肉植物を移動させ、日光浴させることが重要です。
- 肥料の使用に注意: 多肉植物には春や秋、夏型のものには肥料を与えることは避けるべきです。日光不足により成長が鈍化しているため、肥料の与え方や量には注意が必要です。
☆★多肉植物の葉が落ちる時の原因、くわしい対処法はこちら↓↓
多肉植物全体がしなしなしてしまう原因と改善策
多肉植物全体がしなしなと元気がないときは、蒸れて病害虫がわいている可能性があります。
病害虫は薬剤を使うか、株を鉢ごと水にしずめて害虫を溺死させてから、風通しのいい場所に置いておきましょう。
以下は多肉植物が全体としてしなしなになってしまう原因と改善策のリストです。
原因①蒸れている
- 解決策:
- 鉢底の排水のため水はけの良い土を使用する
- 鉢の底に石や砂利を敷き詰め、排水を促す
- 適切な間隔で水やりを行い、過湿にならないように気をつける
原因②病害虫の発生
- 解決策:
- 害虫駆除剤を使用する
- 感染した部分を切り取り、残りの株を管理する
原因③風通しが悪い
- 解決策:
- 風通しの良い場所に移動させる
- 葉の間に風通しを促すために、軽く振動させる
原因④水やりが適切でない
- 解決策:
- 鉢土の表面が乾いたら水をやる
- 与える水の量と頻度を調整し、過湿にならないようにする
- 冬場は水やりを控えめにする
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葉がしわしわになる多肉植物の水やりのコツ
多肉植物の葉がしわしわになる原因は、水分不足です。
多肉植物は葉に水分をたくさん貯めておくので、葉がしわしわになる前に適切な水やりを行うことが重要です。
たっぷりと水やりをする
多肉植物に水を与える際は、鉢の底から水が流れ出るまでたっぷりと与えましょう。これにより、根がしっかりと水分を吸収できます。
ただし、極端な暑さと寒さに晒される夏と冬は、土の約1/3が湿る程度の量に抑えておくのがおすすめ。吸収しきれないほどの水を与えると根を傷めやすいんだ。春と秋はたっぷり与えるのが基本だよ。
葉には水をかけない
多肉植物の葉の隙間に水が入ると、蒸れてしまい弱ってしまうことがあります。水やりは土にだけ行いましょう。
土が湿った状態が5日以上続くと根が蒸れやすくなって、根腐れのリスクが高まるよ。
夜間の涼しい時間帯に水やりする
多肉植物は夜間の涼しい時間帯に水を吸収しやすいです。夜に水やりすることで、負荷なく水分を吸収してくれます。
多肉植物の多くはCAM型光合成といって、夜間に気孔を開くんだ。水やりするなら夕方~夜間におこなうのがおすすめ。
適度な水やりを心がける
多肉植物は水をあげすぎると根腐れしてしまう恐れがあります。土が完全に乾いた状態を確認してから水やりを行いましょう。
土の表面だけでなく中心部まで乾いてから水やりすると失敗しにくいよ。
☆★多肉植物を買ってきたらやってしまいがちな3つの失敗とは?↓↓
実際に育ててみた!多肉丼の生育レポート
では、実際に筆者が育てている多肉植物の寄せ植えの経過を紹介します。形が崩れた時の対処法までをご覧ください。
よかったら参考にしてみてね。
ダイソー多肉を購入。寄せ植えに挑戦【2022/4/4】
ダイソーで購入した多肉達。とってもプリプリで可愛いです。
水はけの良い土を用意。スペースに余裕を持って植え付けていきます。
こんな感じ。
本当はもっと隙間なくもりもりに寄せ植えした方が可愛いのですが、今後の生長を考えるとこれくらい余裕を持たせた方が長持ちしやすいです。
寄せ植えにしてから約2か月経ちました【2022/5/26】
あっという間にこんなに育ちました。
伸びすぎた茎をカット。
これらは挿し芽に使います。乾いた土に挿しておけば、14日ほどで発根しますよ。
寄せ植えにしてから約半年経ちました【2022/11/17】
一度カットしたのにも関わらずこんなに葉が茂りました。収穫しても収穫しても多肉が増え続けます。
寄せ植えにしてから10か月ほど経ちました。【2023/2/28】
寒さに当たって紅葉しています。
伸びすぎていた茎をカット。春に挿してさらに増やします。無限多肉。
寄せ植えにしてから約2年経ちました【2024/2/22】
そろそろ植え替えないと土が固まってきました。
春になったら伸びた茎をカットし、新しい土に交換してカットした茎を挿して発根させ、そのまま育てる予定です。
こんな感じで多肉は意外と生長が早いです。ただ、随時カットして更新すれば無限に楽しめます。
生長とともにどうしても茎が伸びて株元がスカスカになってくるよ。そうなったら適期にカット。下葉を取って新しい土に挿せば簡単に多肉丼を作れる。定期的に鉢を更新するのが綺麗な姿をキープするコツ!
よくある質問
Q1: 多肉植物の葉がぽろぽろ落ちる原因は何ですか?
A1: 多肉植物の葉がぽろぽろ落ちる原因は主に日光不足です。特に冬から春にかけて室内で育てられている場合は、日光不足によって葉が落ちやすくなります。
Q2: 多肉植物が全体としてしなしなしてしまう原因は何ですか?
A2: 多肉植物が全体としてしなしなしてしまう原因は、蒸れや病害虫の発生です。適切な排水や風通しの確保、害虫駆除などを行うことで改善できます。
Q3: 多肉植物の葉がしわしわになる原因は何ですか?
A3: 多肉植物の葉がしわしわになる原因は水分不足です。適切な水やりを行うことで葉のしわしわを解消できます。
Q4: 寄せ植えが崩れてしまった時の仕立て直し方法はありますか?
A4: 寄せ植えが崩れた場合は、健康な苗を残しながら部分的な仕立て直しを行うことができます。新しい土を追加し、適切な配置をすることで形を整えることができます。
まとめ
多肉植物の寄せ植えが崩れてしまった場合、部分的な仕立て直しを行うことで元の形に戻すことができます。
垂れる原因としては、使用した苗が適切でなかったことが挙げられます。寄せ植えに適さない苗を使ってしまうとバランスが崩れやすくなります。
寄せ植えの仕立て直しは部分的に行うこともできるため、時間も短く済みます。
寄せ植えが崩れてしまったら放置せず、適切な仕立て直しを行って美しい寄せ植えを楽しんでください。