コノフィツムを育てているけど脱皮時期や脱皮中のお手入れ方法がイマイチ分からない…。結局どうすればいいの?
ぷっくりとした見た目が超絶キュートなコノフィツム。
その可愛らしい見た目に一目ぼれして衝動買いしてしまった…という方も多いのではないでしょうか?
ただ、コノフィツムは通常の多肉植物とはちょっと違います。植物ですが、脱皮するんです…!
今回はあまり知られていないコノフィツムの脱皮時期、脱皮中の管理などについて紹介します。
この記事を読めば、
- コノフィツムの基本的な生長サイクル
- コノフィツムの脱皮時期
- コノフィツムの脱皮中のお手入れ方法
- コノフィツムが脱皮しない時の原因と対処法
- 初心者でも育てやすい人気のコノフィツム【3選】
が分かるよ!
コノフィツムの生長サイクル
ひとことにコノフィツムといっても意外に種類豊富です。
自生地によって微妙に生長サイクルは異なりますが、基本は以下のようなサイクルで過ごします。
コノフィツムは秋~春に生長、夏に休眠する
- 10月~4月頃…生育期。最高25度程度、最低15度程度の時期がもっともよく育つ
- 5月~9月頃…休眠期。茶色く枯れた古葉を被ったまま夏の暑さを耐え抜く
コノフィツムは冬型の多肉植物として知られるけど、寒さにすごく強いというわけでもないんだ。0度以下の寒さや霜、雪に当たりそうなら室内へ避難させてね。
コノフィツムは古い皮を被って夏越しする
コノフィツムは春になると徐々に古い葉が茶色くしおれ始め、その枯れ葉を被ったまま夏の休眠期に突入します。
秋になったら古い皮を突き破るようにして脱皮し、新しい葉を展開させます。
その後、品種にもよりますが9月~1月頃にデイジーに似た可愛らしい花を咲かせてくれます。
夏のコノフィツムは一見すると枯れたように見える…。間違って捨ててしまわないように注意!
コノフィツムは1年に1回、脱皮して古い葉を脱ぎ捨てる
コノフィツムは1年に1回、秋に古い葉を落として新しい葉を展開させます。
この様子が爬虫類の脱皮に酷似しているのです。
脱皮の度に少しずつ生長。ただ大きさは殆ど変わらない
コノフィツムは生長がとてもゆっくりです。
脱皮の度に少しずつ大きくなっていきますが、そのサイズは殆ど変わりません。
コノフィツム、リトープスを含むメセンの仲間は生長がとってもゆっくり。寿命も長く、何十年と楽しませてくれる多肉植物だよ。
コノフィツムの脱皮時期は?
コノフィツムは多くの多肉植物とは異なり、秋~冬にかけて生長する冬型の多肉植物です。
春を迎える頃には徐々にシワが寄り始め脱皮が始まります。
コノフィツムは春を迎える頃、夏前に脱皮準備がはじまる
コノフィツムは春を迎える頃、徐々にシワが寄り始めて茶色く枯れたような姿になります。
そのまま夏に突入し、古い葉を被ったまま暑さを乗り越えます。
秋になると古い葉を突き破り新しい葉が顔を出すのです。
春になると茶色く枯れたような姿になるコノフィツムは脱皮準備中。誤って捨ててしまわないようにしてね。高温多湿を嫌うコノフィツムは6月~9月は休眠期。古い葉を被ったまま夏を超すんだ。
コノフィツムの中でも足袋型の品種は脱皮時期が早い
ひとことにコノフィツムといっても品種や原産地はさまざまです。
コノフィツムの中でも形が足袋のような品種は脱皮時期が早いのが特徴です。
梅雨前(5月中旬)になると古い葉が破れて、新葉が出てくる個体もあります。
コノフィツムは品種によっても管理方法は微妙に異なるんだね。
コノフィツムの脱皮中のお手入れ方法
脱皮の始まったコノフィツムは古い葉から新しい葉へ水分を移行しています。
そのため、脱皮期間中は水遣りを控えて断水気味に管理する必要があります。
春頃、脱皮が始まったら徐々に水遣りを控えて断水気味に管理
コノフィツムは高温多湿が大の苦手。梅雨~夏にかけては生育が緩慢になる休眠期になります。
梅雨~夏の水遣りは土が乾いてさらに3~4日ほど経ってから、土の約1/3が湿るくらいの量で与えます。
完全断水だと根が弱ってしまうことも多い。目安は月に1回程度。風通しが悪いと一気に蒸れて溶けてしまうから気を付けてね。屋外なら半日陰か遮光ネットを使用、室内なら窓際に置いてサーキュレーター必須だよ。
古い葉を無理に剝がそうとしない。カラカラに乾いて外れそうなら優しく取り除く
シワの寄り始めた古葉を気になって外したくなるかもしれません。
優しく触れてぽろっと取れるようならお手伝いしても良いでしょう。
ただ、無理に古葉を取り除くと株を傷める原因になるため注意が必要です。
夏の水遣りは吸水させるというより、根を湿らせる目的で行うのがコツ。夏の水遣りは早朝or日没後に。25度以上の熱帯夜が続く場合は夜のみエアコンの効いた室内で休ませてあげるのも良い。
コノフィツムが脱皮しない時の原因と対処法
梅雨を迎える時期になってもコノフィツムの脱皮が始まらない場合、以下のような原因が考えられます。
コノフィツムが脱皮しない時は株が弱っている可能性あり
株が弱っていると新しい葉を展開させることができず、脱皮しないことも考えられます。
日照不足や暑さ、蒸れなどによって株が弱っている場合は管理の見直しが必要です。
脱皮しないからといって枯れているわけではない
とはいえ、脱皮しないからといって枯れているわけではありません。
見た目にも特に変化なく株に触れて抵抗を感じるようならそのまま管理を続けてみましょう。
脱皮しないからといって無理に古い葉を剥ぎ取ろうとしたり、子株を出そうと葉を切り込んだりするのは避けて。コノフィツムは生長がとてもゆっくり。焦って水や肥料を与えすぎると根を傷めることも多い。明るさ、風通しを確保したうえでゆっくり見守ろう。
初心者でも育てやすい人気のコノフィツム【3選】
初めてコノフィツムを育てるなら暑さや寒さ、乾燥にも比較的強い足袋型がおすすめです。
今回は見た目も可愛くて育てやすい足袋型コノフィツムを3つ集めてみました。
初心者におすすめ。可愛くて丈夫なコノフィツム①オペラローズ
ぷっくりしたボディが可愛い足袋型品種。明るいピンク色の花を咲かせてくれます。
生長とともに分頭して群生する姿も楽しめます。とても丈夫な品種です。
初心者におすすめ。可愛くて丈夫なコノフィツム②祝典
コノフィツムの中でも暑さ、寒さ、乾燥に強く丈夫で育てやすい品種です。
コロンとしたボティの割れ目からオレンジ色の可愛い花を咲かせます。
初心者におすすめ。可愛くて丈夫なコノフィツム③雑種(品種不明)
初めてコノフィツムを育てるなら高価なレア品種は避けた方が無難です。
まずは、ホームセンターで販売されている500円程度のコノフィツムを育ててみるのがおすすすめ。
安価な株は品種不明であることが多く、比較的リーズナブルに挑戦できます。
小さく細かいボディの品種よりは、一つの株が比較的大きめの品種の方が乾燥に強く初心者でも失敗しにくいよ。初めてコノフィツムに挑戦する場合は、見た目よりもボディの大きさで選んでみて。小さな株が群生するタイプは蒸れやすく、初心者だと管理が難しいかも。
まとめ
- コノフィツムは1年に1回、秋頃に古い葉を脱ぎ捨て新しい葉を出す【いわゆる脱皮】
- コノフィツムの中でも足袋型の品種は脱皮が早い傾向。早いものだと5月頃に新葉が顔を出す
- 古い葉は完全にカラカラになるまで無理に取らない方が良い。ピンセットで軽く触れて取れそうなら取っておく
- コノフィツムは春になる頃、徐々にシワが寄り始め脱皮の準備を始める。夏は古い葉を被ったまま、秋になる頃古い葉を突き破るようにして新葉が誕生する
- 脱皮中は古い葉から新しい葉へ水分を移行しているため水遣りはできるだけ控える
- 夏は完全断水だと根が傷むため、土がカラカラに乾いてさらに3日~4日ほどしてから土の約1/3が湿る程度に水を足す
- 脱皮しないからといって枯れているとは限らない。腐敗している様子もなければそのまま様子をみる
- 冬型とはいえ寒さに強いというわけでは無い。0度以下の寒さや霜、雪に当てるのは控える
- 初めてコノフィツムを育てるなら丈夫な足袋型品種がおすすめ。またはホームセンターで売っている500円ほどの株。コノフィツムの管理に慣れ始める2年目からは好みの品種に挑戦してみるのも良い