ロゼット状に広がる丸みのある葉が可愛い多肉植物「七福神」。エケベリアのひとつでそのコロンとした可愛らしい姿から人気の品種です。
春と秋は生育が旺盛な七福神ですが、冬場は生長が緩慢になる休眠期を迎えます。
そこで今回は、七福神を冬越しさせるためのコツ2つをご紹介します。
多肉植物「七福神」を冬越しさせる!コツはたった2つだけ
まずはじめに、七福神は生長期(春・秋)と休眠期(夏・冬)とでは管理方法がまったく異なります。
七福神 冬越しのコツ①水やりは忘れるくらいがベスト
冬は土が乾いてから3~4日ほど経過してからやや控えめに水を与えます。
生長がほぼ止まる冬場は水やりを控えめにします。
春・秋は土が乾いてからたっぷりと水やりしますが、冬も同じようにすると、吸いきれなかった水分が長く鉢内に停滞します。
これが冬に根腐れを起こす主な原因です。
七福神の水やり【目安】
・春と秋の生長期
⇒土がしっかりと乾いてからたっぷりと水やりする。2週間に1回程水で薄めた液肥を与えてもよい。
受け皿に溜まった水は、病害虫や根腐れの原因となるため捨てる。
・夏と冬
⇒土がしっかりと乾いてさらに3~4日ほど経ってからやや控えめに水やり。肥料は不要。できるだけ暖かい時間帯に常温の水を与える。受け皿に溜まった水は必ず捨てる。
水をあげすぎることで根腐れを起こしやすいため、葉にシワがよるくらい待ってからの水やりでも構わない。
七福神 冬越しのコツ②基本は屋外に置くこと(地域による)
七福神は、「梅雨時期の多湿」と「真夏の暑さ」にやや弱いです。
ただ、寒さには比較的強く5度程度までなら耐えられます。
七福神の魅力であるギュッとしまったかわいい株姿を保つためには日光と風通しが欠かせません。
「寒いから室内に移動」と安易に移動させるのではなく、できるかぎり屋外で管理することで可愛い姿を保つことができます。
5度以下になりそうな夜は室内へ、朝になったら屋外へ
朝晩に5度を下回りそうな日は夜のうちに室内へ取り込んでおくと安心です。また、鉢のまわりを段ボールやタオル等で囲ったり、新聞紙をかけてやるのも寒さ対策になります。
寒冷紗(目が粗めの布のこと)や不織布などで覆うのもよいでしょう。
5度以下になる時間以外は基本は屋外に置き、十分な日光と風通しの下で乾燥気味に管理します。
乾燥気味に管理することで樹液の濃度が高くなり、より耐寒性が強くなります。
植物がたくさんあって管理が大変な場合は簡易的な温室を設置するのもおすすめ
「育てている植物がたくさんあって、いちいち寒さ対策のために夜に移動するのは大変…。」
このような場合、簡易的な温室(ビニールハウス)を利用するのも手っ取り早くておすすめです。
もちろん、暖房設備が備わっているわけではないので、冷たい風を防ぐ程度にはなりますが、何もしないよりは寒さ対策として効果的です。
ちなみに、組み立ても簡単。下写真がすべての部材です。
ドライバー不要ではめ込むだけで出来上がります。夏場はビニールをはずして植物棚として使用できますよ。
多肉植物「七福神」を冬越しさせる!コツはたった2つだけ【まとめ】
今回は、七福神を冬越しさせるコツ2つをご紹介しました。
「七福神」という名前からも想像できるように、七福神が日本に入ってきたのは明治時代といわれています。
そのため、関東より以西では地植えにされている七福神を見かけたことのある、という方も多いのではないでしょうか。
環境さえ合えば放置気味でも丈夫に育つ七福神。今回の記事をご参考に、ぜひ、七福神を冬越しさせて長く楽しんでみてくださいね。
七福神 冬越しのコツ2つとは?
①水やりは忘れるくらいがベスト
⇒土がしっかりと乾いて3~4日ほどしてから与える。乾燥気味に管理し耐寒性を確保。
②基本は屋外で管理(地域による)
⇒朝晩に5度以下になりそうな日は夜のうちに室内へ取り込む。または、新聞紙を被せたり段ボールで囲うなどして防寒対策をする。
寒さには強いため、できるだけ屋外で管理し十分な日光と風通しに当たることで綺麗に紅葉する。