ぷりっとした葉が赤く紅葉する姿が人気の多肉植物「ピンクルルビー」。
「ダイソーでも売ってるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか?
実際にダイソーで購入して育てた様子をもとに、育て方のポイントや増やし方のコツを解説します。
ピンクルルビーはダイソーでも買える?

100均でも入手できることがある
ピンクルルビーはエケベリア属の多肉植物で、紅葉すると鮮やかな赤色になることから人気があります。
実はダイソーの多肉植物コーナーで見かけることもあり、100円(または200円、300円サイズ)で購入できる場合があります。
ネームプレートがない場合も多い
ダイソーの多肉植物は、ポットにラベルやネームプレートが付いていないこともよくあります。
ピンクルルビーも、購入時には「名前が分からなかった」という声が多い品種のひとつです。
通販や園芸店での入手方法も紹介
「近くのダイソーに売っていない」「確実に欲しい」という方は、ネット通販や園芸店での購入がおすすめです。
- 楽天市場・Amazon・メルカリなどでは苗やカット苗が販売されている
- 多肉植物専門店や園芸店なら状態のよい苗を選べる
- 季節によってはホームセンターの園芸コーナーでも見つかる
ピンクルルビーの特徴

ロゼット状に育つ多肉植物
ピンクルルビーはエケベリア属の多肉植物で、葉がバラのようにロゼット状に広がるのが特徴です。
光沢あるぷっくり肉厚の葉が美しく、株が大きく育つとボリュームのある姿に。寄せ植えや単品植えでも存在感を放つ人気の品種です。
秋冬に紅葉して赤く染まる
気温が下がる秋から冬にかけて、葉の先端から全体にかけて赤く染まります。
この鮮やかな色づきこそが「ピンクルルビー」という名前の由来でもあり、観賞価値が高いポイントです。
花芽がつくこともあるが株が弱りやすい
春から夏にかけて花芽が伸びることがあります。
小さな星形の花が咲くこともありますが、花芽をつけると株の栄養が花に取られ、株自体が弱ってしまうことがあります。
そのため、観賞用として長く育てたい場合は花芽を早めにカットするのがおすすめです。
ダイソー株を植え替えて育てるポイント

小さめのビニールポットで売られている → 植え替え必須
ダイソーの多肉植物は、黒いビニールポットに入って販売されていることが多いです。
このままでもしばらくは育てられますが、ポットが小さいため根詰まりしやすく、水はけも不十分になりがちです。
通気性と排水性のよい素焼き鉢がおすすめ
植え替えの鉢は、通気性と排水性にすぐれた 素焼き鉢や陶器鉢 が最適です。
ダイソーでも100〜200円程度で素焼き鉢が販売されているので、手軽に揃えられます。
多肉用の専用土を使うと管理しやすい
土は「多肉植物・サボテン専用の培養土」を選びましょう。
市販の専用土は排水性と通気性に優れており、根腐れを防ぎながらも適度に保水してくれるため管理がしやすいです。
筆者は「花ごころのさぼてん・多肉植物の土」を使用しましたが、初心者でも扱いやすくおすすめです。
ピンクルルビーの育て方

日当たりと風通しのよい場所に置く
ピンクルルビーは日光を好む多肉植物です。室内で育てる場合は、できるだけ日当たりのよい窓際に置きましょう。
風通しも大切で、空気がこもると蒸れやすく、根腐れや葉の傷みにつながります。
水やりは「乾いたらたっぷり」が基本
水やりは土がしっかり乾いてから与えましょう。
葉がぷっくりしているため、水を蓄える力が強く、与えすぎは根腐れの原因になります。
夏は蒸れやすいので風通しに注意
夏は高温と湿気で蒸れやすく、株が弱りやすい季節です。直射日光の当たる場所に長時間置くと葉焼けすることもあります。
夏場は半日陰に移動させたり、風通しのよい環境で管理すると株を守れます。
冬は紅葉が楽しめる
気温が下がると、葉の先から全体にかけて赤く色づきます。これがピンクルルビー最大の魅力です。
ただし、霜や凍結には弱いため、寒冷地では室内に取り込んで管理すると安心です。
▶セダムの冬越し方法と寒さ対策!早朝に0度以下になるなら前の晩に室内へ
ピンクルルビーを増やす方法

子株が出てくるので株分けが可能
育ってくると親株の脇から小さな子株が出てきます。
十分に大きくなったら切り離し、別の鉢に植えることで株分けできます。
花芽をカットして挿すと発根することもある
ピンクルルビーは花芽が付くと株が弱ることがあります。
花芽を切り取って管理すると、脇芽のように発根して増やせるケースもあります。
発根後は新しい鉢に植えて管理する
挿した花芽から根が出たら、新しい鉢に植え替えて通常の株と同じように育てられます。
少し時間はかかりますが、増やせる楽しみがあります。
ダイソー株を元気に育てるコツまとめ

ダイソーの小さなビニールポットは早めに植え替える
ダイソーの多肉植物は黒いビニールポットで販売されていますが、そのままでは根詰まりや水はけ不良を起こしやすいです。
購入後はできるだけ早めに植え替えると、株が元気に育ちます。
蒸れに弱いので風通しのよい環境を意識する
ピンクルルビーは蒸れに弱いため、夏場は特に風通しを意識しましょう。
屋外なら風通しのよい半日陰、室内ならサーキュレーターなどで空気を循環させると安心です。
花芽がついたら株が弱る前にカットして挿し芽に挑戦する
花芽が伸びると株が弱りやすいので、観賞用として長く育てたいなら花芽は早めにカットします。
切り取った花芽はそのまま挿しておくと発根することがあり、増やすチャンスにもなります。
ダイソーのピンクルルビー!こんもり育てる生育ブログ
ダイソーで見つけたピンクルルビー。最初はネームプレートが無く、何の多肉か分かりませんでした。
ダイソーでピンクルルビーを発見、購入【2021/2】

こちらがダイソーで購入したピンクルルビーです。いつもの黒ビニールポットに植わっていますね。
プレートが外れてしまったのが、最初は何の多肉植物が分かりませんでした。まだ寒いのでもう少し暖かくなってきたら植え替えることに。
植え替えたピンクルルビー【2021/3】

3月に入ってかなり暖かくなってきたので家に合った鉢に植え替えました。ちょっと窮屈かも。
通気性と排水性は良さそうです。
もりもりしてきたピンクルルビー【2021/5】

親株の横から子株が出てきました。やはりこれではぎゅうぎゅう詰めですね。

横から覗いても苦しそうです。やはりもう少し大きめの鉢に植え替えることにしました。

通気性の排水性にすぐれる素焼き鉢です。こちらもダイソーで購入した鉢ですよ。
土は花ごころさんの「さぼてん・多肉植物の土」を使いました。

花芽がついたピンクルルビー【2021/7】

7月になり花芽が付きました。ただ、下葉が徐々に枯れてきています。これは暑さと蒸れによるものでしょうか。

ピンセットで枯れた葉をそっと取り除きます。なんとなく全体的に葉の色が悪くなってきました。
花が咲かないまま株が弱ったピンクルルビー【2021/9】

結局、花は蕾がついたものの開花することはないまま9月を迎えました。
そして、株がどんどん弱って葉数が減ってしまいました。このあと、残っている花芽をカットしました。どうやら、花芽が付くと株が栄養を取られて弱ってしまうことがあるらしいです。
紅葉し始めたピンクルルビー【2021/11】

11月になり、また花芽が付いてしまいました。また株が弱ってしまうのではと考え、花芽のみ根元からカット。
もったいなかったので、切り取った花芽はそのまま株の脇に挿してみました。
2度目の春を迎えたピンクルルビー【2022/4】

春を迎えて葉がぷっくりとしてきました。そして、11月にカットして脇に挿していた花芽を抜いてみるとなんと、発根していました。(下写真)
▲花芽の根元から白い根っこが出ています!
▲こちらの花芽からも根っこが出ています!
とりあえず、2つの花芽は脇に挿したまましばらく様子を見ていくことにします。
ダイソーで購入した当初と比べると株自体が小さくなってしまったので、今年は真夏の暑さと蒸れに気を付けよう。
ピンクルルビーに関するよくある質問(FAQ)
Q1:ピンクルルビーは室内でも育てられますか?
A:育てられますが、できるだけ日当たりのよい窓辺に置きましょう。暗い場所だと徒長しやすく、紅葉も楽しめません。
Q2:ピンクルルビーが徒長してしまったらどうすればいいですか?
A:茎が伸びて不格好になった場合は、カットして挿し芽にすると再生できます。徒長の原因は日照不足なので、置き場所の見直しも大切です。
Q3:肥料は必要ですか?
A:多肉植物は肥料をあまり必要としません。春や秋の成長期に、薄めた液肥を月1回ほど与えると株が元気になります。
Q4:どのくらいの頻度で植え替えが必要ですか?
A:1〜2年に1回が目安です。根詰まりや土の劣化を防ぐため、春か秋の涼しい時期に植え替えると安心です。
Q5:害虫はつきますか?
A:アブラムシやカイガラムシがつくことがあります。発見したら早めに駆除し、予防として風通しを良く保ちましょう。
Q6:葉がシワシワになってきました。原因は?
A:水切れ、または根腐れの可能性があります。土の状態を確認し、乾きすぎていれば水やり、常に湿っているなら根腐れを疑いましょう。
Q7:紅葉しないのはなぜですか?
A:紅葉には「寒暖差」と「日当たり」が必要です。暖かい室内で管理していると色づきにくく、青緑のまま育ちます。
Q8:真夏はどう管理すればいいですか?
A:直射日光は葉焼けの原因になるので、半日陰や遮光ネットのある場所で管理すると安心です。
Q9:冬は屋外で越冬できますか?
A:霜や氷点下に弱いため、寒冷地では室内に取り込むのがおすすめです。暖地なら軒下で管理できることもあります。
Q10:寄せ植えに向いていますか?
A:向いています。ぷっくりと赤く色づく姿は寄せ植えのアクセントになります。ただし、同じように乾燥を好む多肉植物と組み合わせましょう。
まとめ
ピンクルルビーは、ぷっくりした葉が秋冬に真っ赤に紅葉する人気の多肉植物です。
ダイソーでも運がよければ購入できますが、小さなビニールポットのままでは根詰まりや蒸れを起こしやすいため、早めの植え替えがポイントになります。
育てるうえで大切なのは、
- 日当たりと風通しのよい環境で管理すること
- 水やりは「乾いたらたっぷり」のメリハリをつけること
- 夏の蒸れや冬の寒さ対策を忘れないこと
また、花芽がついたら株が弱る前にカットして挿し芽にすれば、増やす楽しみも味わえます。
ダイソーでの購入は「出会えたらラッキー」ですが、確実に入手したい場合は通販や園芸店を利用すると安心です。
小さな株でもコツを押さえて育てれば、こんもり元気に育ち、美しい紅葉を楽しませてくれるでしょう。

