ぷりっぷりの葉が可愛いネックレス状の多肉植物・ピーチネックレス。
ピーチネックレスの魅力はなんといっても雫玉のような葉ですが、しわしわになってお困りではありませんか?
今回は、ピーチネックレスがしわしわになった時の対処法をくわしくご紹介します。
ピーチネックレスがしわしわになる原因
ピーチネックレスがしわしわになる原因には、以下のようなものが挙げられます。
水を与えてもしわが直らない場合、何らかのストレスによって根が傷んでいる可能性が高いです。
1. 水分不足
水分不足はグリーンネックレスがしわしわになる最も一般的な原因です。植物が十分な水を吸収できないと、葉がしわしわになります。特に、土が乾燥しすぎている場合や、長期間水を与えていない場合に発生します。
2. 過湿
過湿もグリーンネックレスがしわしわになる原因となります。根が常に湿った状態にあると、根腐れを起こしやすくなり、水分を吸収できなくなります。その結果、葉がしわしわになります。
3. 日光不足
グリーンネックレスは明るい間接光を好む植物です。日光不足により、植物が弱り、葉がしわしわになることがあります。
ただし、夏場の直射日光は株を傷める原因となるため避けます。
4. 温度ストレス(30度以上、5度以下)
グリーンネックレスは温度変化に敏感です。
特に極端な暑さと蒸れに晒される梅雨~夏は根を傷めやすいため、水のやりすぎや蒸れに注意します。
5. 土の劣化(2年以上植え替えていない)
長期間同じ土を使用していると土の劣化が進み、水はけ・通気性が悪くなります。
これにより根が傷み、うまく水分が吸えずに葉がしわしわになることがあります。
6. 蒸れ
鉢底に排水穴がない容器に植えている場合、過剰な湿気が根を腐らせ、葉がしわしわになることがあります。
また、通気性の悪い場所に置いていたり、保水性の高すぎる土を使うのも根を傷める原因となります。
ピーチネックレスがしわしわで土が湿っている時の対処法
土が湿っているのに葉がしわしわになっている場合、多湿によって根腐れに発展していることが考えられます。
根腐れが疑われる場合、土が乾くまで水を与えない
このような場合はしばらく乾燥気味に管理し、できるだけ風通しのよい場所に置きます。
ちなみに、下写真はマグカップに植え付けたピーチネックレスです。
このような容器だと鉢底穴が開いていないため、どうしても通気性に劣ります。
容器は鉢底穴の開いている通気性のよい鉢を選びましょう。
「元気がないから肥料を与えてみようかな?」は×!
根腐れに気味になっている場合の施肥は逆効果で、さらに根を傷める原因となりかねません。
また、すでに株元が黒く変色しブヨブヨになっている場合はそのまま腐敗してしまうことが多いです。
その場合、まだ茎が硬い部分をカットし挿し木にして発根させ育てなおすこともできます。
挿し芽で復活させることもできる
下写真はグリーンネックレスですが、ピーチネックレスの場合もやり方は同じです。
まだ元気そうな部分の葉付きの茎を水に差しておきます。
できるだけ毎日水を替え、うまくいけば一週間ほどで発根します。
これらを水はけのよい土に植え付け、最初は乾燥し過ぎないように管理します。
その後、根付いたのを確認したら(茎を持ち上げて抵抗を感じるようになったら)、土が乾いたらたっぷりと水やりして育てます。
ついつい水をやり過ぎてしまうという方には、通気性のよい素焼き鉢がおすすめですよ。
カットした茎を植え付けて約半年経過したのが下写真です。
こんな感じで仕立て直すことも可能です。
ちょっと手間はかかりますが、諦めずに育てなおしてみるのもひとつの選択肢でしょう。
ピーチネックレスがしわしわで土が乾いている時の対処法
ピーチネックレスがしわしわな場合で土がカラカラに乾いている場合、たっぷりと水やりをして様子をみましょう。
たっぷりと水を与えて様子をみて
1日もすればぷっくりとした葉に戻るはずですよ。
春と秋であれば、生長が著しいため土が乾くスピードが速いはずです。
春・秋なら水で薄めた液体肥料を与えるのも良い
2週間に1回程度、水で薄めたハイポネックスを水やりとともに与えると葉の色つやがよくなるのでおすすめです。
ピーチネックレス 水やりのタイミング【目安】 ・春と秋 ⇒土が乾いたらたっぷりと与える。2週間に1回ほど液肥を薄めて与えるのもよい。葉にしわがよったタイミングで与えても構わない。水をやり過ぎるよりはずっと安心。 どんどん生長するので水の吸収の早く少々水をやり過ぎても根腐れは起こしにくい。とはいえ、土が乾かないうちに水を与えるのは避ける。 ・真夏と真冬(根腐れリスク高) ⇒土が乾いて3~4日ほどしてから水を与える。生長期ではないため肥料は基本的に不要。 寒さには強く3度程度までは耐えられる。気を付けたいのが真夏。 直射日光によって葉が焼けて傷みやすいので夏場は半日陰に移動させるか、35度を越す日が続く場合は室内に移動させることも検討する。
ピーチネックレスがしわしわになる原因と対処法【まとめ】
今回は、ピーチネックレスがしわしわになったときの対処法を、土が湿っている場合と乾いている場合の2パターンでご紹介しました。
ピーチネックレスを育てる上でもっとも気を付けたいのが「水のやり過ぎ」と「風通しの悪さ」です。この2つが揃うと高確率で根腐れに発展し腐敗します。
ただ、乾燥によって葉がしわしわになっている場合は十分に復活可能です。
水やりのタイミングが分からないという場合、葉にしわがよってから与えるというのでもokなくらいです。
今回の記事を参考に、しわしわになったピーチネックレスの対処法を見つけてみてください。
ピーチネックレスがしわしわになった時の対処法【2パターン】
・土が湿っている場合
⇒水のやり過ぎによって根腐れ気味になっている可能性大。しばらく乾燥気味に管理し風通しのよい場所に置いて様子を見る。
すでに株元がぶよぶよの場合は、まだ元気な茎をカットし挿し木で育てなおすこともできる。
・土が乾いている場合
⇒水をたっぷりと与えて様子をみる。受け皿に溜まった水は必ず捨てる。
日当たりよく風通しのよい場所に置いておくとぷっくりとした葉に戻ることが多い。
ただし、真夏は直射日光を避けてできるだけ涼しい場所で管理するのがよい。