ドルフィンネックレスは可愛い葉だけでなく、個性的な花でも楽しませてくれる多肉植物です。
そこで今回は、ドルフィンネックレスの花を咲かせるコツを2つご紹介します。
ドルフィンネックレスの花がなかなか咲かなくてお悩み中の方は、ぜひ今回の記事をご参考にされてみてください。
ドルフィンネックレスの花を咲かせるたった2つのコツ
では、ドルフィンネックレスの花を咲かせるコツ2つをみていきましょう。目的は「株を充実させること」です。
室内に置きっぱなしではどうしても光線不足になり花芽が付きにくくなります。
ドルフィンネックレスの花を咲かせるコツ①基本は屋外に置く
ドルフィンネックレスの株を充実させるためには日光が不可欠です。できるだけ日当たりの良い場所に置くことで株を充実させ、花芽をつきやすくすることができます。
できれば屋外に置くことでより生育がよくなります。それは日光による影響だけではありません。
屋外に置くことで得られるのが風通しのよさです。植物は風を感じることで葉の裏にある気孔の開閉が活発化し、光合成も盛んになると言われています。
室内ではどうしても風通しのよさでは屋外にかないません。だからこそ、できるだけ屋外に置き株を生長させる必要があります。
室内からいきなり屋外の日向に移動するのはキケン
植物は急激な環境の変化に強くありません。
ずっと室内で育てていたものを急に屋外の直射日光の下に移動させると、高確率で「葉焼け」を起こし株を弱らせる原因になります。
移動させる場合は、数日~数週間かけつつ少しずつ日光に慣らしていきます。
葉が変色する場合は様子をみつつ慎重に置き場所を移動します。
葉焼けは見た目を悪くさせるだけではありません。光合成をおこなうための細胞が破壊されることで株自体をも傷める原因になりえます。
葉焼けのダメージを最小限に抑えるためには、葉焼けに気付いたらできるだけ早目に場所を移動することです。または、遮光ネットや寒冷紗などを使って強すぎる日光をカットしてあげます。
ドルフィンネックレスの花を咲かせるコツ②夏場は直射日光を避ける
ドルフィンネックレスは株を充実させるためにも日光が欠かせないと①でご紹介しました。
しかし、直射日光を避けた方が無難な時期があります。それが、30度以上になる真夏です。
ドルフィンネックレスに限らず多肉植物は高温時に直射日光によって傷みやすいです。30度以上になるようなら半日陰や室内へ移動し様子を見るのが株を傷めないためには重要になります。
ドルフィンネックレスの株を充実させるための置き場所【目安】
・春から秋
⇒風通し良く日当たりの良い場所。基本、屋外がベスト。
・梅雨・真夏
⇒高温・多湿に気を付け直射日光を避けるのが無難。半日陰に置く。
できるだけ風通しのよい場所。30度を超える場合は室内への移動も検討。高温時は強光によって株が弱りやすいので気を付ける。
素焼き鉢は通気性がよいため多湿を嫌う多肉植物におすすめ。
・冬
⇒5度程度までは耐えられる。水やりは土が乾いて3~4日してから暖かい時間帯に与える。
できるだけ日当たりの良い場所に置いて管理。
5度以下になりそうなら室内への移動も検討。ただ暖かい日中は基本屋外。室内管理が中心の場合はできるだけ日当たりの良い窓際に置いて管理を続ける。
ドルフィンネックレスの花はどんな花?
では、ドルフィンネックレスの花をご覧ください。
ドルフィンネックレスの花は個性的な見た目
ポップコーンが弾けたような個性的な見た目をしたドルフィンネックレスの花。よく見ると、ひとつの花芽の中にたくさんの蕾が控えています。
とっても個性的な見た目で多肉植物ならではの花という感じです。
グリーンネックレスやピーチネックレスの花と似ている
上写真は「丸くないグリーンネックレス」ともよばれるピーチネックレスの花です。ドルフィンネックレスの花とそっくりですね。
開花時期は9月~12月頃の寒さが深まる時期になります。
ドルフィンネックレスはグリーンネックレスと七宝樹(しちほうじゅ)の子供
ドルフィンネックレスはグリーンネックレスと七宝樹(しちほうじゅ・しっぽうじゅ)を掛け合わせてできた品種です。
ぷっくりとしたイルカはグリーンネックレスにそっくりですね。また、イルカ型の葉は七宝樹の葉を2つに畳んだ状態と似ています。(下写真)
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七宝樹はキュウリのような茎から葉が生えたとても印象的な多肉植物です。そして、七宝樹の葉の形をよく覚えておいてください。
ドルフィンネックレスが先祖返りすると、七宝樹の葉にそっくりな見た目になります。
先祖返りしたドルフィンネックレスは七宝樹の葉にそっくり
下写真は先祖返りしたドルフィンネックレスの葉です。本来であれば肉厚なイルカ型をしているはずの葉が、何らかの原因によって変形しています。
先祖返りの原因は明らかではありませんが、「光線不足」が大きく影響しているといわれています。
先祖返りした状態だとドルフィンネックレスということがほとんど分かりませんね。
筆者も上写真のドルフィンネックレスを店頭で見た時、ラベルを確認するまでドルフィンネックレスと気づけませんでした。
七宝樹の花はこんな花
ちなみに、グリーンネックレスも七宝樹も同じセネシオ属の多肉植物です。七宝樹の花も、グリーンネックレスとほぼ同じ見た目をしています。(下写真)
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キク科の植物なのでタンポポにも少し似ている気がします。
ただ、七宝樹の花の香りはあまり好まれないようで、好みもあるかもしれませんが甘さの中にツンとくる独特の匂いがするようです。
ドルフィンネックレスの花は若干、ツンとした香り…
かなり奇抜な見た目をしたドルフィンネックレスの花ですが、その派手な見た目とは裏腹に、とても控え目な甘い香りで楽しませてくれます。
ただ、七宝樹の花に似た独特の香りも混じっている感じです。人によっては臭いと感じるかも。
また、寒さの厳しい冬場に花を咲かせてくれるのも嬉しいポイントです。
冷え込む朝にドルフィンネックレスの花が咲いていると、可愛らしい見た目でベランダをやさしく照らしてくれます。
もし、ドルフィンネックレスの花を咲かせられたら、ぜひ香ってみてください。ハチミツのようなほんのり甘い香りがしますよ。
ただ、個人的にはグリーンネックレスの花と比べるとやや癖のある香りに感じます。七宝樹の影響かも…。
それぞれの花の香りの違いも楽しんでみてください。
ドルフィンネックレスの花を咲かせるたった2つのコツ【まとめ】
今回は、ドルフィンネックレスの花を咲かせるコツ2つをご紹介しました。
ドルフィンネックレスの花を咲かせるためには、まず、株を充実させる必要があります。そのためには、室内よりも屋外に置くのがおすすめです。
室内だとどうしても徒長しがちになり間延びしてひょろひょろとしてきます。さらに、ドルフィンネックレスの場合は先祖返りも起こしやすく、株姿が乱れやすいです。
今回の記事をご参考に、ドルフィンネックレスの花を咲かせてみてくださいね。
ドルフィンネックレスの花を咲かせるコツ2つとは?
1.基本は屋外に置いて育てる
2.真夏は直射日光を避けた半日陰に置く