サボテンを長く育てているけどなかなか花が咲かない…。花を咲かせるためにはどうすればいいの?
こんもりしたサボテンから吹く花は華やかでとっても可愛らしいですね。
実は、サボテンに花が咲かない原因にはいくつかあり、それぞれに適切な対処法が存在します。
そこで今回は、サボテンの花が咲かない理由と、花を咲かせるために押さえておくべきポイントなどを紹介します。
この記事を読めば、
- サボテンに花が咲かない理由は?
- サボテンの花を咲かせるために押さえておくべきポイント3つ
- 100均サボテンに花を咲かせるまでにやったこと
が分かるよ!
サボテンに花が咲かない5つの理由とは?
多くの人がサボテンの花が咲かない悩みを抱えています。以下の5つの理由をチェックしてみてください。
花が咲かない原因①株が未熟
サボテンは株が十分に成熟していないと花は咲きません。
品種によっても異なりますが、開花まで早くて3年、長いものだと30年以上かかるものもあります。
100均でよく見かける玉サボテンの場合、早ければ購入から2年くらいで花が咲くこともあるよ。株を成熟させるためには、十分な光と風通しが不可欠!
花が咲かない原因②夏、冬に断水していない
サボテンは休眠期(夏・冬)と成長期(春・秋)で水やりの方法が異なります。
休眠期には水を控え、成長期には土が乾いてから水やりすることで、花が咲きやすくなります。
生育が鈍る休眠期(真夏と冬)は、断水して株を休ませてあげよう。季節関係なくだらだらと水を与え続けるのは×。根腐れのリスクも高まる。
花が咲かない原因③日光不足
サボテンは株が充実しなければ花が咲きません。
株を充実させるためには、十分な日光と風通しが不可欠です。
気温が許す限りは屋外管理がおすすめ。風が当たることで光合成もより盛んになるんだ!
花が咲かない原因④根詰まり、土の劣化
2年以上植え替えていない場合、鉢の中が蒸れて成長に悪影響を与えます。
サボテンは水はけの良い土を好むため、2年以上植え替えていないと土が劣化し、水はけが悪くなります。
サボテンの根っこは広く深く伸びる性質を持つよ。2年以上植え替えないと、鉢の中が根っこだらけになって、水分をスムーズに吸収できなくなっちゃう。
花が咲かない原因⑤そもそも花が咲かない(咲きにくい)品種
サボテンの中でも、一つの株に対して沢山の花を咲かせるのはマミラリア属です。
サボテンは品種によって特性が異なりますが、基本的にはどのサボテンも春頃に花を咲かせます。
ころんとした見た目のマミラリア属は、一つの株に沢山の花を咲かせるサボテンだよ。花を楽しみたい方におすすめ。
サボテンの花を咲かせるために押さえておくべきポイント3つ
サボテンの花を咲かせるためには、以下3つのポイントを押さえておく必要があります。
サボテン開花のポイント①真夏と冬は断水
- 春・秋…土がしっかり乾いたらたっぷりと水やり
- 真夏・冬…土が乾いてさらに5日くらいしてから土の約1/3が湿るくらいの量で水やり。30度以上、10度以下ならほぼ断水
サボテンの花を咲かせるためには、休眠期と生育期のメリハリをつけることが大切です。
サボテンは暑いのが得意なイメージがあるかもしれないけど、日本の過酷な夏は苦手なんだ。30度以上なら半日陰へ移動するのが安心。熱帯夜が続く時期は、夜間のみエアコンの効いた室内で休ませてあげるのもおすすめ。
サボテン開花のポイント②室内なら南向きの窓際、屋外なら日向に置く
- 室内の場合…南向きの窓際に置く。窓を閉め切る時期はサーキュレーター必須
- 屋外の場合…基本日向。真夏は葉焼けを防ぐため半日陰へ移動しておくと安心。5度以下なら室内へ移動
サボテンの花を咲かせるためには、まず株を充実させなくてはなりません。そのためには光と風が不可欠です。
サボテンは乾燥した土地に生育するため湿気を嫌うよ。花を咲かせるなら、適度な風通しと十分な日当たりのある環境で育てることが大前提。
サボテン開花のポイント③2年に1回の植え替え
▲粒が崩れカチコチに固まった土
- 2年に1回、春にひとまわり大きめの鉢に植え替えて根詰まり解消と土の更新をする
サボテンの根は広く、深く張るのが特徴です。
2年以上植え替えないままだと鉢内が蒸れ、根がスムーズに水分や養分を吸収できなくなります。
サボテンに適しているのは、通気性に優れる素焼き鉢。水はけの良い土を使って植え替えてね。
100均サボテンに花を咲かせるまでにやったこと
ここからは、筆者が実際にサボテンの花を咲かせるまでの経過を綴ってみたいと思います。
2019年頃にダイソーで買った100円のサボテン。花を咲かせるまでの管理方法を綴っていくよ。参考にしてみてね。
100円ショップで100円のサボテンを購入【2019/秋】
▲こちらは2020/7ころ
100均のサボテン4つを素焼き鉢に寄せ植え。
空きスペースには多肉植物を適当に植え付けてみました。
基本屋外管理。ちなみに近畿地方。水やりは土が乾いていたらたっぷりと。基本放置。
一年じゅう屋外管理【2020/12】
まわりの多肉が紅葉してきました。
サボテンたちもややくすんだ色味になってきた気がします。
冬はほぼ断水。水やりすると根が冷えて傷むから注意。
多肉たちの勢いに押されるサボテン【2022/5】
まわりの多肉たちの勢いに圧倒されるサボテンたち。まだ花が咲く気配はありません。
真夏はほぼ断水。水やりする場合は、気温が下がる夕方以降。
ついに花が咲きました【2023/7】
1つのサボテンにシロツメクサのような花が咲きました。
ダイソーで購入して約3年。他3つのサボテンはまだ咲きませんでした。
約5年ぶりに植え替え【2024/4】
2019年ころに植え替えてから放置していました。
暖かくなってきたので、約5年振りに植え替えることに。
案の定、土が劣化しカチコチに固まっていました。
今回、サボテンと一緒に植えていた多肉植物たちは取り除き、他の鉢で育てていた100均サボテンを一つ追加。
手前の大きなサボテンは去年、花の咲いた株ですが、花後も花を付けっぱなしにしていたためか、少し弱ってしまってます。
サボテンの花に関するよくある質問
肥料を与えれば花が咲く?
肥料を与えても肝心の日光、風通し、気温が不足していれば花は咲きません。
また、株が未熟な場合も同じです。
花を咲かせるためには、十分な日光と風通し、適切な水やりによって株を充実させる必要があります。
サボテンは肥料無しでも問題なく育つことがほとんど。肥料を与える場合、生育が盛んな春と秋に与えてね。ただし、株が弱ってたり2年以上植え替えていなかったりすると、根が肥料分を吸収しきれずダメージを与えてしまう恐れもあるから注意。
花は毎年咲く?
環境さえ整っていて株が充実しているなら、基本毎年花を咲かせるのがサボテンです。
開花時期は品種によっても異なりますが、よく見かけるメジャーな玉サボテンの場合、4月~6月ころに咲くことが多いです。
筆者がよく行く植物園のサボテンは、ほぼ一年じゅう花を咲かせているよ。気温と日当たりと風通しさえ十分に確保されていれば、一年を通して花を咲かせてくれるサボテンも多い。
花が咲いた後はどうすればいい?
花がしおれたら摘み取ります。
花を放置していると、種子を作るために親株が弱ってしまう恐れがあるためです。
種を採りたいなら花を付けたままでもok。ただ、サボテンを種から育てるのは時間も手間もかかる。種まきから発芽、鑑賞できるくらいの大きさになるまでは少なくとも5年くらいはかかるよ。
まとめ
- サボテンの花が咲かない原因には、「株が未熟」「夏と冬に断水していない」「日光不足」「根詰まり、土の劣化」「華が咲きにくい品種」などがある
- サボテンの花を咲かせたいなら、「真夏と冬の断水」「室内なら南向き窓際で管理」「2年に一度の植え替え」などをしっかり押さえておく