多肉植物はその美しい形状や手間いらずの育てやすさで非常に人気がありますが、葉が黄色くなってお悩みの方も多いのではないでしょうか?
多肉植物の葉が黄色くなる原因は様々ですが、原因によては適切な対処が必要になります。
そこで今回は、多肉植物の葉が黄色くなる原因とその対処法について詳しく解説します。
多肉植物の葉が黄色くなる原因と対処法
多肉植物の葉が黄色くなってしまう原因はさまざまです。以下にそのいくつかの原因と対処法をまとめてみました。
多肉植物の葉が黄色くなる原因①水の与えすぎ
- 原因: 過剰な水やりにより土壌が過湿となり、根が酸欠状態に陥る
- 対処法: 水やりの頻度を下げ、土がしっかり乾いてから水を与えるようにする
多肉植物の葉が黄色くなる原因②日光不足
- 原因: 植物が必要な光合成ができないため、生成できる養分が少なくなることで葉が黄色くなる
- 対処法: 置き場所を見直し、十分な日光を浴びられるようにする
多肉植物の葉が黄色くなる原因③根詰まり
- 原因: 根が適切に成長できず、栄養や水をうまく吸収できずに光合成がうまくおこなえない
- 対処法: 春か秋に植え替えを行い、根が広がる余裕のある容器に植え替える
多肉植物の葉が黄色くなる原因④凍結
- 原因: 植物が耐えられない低温にさらされることで生育が制限される。最悪、凍結によって細胞が壊れてぶよぶよに傷む
- 対処法: 室内に避難させて霜や凍結を防ぐ
多肉植物の葉が黄色くなる原因⑤新陳代謝によるもの
- 原因: 葉の寿命や植物の生理的な変化によるもので、一部の葉が黄色くなることもある
- 対処法: 葉の寿命や周期的な変化であれば、放置することが適切な対処法となる
葉が黄色くなるのは必ずしも悪い兆候ではなく、季節的なものや葉の寿命などの可能性もあるよ。健全な葉っぱが多くて一部だけが黄色くなった場合などは、あまり心配せずに環境を変えて様子を見てみることも大切。
多肉植物が黄色くなったときのチェックポイント
多肉植物の葉が黄色っぽく変色する場合、以下のポイントをチェックしてみましょう。
土が乾ききる前に水遣りを繰り返していなかったか?
水やり過ぎは葉が黄色くなる原因の一つです。
多肉植物は蒸れを嫌うため、土が乾かないうちに次から次へと水を与えていると高確率で根が傷みます。
原因
- 土が乾かないうちに水を与える
- 水はけの悪い土に植えている
- 根詰まりを放置している
対策
以下の対策を試してみましょう。
- 水やりの頻度を減らす:多肉植物の水遣りは土がしっかり乾いてからが基本。生育がさかんな時期は土が乾いたタイミングでたっぷりと。生育が緩慢になる夏と冬は土が乾いてさらに3~4日ほど経ってから、土の約1/3が湿る程度に与える
- 土の排水性を改善する:水が溜まりやすい土や鉢を使用している場合は、より排水性の良い土に植え替え。通気性に優れる素焼き鉢がおすすめ。鉢を浮かせて鉢底の通気も確保してやるのも良い
土が乾く速度は気温や風通し、日当たりなどによって異なるよ。だから、「〇日に1回」などと決めて水遣りするのは良くないんだ。
観葉植物と同じ環境で育てていなかったか?
多肉植物は観葉植物と違って「耐陰性(少ない光でも耐える力)」がほとんどありません。
日光不足が続くことで葉に栄養が行きわたらず、葉が黄色くなることがあります。
多肉は気温が許す限り、屋外で管理するのが理想
多肉植物は気温が許す限りは屋外で管理するのが理想です。
日光と風通しを好むため、窓を閉めきった室内に置いているとどうしても光線不足が風通しの悪さによって株が弱りやすくなります。植
室内なら南向きの窓際に置く
過度の暑さや寒さなどによって屋外に置けない場合は室内へ避難させます。
多肉植物を室内で管理する場合は、日当たりの良い南向きの窓際に置くのが最低条件です。
また、窓を閉め切る時期はサーキュレーターをフル活用して空気の流れを作りだします。
植物育成ライトを利用するのも良い
日当たりの良い場所がなかなか確保できない場合は、太陽光と似た光を照射する植物育成LEDライトを利用するのもおすすめです。
植物育成LEDライトを使用することで、室内での日照不足をサポートしてくれます。
とはいえ、理想は屋外管理。光合成に必要なのは光・水・風の3つ。室内では風通しの面で屋外には敵わない。特に多肉は風通しが悪いと根腐れや害虫などの発生リスクが高まるよ。
2年以上植え替えないまま放置してないか?
多肉植物を鉢植えで育てている場合、2年以上植え替えていないと鉢内が蒸れやすくなります。
根詰まりすると根腐れを起こしやすくなる
成長した根が鉢の中で密集してしまい、土の中で酸素が不足して葉や植物自体に悪影響を与える恐れがあるからです。
また、根詰まりのまま適切に水を与え続けると、根の腐敗を引き起こす可能性もあります。
春か秋にひとまわり大きめの鉢に植え替える
多肉植物の多くは春と秋に生育がさかんになります。植え替えもこの時期におこなうと回復がスムーズです。
現在の鉢よりもひとまわり大きな鉢を用意し、根が絡み合うようにならないように注意しながら優しく根をほぐして新しい土に植え替えます。
根詰まりの状態を解消し、植物の健康な成長を促すことができます。
根詰まりしていなくても2年に1回は植え替えるのが良い。土は経年によって粒が崩れて水はけが悪くなるよ。土を更新するためにも定期的に植え替えよう。
0度以下の寒さに晒していなかったか?
多肉植物が黄色くなるときによくある質問
Q1: 葉が黄色くなる原因は何ですか?
A1: 葉が黄色くなる原因として、水の与えすぎ、日光不足、根詰まり、寒さなどがあります。また、季節的な変化や新陳代謝によって葉が黄色くなることもあります。
Q2: 葉が黄色くなった場合はどう対処すれば良いですか?
A2: 葉が黄色くなった場合はまず原因の究明から。水の与えすぎや日光不足の場合は、水やりや置き場所を見直すことが重要です。根詰まりや肥料不足の場合は、植え替えや適切な肥料の与え方を行いましょう。
Q3: 葉が黄色くなるのは悪い兆候ですか?
A3: 葉が黄色くなるのは必ずしも悪い兆候ではありません。季節的な変化や葉の寿命によるものもあります。健全な葉っぱが多くて一部だけが黄色くなった場合などは、あまり心配せずに環境を変えて様子を見ることも大切です。ただし、葉がぶよぶよと傷んでいる場合は要注意。深刻なダメージを受けている可能性が高いです。
多肉植物が黄色くなるときの原因と対処法【まとめ】
多肉植物が黄色く変色してしまった場合、水やりの過剰や日光不足、根詰まり、寒さなどの原因に注意して対処する必要があります。
適切な水やり、十分な日光の確保、植え替えや適切な寒さ対策を行い、環境を整えて健康な多肉植物を育てましょう。
ただし、一部の黄色い葉がある場合は、季節的な変化や葉の寿命なども考慮し、適切な対処を行ってください。
多肉植物の健康を保つためには、適切なケアと環境の整備が重要です。